映画レビュー0328 『ブロンクス物語/愛につつまれた街』

最近忙しいやらなんやらであんまり更新できてなくてすみません。映画もあんまり観られなくて、週に2本ってところです。が、頻度は落ちてもボチボチアップはしていくつもりなので、暇な時に覗いてもらえれば喜ばしい限りでございます。ハイ。

ブロンクス物語/愛につつまれた街

A Bronx Tale
監督
脚本
チャズ・パルミンテリ
原作
チャズ・パルミンテリ
出演
リロ・ブランカート・ジュニア
ロバート・デ・ニーロ
チャズ・パルミンテリ
フランシス・キャプラ
音楽
ブッチ・キンボール
公開
1993年10月1日 アメリカ
上映時間
121分
製作国
アメリカ

ブロンクス物語/愛につつまれた街

バスの運転手として平凡に暮らす一市民・ロレンツォの息子カルジェロは、幼少のある日、街を取り仕切るマフィア・ソニーが人を殺す瞬間を目撃する。目撃者として警察に犯人を尋ねられたカルジェロだったが、ソニーへの憧れから嘘の供述をする。それをきっかけにソニーに気に入られたカルジェロは、父ロレンツォの反対も聞かず、彼のもとに通い続け…。

皮肉な演技のまずさがもったいない。

6.0

ロバート・デ・ニーロの初監督作品。

元々憧れだった「街の顔」であるマフィア・ソニー(ゴッドファーザーといい、ソニーってマフィアはよくいるんでしょうか)に気に入られたカルジェロは、高校生となっても相変わらずソニーの元に入り浸り、学校もろくに行かず、働きもしない日々。ただソニーとの付き合いをよく思っていない父とは関係も悪くないようで、一緒にボクシングを見に行ったりしてます。

カルジェロを実の息子のように思い、諭すように教育をするソニー。ソニーはマフィアだから関わり合いたくないと思い、彼との付き合いをよく思っていない父・ロレンツォ。そんな「二人の父」の愛情を受け、迷いながら成長していくカルジェロ。そのカルジェロを悪の道に引きずり込もうとする悪友たち。人種差別が色濃く残る時代に、カルジェロと互いに惹かれ合う黒人女性ジェーン。そんな、カルジェロを中心とした、小さな街でのアレコレを描いたお話です。

マフィアであるソニーが重要人物として描かれているとは言え、血みどろの抗争を繰り広げるような話ではありません。むしろ「男とはこういうものだ」という価値観をカルジェロに与えながら、文字通り父のように優しく、時に厳しく接するソニーと、同じく愛情を持って接する実父・ロレンツォの二人に育てられながら、一人の男として、カルジェロがいかに成長していくかを綴っています。

こうして概要を書いてみると非常に自分好みで良い映画になりそうな雰囲気があるんですが、実際のところは結構全体的に散漫で、やや締まりがないというか、ふわふわうすーい感じのエピソードが続くので、しっかり集中して観るのは難しい気がしました。

これはデ・ニーロが初監督した作品であるが故に不慣れな部分がある、ということもあるのかもしれませんが、時代的にややおおらかな作りになっているような面もある気はします。ただそれよりも、決定的に気になったのが、若手の演技のまずさ。

まず主人公のカルジェロ。こう言っちゃあかわいそうですが、冴えない見た目とハスキーボイスがどうも愛せない。その上演技もうまくない。次に彼が惚れる黒人女性・ジェーン。これがまたヘタ。おまけに(個人的な好みかもしれませんが)一目惚れでベタ褒めするほどかわいくない。カルジェロを引っ張りまわす悪友たちもなんか鼻につく演技で、どうにもその辺が気になっちゃったのが非常にもったいなかったな、という気がしました。

おそらく話にスピード感だったり、引力みたいなものがもっとあれば、そういう細かい部分が気にならずに済んだのかもしれないんですが、全体的におおらかに、感情を描こうとしている映画なだけに、どうしても演技ベタが気になって良い映画と感じ辛い作りになっているのが非常に残念。

何よりも「貧乏だけど誇りを持つ一市民」である父親を演じているのが監督でもあるロバート・デ・ニーロなだけに、息子の演技負けレベルがひどく目立つんですよね。名優であるが故に相手のレベルの低さが際立ち、そして名優が監督しているのに主役がヘタだという皮肉さ。ホントの息子なのかな、と思いましたね。コネだから使ってるのかな、と。それぐらい、ちょっと自分には納得のいかない配役&演技で、最後に少しホロッと来ただけにすごく惜しい映画だな、という印象。

もーね、ジェーンをカルジェロが家の近くまで送っていくシーンなんて、中学生日記かよと思いましたね。そういう余計なツッコミが入る余地のある映画っていうのは、やっぱりちょっと評価し辛いな、と思います。

このシーンがイイ!

ソニーがカルジェロに語るシーンはどれも良かった。すごくいいこと言うんですよね。ソニー。

ココが○

なんとなく、目指したい方向性は伝わってきたし、その着地点はいいものだと思うんですよ。

ただ、もうちょっとうまくまとめて、キャスティングも良かったら、もっと断然良くなった映画だと思うので、そこがすごく残念でした。

ココが×

まあ上に書いたのがすべてですね。細部が甘いおかげで凡庸になっちゃったかな、という印象。

MVA

そんなわけでこの映画は割と良い人が少なかったので迷わず。

チャズ・パルミンテリ(ソニー役)

なんでも原作も書いてる人のようで、その功績もたたえつつということで。

パッと見悪そうなんだけど、でも信念のあるカッコいい男っぽさもあったし、なかなか良かったんじゃないかと。

デ・ニーロは大安定だし、まあ言わなくても良いのはわかってるので今回は除外です。

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