映画レビュー0584 『アメリカン・ドリームズ』

えー、今回のレンタルの真打ち、これが観たかったんだぜというのが5本目のこちら。先日偽ヒュー・グラントで盛り上がりましたが、今回は本物が出ている映画です。

アメリカン・ドリームズ

American Dreamz
監督
脚本
ポール・ワイツ
出演
マンディ・ムーア
サム・ゴルザーリ
クリス・クライン
音楽
公開
2006年4月21日 アメリカ
上映時間
107分
製作国
アメリカ

アメリカン・ドリームズ

大統領首席補佐官のハゲジジイは、再選後に引きこもってしまった大統領を励まし、またイメージアップにつなげるため、アメリカ一の人気番組「アメリカン・ドリームズ」に審査員としての出演を取り付ける。その「アメリカン・ドリームズ」では、純粋そうに見えてしたたかな女性・サリーや、テロリスト集団からアメリカに派遣された中東出身のオマールなど、個性的な面々がスターを夢見てしのぎを削っていた。

ヒュー・グラント作品(現状)最下位。

5.0

ということでヒュー・グラント見たさに借りてきたわけですが、これがおヒューの良さもいまいち出てないし話も陳腐だしでイマイチ極まりない映画でした。無念ナリ。

どうやらアメリカ本国での人気番組をパロっているらしい架空の番組「アメリカン・ドリームズ」。この番組を中心に、あからさまに頭が悪く能無しとして描かれている、どう観ても前大統領ブッシュをイメージしたっぽい大統領と、その殺害を画策するテロリスト集団と、テロに不向きなミュージカル好きの工作員と、番組のためにフッた彼氏とよりを戻してイイコアピールする女と、3割減ぐらいのキアヌ・リーブスっぽい彼氏と、そして番組の司会者であるヒュー・グラントとが織り成すブラックコメディ。

ただ笑えるシーンは殆ど無かったですね…。実際。

まず映画としては、そんな感じで何組かの思惑が交錯しつつ一つの番組に収束していくお話ではあるんですが、核となる話がどれなのかわからない…というか、どれもかなり小粒な感じで、はっきり言ってそのどれもがさして面白くないし、あまり興味を惹かれないのがまず辛い。まったく物語が盛り上がらずに最後まで行く感じなんですよね。

「優勝するわよ、そのためには好きでもない元カレとくっついて耳目を集めるわ!」みたいな話も、まあそりゃそうするよね、と意外性も何もないし、結構ありきたりのキャラだから目新しさも無し。

テロリストを首になってアメリカにやってきたオマールも、最初から善人に描かれているから別に溶け込んだところで違和感もないし、無能な大統領も補佐官がコメントまで指示するブラックさはわかるけど、だからと言ってそれ以上の何かがあるわけでもないし、まーどれもこれもお話が浅い。

そして、ここまで書いておいていまだ登場していない我らがおヒューですよ。問題は。

キモとなる番組の司会者であり、それなりに権限を持ったディレクター的なポジションも兼ね備えているようですが、この人が主役級でいる意味がまったくわかりません。別に「ただの番組司会者」として番組シーンで登場するだけでもまったく物語への影響もなかった気がします。

一応、キャスティング上は最初に名前が出てくるんですが、物語上そこまで重要なキャラでもないし、はっきり言えば「ヒュー・グラントが演じてるから」名前が最初に来てるだけとしか思えませんでした。まあ、早い話が客寄せパンダなのかな、と。

もちろん、ヒュー・グラントらしい軽さもあったし、実際本人も普段はこういうやつなんじゃねーの的な嫌な雰囲気もさすがの演技だったとは思いますが、ただ映画の登場人物としては無駄に上位に持って来られている感じに見えてすごく違和感があり、結局のところ何を推したいのかよくわからない映画になっていた気がします。

人物描写も浅いし、物語の帰結もありきたりだし、当時のアメリカ社会風刺にはなっているんでしょうが他所の国の人間が観たところで特に面白みを感じる部分もなく、これは残念ながら駄作だな、と。

どうやら日本ではDVDスルーだったらしく、それも納得の内容。

何よりヒュー・グラントファンとしては、こんなどうでもいい役で客寄せパンダさせられているおヒューを観るのがとても残念で。この人を使うならもっといろいろ“持って行っちゃう”役にして欲しいんですが、ほんとに「いてもいなくても良かった」レベルを無理矢理膨らませたような役だったというのがもう…。おヒュー見たさに借りた人間としてはとても悲しいわけです。

やっぱりおヒューのおヒューっぽさを観たかったらラブコメにしておくべきなのか…! ということで今度「トゥー・ウィークス・ノーティス」借りてきます。ハイ。

この映画に関してはファンですらこうなので、特に今さら観る必要もない映画だと思います。ごめんよ、おヒュー。

このシーンがイイ!

特にこれといって良いシーンも無かったんですが、ただおヒューが司会者として挑戦者に合格だの不合格だの言う場面に関しては、セリフも間もいかにもそれっぽいし、またおヒューらしい良さが活きてた気はします。

ココが○

長さも含め、気張らずに軽く観られるのは良い点だと思います。最もその上で面白い映画も山ほどあるわけですが…。

ココが×

いろいろ書きましたが、やっぱり物語自体がさして面白く無い、っていうのが一番でしょうね。これでおヒューがおヒュー感丸出しだったらまだ良かったんですが、そういうこともなく…。全体的にどうも薄っぺらいんだよな~。

MVA

おヒューは殿堂入りしたので除外…かと思いきや、今回は役柄的にも微妙すぎて候補に上がりませんでした。なむ。

びっくりしたのはウィレム・デフォー。あの悪役面したいつもの感じとはまったく違う、ハゲあがったおじいちゃんを熱演。すごい。ってか別にウィレム・デフォーにする意味無かったんじゃないのか、と思わなくもないですが、よくやってました。ぐっど。

デニス・クエイドもらしからぬ間抜けな役で新鮮でしたが、でも選ぶならこの人、かな。

マンディ・ムーア(サリー・ケンドゥー役)

優勝候補のビッチ。

もうビッチっぷりが似合いすぎてて。見た目も微妙にかわいすぎない感じがすごくそれっぽい。ちょっと「アメリカン・ハッスル」のジェニファー・ローレンスっぽい感じも。タイトルも似てるし。

調べたら歌手が本業のそうで、なるほど歌には慣れてるのね、と。でも女優としてもなかなかの食わせ物っぷりが良かったと思います。

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