映画レビュー0001 『THE 有頂天ホテル』

読みからすると「ジ・有頂天ホテル」なんでしょうか。

ほぼ洋画しか観ない俺様が最初に邦画を持ってくるなんて意外だね!っていうか意外かどうかも知らねーよ!って話です。はい。

THE 有頂天ホテル

The Wow-Choten Hotel
監督
脚本
出演
香取慎吾
音楽
本間勇輔
公開
2006年1月14日 日本
上映時間
136分
製作国
日本
視聴環境
TSUTAYA DISCASレンタル(DVD・TV)

THE 有頂天ホテル

大晦日のホテルでなんかいろいろ巻き起こる!

狙って取った及第点の映画。

5.5

三谷映画です。

まず最初に断っておきますが、三谷さんは脚本家としては非常に好きな人です。

最初の映画「ラジヲの時間」はおもしろかったですねー。その後の「みんなの家」はイマイチだったけど…。

ということでかねてから気になっていた、有頂天ホテルを鑑賞。全体的にはいかにも「三谷喜劇」といった感じ。不幸な人は出さず、全体的にハッピーな感じで。なーんも考えないで観る分には良い映画じゃないかな、と。(最初なので断っておきますが、「なーんも考えないで観る映画」というのは否定的な意味合いではないです。基本的には考えながら観る映画が好きだけど、こういうジャンルも必要とも思います)

ココが○

同時多発的な出来事が収束していく話なわけですが、まぁよくもこれだけ伏線やらネタをちりばめたな、と。そういう作りでありつつも「考えないでいい」形にしているのはさすが三谷幸喜と言ったところでしょうか。喜劇だから、っていうのもあるとは思いますが。

別に泣かせようとしてない場面でも、「ああ、なんかいいなぁ…」とホロリときてしまうこともあったりして、全体的に暖かい映画ですね。そこがいいです。

ココが×

最近の三谷映画の傾向そのままですが、まず役者陣が豪華なだけに、各人に見所を配しようとしすぎているのか、どうも散漫な印象。面白いんだけど、じゃあ結局ピークはどこだったの? と。

この映画に100点つける人はいないでしょう。

70~80点の及第点を「狙って」いるような感じで、どうも突き抜けてないのが映画っぽくない。わかりやすく言えば、テレビでやる2時間ドラマレベルかな、と。

「これが映画だぜ!映画っていいだろ?」というグッと来る何かが無かったのが非常に残念。

あと後半に、観客に人生を考えさせようとするようなセリフがちりばめられていたのが興ざめ。喜劇なんだから余計な人生訓垂れなくていいよ、と個人的には思います。

それと喜劇だから仕方がないのかもしれないけど、全体的に笑いのレベルは低め。大笑いしたい! という要望には応えてくれません。

MVA

演者はどの人もさすがの安定感があってよかったんですが、一人あげろ、と言われれば、意外性でこの人。

川平慈英(丹下二郎役)

はっきり言ってイメージまんま、演技でもなんでもないんじゃないかと思いますが、でも「あー、こういう人絶対いる」って感じがよかったですね。いいやつなんだけど濃くて周りからちょい鬱陶しがられるタイプ。配役が良かっただけと言えばそれまでですが、なかなかその鬱陶しい「想像できる暑苦しさ」がナイス。

あと、役とはちょっと離れますが、戸田恵子さんがかわいかったのがすごく印象的でしたねー。もういい歳のはずなんだけど。

「ラジヲの時間」の時は大女優役だったので、逆にもっとおばちゃんっぽかったのに、歳を重ねた今作の方が若いしかわいい。綺麗っていうんじゃなくてかわいい。あんまりこの人に「かわいい」っていうイメージが無かったのでびっくりしました。

女性陣は全体的にみんなそれぞれの綺麗さ・かわいさが出ててよかったですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA