映画レビュー0520 『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」以来、久しぶりの劇場鑑賞に行って参りました。

「キャプテン・アメリカ」の2作目だけまだ観ていないのが心残りではありますが、まあやっぱり一応このシリーズは観ておくべきかな、ということで。またも3Dは嫌だったんですが、小さい画面の方が嫌だったのでやむなくIMAX3Dにて鑑賞。

アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン

Avengers: Age of Ultron
とある悪の組織に攻め入ったアベンジャーズ。首尾よく敵のリーダーを捕らえ、彼らが持っていたロキの杖を持ち帰り、「世界平和のために使える」と踏んだトニー・スタークがこの杖を利用して最強の人工知能マシンを作ろうとしたところ、その作業を行っていたアイアンマンのシステムJ.A.R.V.I.Sが破壊され、新たな脅威となる人工知能「ウルトロン」が誕生してしまう。

見どころ満載、突っ込みどころも満載。

8.0

結論から言うと、前作は大味で正直かなり期待外れだったんですが、今回はかなり面白かったです。

本当に2時間半近くがあっという間だったし、アクションもさすがにすごい。見どころたっぷりでまったく飽きさせない作りは「本気のハリウッド大作を観た」、いい意味での“こってり感”が堪能でき、「はー、やっぱりお金かかってる映画はすごいわね」とその辺のオバちゃん的感想を漏らすことウケアイです。

前作は大して面白くなかったという結論に至っているだけにはっきり言って記憶の程も曖昧ではあるんですが、「なんかオールスターだけど喧嘩させときゃ面白いだろ」的なあまり説得力のない仲違いに違和感を感じた記憶があります。今作はやっぱり喧嘩させるにしてもしっかり理由付けがなされているので、その辺の違和感が無かったのも大きいかな、と。しっかり納得の行く意見の相違だったり、裏に策略があっての喧嘩だったりなので、前作バリの大味適当物語ではなかったのが嬉しい。

ただ、見どころ的には9.0でもいい映画だったものの、やっぱり突っ込みどころ満載のせいで少し評価を下げたのも事実。

ネタバレだらけになるので詳細は避けますが、「いやそれはおかしいだろ」的な部分がかなり散見され、また「やー、そこはちゃんと戦ってくれないと」みたいな消化不良を感じる要素もチラホラあるため、手放しに「最高だぜウェーイwwwww」というわけにはいきません。

一つだけ前作からの流れで挙げるとすれば、やっぱりハルクの変身後(緑)の精神状態、コントロールされっぷりが非常にご都合主義的なので、相変わらず(製作者に)いいように使われてんじゃねーよハルク、とだけ言っておきましょう。

もう一点、かなり気になった点としては、どう見たってものすごい死者が出ているような被害状況の中、「10階に人が!」と高層マンションの人間を助けたり、落ちそうになった車のドライバーを助けたり、いちいち“小さなヒーロー”っぷりを差し込んできた点。

全員助かっているテイでその一部を見せました、ってことなんだと思いますが、もうそういう細かい部分すっ飛ばしていいと思うんですよね。急に「やっぱりヒーローなので」と偽善じみたシーンが挟まってくるのがなんとも子供だまし感&プロパガンダ臭が強くてうんざり。そういうのいいでしょ、もう。ほとんど大人向けに作ってるわけだし。

また、オールスター映画だけに当然しっかり各人に見どころを用意しているわけですが、それがやっぱり「用意してまっせ!」といかにもな感が否めず、この辺は(比べるのも酷ですが)「ダークナイト ライジング」のノーランがやってのけた変態バランスとは比にならない、残念属性もしっかりあるところが惜しい。どうしても散漫な感じは否めず、ボリュームはあれど一人ひとりの濃度は薄いという悪い意味での娯楽大作感は否定できないところでしょう。

とは言え、「久しぶりに死ぬほど焼肉食ったわー」というような、たまに経験したくなるようなコッテリ感は他にない良さでもあるので、このシリーズを追っている人ならきっちり楽しめる映画には仕上がっていると思います。

前作はその「このシリーズを追っている人」でも否定要素の方が強く感じられるとても残念なものだったので、その分だけでもプラスにはなってるのではないでしょうか。

このシーンがイイ!

オープニングから気合いの入ったアクションシーンはさすがで一気に惹きつけられましたが、一番はハルク vs アイアンマンかな。マウントからのパンチ連打には笑った笑った。

ココが○

ただのバカ騒ぎアクションヒーロー映画ではなく、ストーリーがしっかり楽しめる内容になっていたのが良かったです。

当然そこまで深いものではないですが、それでも前作のように「どんな話だったのか一切覚えてない」ような、キャラクターに頼るだけの映画ではなかったのが○。

ココが×

上記に挙げた以外で言えば、やっぱりどうしてもCGによるアクションシーンなので、軽さが気になる面はありました。効果音とかで工夫もしているんですが、もう一歩説得力が欲しいところ。

その点やっぱり実写にこだわるノーランが作った「ダークナイト ライジング」は重厚ですごかったよな…と思うわけですが、かと言って実写で描ける話でもないだけに難しい面があるとは思います。そういう意味では、このシリーズをノーランが撮ったらどうなるのか、そこもまたすごく気になるわけですが。

MVA

今まで声だけで我慢していたポール・ベタニーがようやく登場できたのは良かったなぁと。いい役者さんだと思うんですけどね。役柄的には微妙でしたが。その微妙になった点も突っ込みたいんですが置いといて、今回は…うーん、かなり悩ましいですがこの人かな。

クリス・エヴァンス(キャプテン・アメリカ役)

やっぱり一番のイケメンだからでしょうか、見どころも多かったし、やられどころも多かったし、しっかりキャプテン・アメリカが板についてきたなぁという印象。

超自然体にしか見えないトニー・スタークと同化しているロバート・ダウニー・Jrは、やっぱり「アイアンマン」シリーズと比べると少し流しているような気もして、がんばるキャップの方に差し上げたいな、と。

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