映画レビュー0436 『さよなら子供たち』

おそらく劇場に行く人はわかると思うんですが、「ごはんかいじゅうパップ」のCM、やってるじゃないですか。

アメリカン・ハッスル」を観に行った時、壇蜜とコラボ的なやつが流れまして、壇蜜が「いろんな意味でおかずかいじゅうの壇蜜です」的なことを言っていて、思わず笑ったはいいもののあれが好きな子供にどう説明すんねん、と思いました。まる。

さよなら子供たち

Au revoir les enfants
監督
脚本
ルイ・マル
出演
ガスパール・マネッス
ラファエル・フェジト
フランシーヌ・ラセット
音楽
シューベルト
サン=サーンス
公開
1987年10月7日 フランス
上映時間
104分
製作国
フランス・西ドイツ

さよなら子供たち

舞台はナチス・ドイツ占領下のフランス。カトリックの寄宿学校に通っている、裕福な家庭に育ったカンタン。ある日、彼らのクラスに一人の転校生・ボネがやってくる。読書という共通の趣味から徐々に親しくなっていくカンタンとボネだが、ある日、カンタンはボネが偽名を使っていることを知ってしまう。

芸術系、これまた難易度高し…。

5.0

当時、ヴェネチア映画祭で金獅子賞を受賞した作品とのことで、もう大体その辺でイメージが沸くような…いわゆる芸術系の作品です。いや、金獅子賞って全然詳しくないんですが。なんとなく、ヴェネチアは芸術的な映画を評価する印象があるな…と思って調べたところ、この映画よりも後に「父、帰る」も受賞していました。なるほどなるほど。そういう感じ。

非常に淡々と静かな日常を描きながら、最終的に大きな出来事がやってきて、その余韻で終わりを迎える映画、というところでしょうか。

ナチス・ドイツ占領下の学校が舞台で、ちょこちょことキーとなるエピソードも出てきますが、基本的には本当に他愛の無い、普通の学校生活が淡々と流されます。

もう本当に申し訳ないんですが、まあこれほど「寝てくださいね」と言われている気がする映画もなかなかなく、始まった直後に強烈な睡魔に見舞われ、少し止めて寝て起きて再生してまた寝て…の繰り返し。まあ開き直っちゃえば、そういう映画ですよ。

とにかく地味だし、すごく気になる展開があるわけでもないし、眠くなる人は決して少なく無いと思います。

もちろん、こういう映画の存在意義が無いとは思いません。最後まで観て、やっぱりやるせない気持ちは持ちました。

ナチス・ドイツの犯した罪の一端を、少年の目を通して描いた、語られるべくして語られた内容の映画だと思います。特に当事者であるフランスやドイツの人たちからすれば、軽く流していい映画ではないと思います。

ただ、やっぱり「映画として面白いか?」と聞かれると、残念ながら「面白かった」とは言えません。無宗教でお馴染みの日本人としては、舞台がカトリックの学校ということも少し入りにくい面があるような気がします。若干の宗教色と淡々とした地味な学校生活に、戦時らしい暗い風景…と眠くなる要素に事欠きません。

ふと思ったのが、なんとなく小学校辺りで流しそうな映画だな、という感覚。善悪を伝えつつ毒のない内容で、その分地味で退屈。大体この辺の印象でどういう映画かは伝わると思います。

観る意味が無いとは言いませんが、今あえて観るにはなかなか気合が必要な種類の映画でしょう。

我ながらいい加減、この手の映画は向いてないのがわかってるだけに、なんで録画したんや、と自分を責めずにはいられませんでした。本当になんでこれ、録っておいたんだろう…。

このシーンがイイ!

森に迷い込んだ時の神秘的な風景も良かったですが、やっぱり映画としてはラストシーンでしょうか。いい演技してました。

ココが○

内容は監督の自伝的なものらしく、そういう意味では歴史の証拠として残す意味がある内容だと思います。映画という形であれば後々まで残しやすいっていうのもあるだろうし。

ココが×

とにかく地味で淡々とした学校生活が続くので、まあ集中力を持続するのが難しいです。これがすべてかなと。

MVA

もうこれはすんなりと。

ガスパール・マネッス(ジュリアン・カンタン役)

主人公の男の子。結構かわいい。

いかにも利発そうな男の子で、ラストの演技も申し分なし。ただし、それも含めて地味ではありました。まあそういう意味でも、この映画に合っている気はします。

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