映画レビュー0227 『127時間』

さて、一日はみ出ましたがGW特別企画「これ観たかったんだよ」シリーズ第4弾にして最終章。

これ、周りの評判がすこぶるいいので、やっぱ観ておきたいな、と。「ハマってから」以降はほぼ実話らしいです。

127時間

127 Hours
監督
脚本
ダニー・ボイル
原作
『奇跡の6日間』
アーロン・リー・ラルストン
出演
ジェームズ・フランコ
アンバー・タンブリン
音楽
A・R・ラフマーン
公開
2010年11月5日 アメリカ
上映時間
94分
製作国
アメリカ・イギリス

127時間

キャニオニングが趣味のアーロンは、金曜の夜に誰にも行き先を告げず、「第二の故郷」であるブルー・ジョン・キャニオンへ出かける。いつものように調子よくキャニオニングを楽しんでいる最中、突如として崩れた岩と共に落下、右手が岩と壁の間に挟まり、身動きが取れなくなってしまう。

生への渇望がすべて。

7.0

あちこちで評判を聞くうちにほぼネタバレ的な内容も知っていたので、流れとしては特にビックリすることもなく、結局はその「描き方」を観た感じになりました。

話自体に関して言えば、これが実話でなければ信じられないぐらい壮絶な話だなぁというのが第一の感想。

決断として云々はあり得るかもと思えますが、“決断後”、ここまでの極限状態で、食料も水も尽きているのに動けるというのがすごい。それに本人も念じるように言ってましたが、気絶してもおかしくない。それでも生き通す、その精神力たるやものすごいものがあります。

これがフィクションだと「いやいやそんなタフじゃないだろ」って思うところなので、実話の強さというのを感じずにはいられない話ですね。

127時間と言うと、当たり前の話ですが丸5日と7時間です。

「4連休なんてあっという間だったわね」なんて言ってる場合じゃないですよ。ろくに身動きも取れず、当然食事も水分も絶望的な状況下でその時間を過ごし、なおも生きるために動く、という精神力。これははっきり言いますが、僕には100%無いですね。「苦しみながら死にたくない」とは思うでしょうが、そうまでして生きたいと願えるほどの精神力は無いです。

多分3日目の朝ぐらいにエンドを迎えてるんじゃないでしょうか。映画にして50分程度でしょうか。

「もうダメ」-end-

超つまらねー映画です。

そんなどうでもいい話は置いといて、本題の「見せ方」の部分。

オープニングからスタイリッシュ(この言葉嫌いだけど)な演出&音楽で、イマっぽい映像によるつかみはOK(古)、ってところですが、ちょっと本編に入ってからもその「スタイリッシュさ」が見え隠れしてるのは個人的には気に入りませんでした。

確かに緩急を付けないと飽きてくるだろうし、なんせ描くべき事柄が限りなく少ない話なので、なんらかの工夫が必要と考えるのもわからなくはないんですが、果たしてその方法があの「内部カメラ」的映像である必要があるのか、と。カメラの中のカメラ映像だったり、ストロー内部の映像だったり。あれいらんでしょ。

何度もこういう話は書いてますが、なんかああいう映像を観ると、監督の「俺ってクールだろ」っていう“俺を認めてくれオーラ”が臭ってきてダメなんです。僕は。イラッとするんです。工夫が必要なのはそこじゃねーだろ、と。しかも一度や二度ならまだしも、結構出てくる。そこはマイナスかな、と。個人的に。

ですが、その他の緩急を担う部分、例えば簡単に言えば「走馬灯」的なシーンであったり、幻覚的なシーンであったり、その辺は「なるほど極限状態だな」と納得させてくれるものがあって、うまくテンションを保つ役割を担ってたように思います。

ただ、この映画の良さは、「実話の強さ」と「ジェームズ・フランコの熱演」、これがすべてで、監督のお手柄はそんなにない、と思います。でも「痛みをノイズで表現する」とかはうまいなぁ、と思ったりもしたので、別にダニー・ボイルがダメ! というわけではないんですが、もう少し余計なオシャレをやめてシンプルにまとめて、もっと緊張感、切迫感を煽ってくれたら、(個人的に)もう一歩上の名作になれたような気がしてそこが残念でした。

あ、でもこの短めの尺でまとめた、というのはスバラシイ。緊張感が大事な映画なだけに、これ以上長いとダレてた可能性もあるので、その辺はグッジョブでしょう。

このシーンがイイ!

挟まった直後、ググーッと引いてキャニオン全体の映像になる場面。こりゃー助からねぇだろ、とてつもない自然だな、という恐怖がよく出てました。

ココが○

今回ブルーレイで観たんですが、さすがこういう自然が前面に出てくる映画はブルーレイの良さが活きますね。超綺麗。

ココが×

上に書いた演出面の部分以外では、やや“痛い”場面が出てくるので、キツイ人はキツイでしょう。

僕も強くはないので嫌な感じはありましたが、まあでも大事なシーンだし、そこまででもないので全然問題ありませんでしたが。

演出どうこう気にならない人であれば、特にマイナスは無い映画だと思います。

MVA

これはもう、ほぼ一人芝居みたいなもんだし。

ジェームズ・フランコ(アーロン・ラルストン役)

調べたらスパイダーマンの親友役の人でしたか。それ以来久しぶりに観たんですが、まーいい男になりましたね。

この映画の緊張感は彼の演技がすべてだし、本当に本人じゃないか、という熱演(時に怪演)っぷりは見事。刺さります。

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