映画レビュー0846 『バック・イン・タイム』
ネトフリ入会直後に「これは観ないと!」とマイリストに入れておいたこちらの映画、めでたく配信終了が来てしまうということでいい加減観るぞと。寝かせすぎたぞと。
バック・イン・タイム

ファンなら必見、それ以上でも以下でもなし。
- 監督、脚本家、キャストに聞いた「バック・トゥ・ザ・フューチャー」
- 熱狂的なファンによる「バック・トゥ・ザ・フューチャーが人生に与えた影響」
- その他幻の映像等も混ぜながらのドキュメンタリー
ということでご存知「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のドキュメンタリー映画。
(日本は違いますが)公開日は2015年10月21日、そう「BTTF2」でマーティとドクが未来に降り立ったその日、なんですよね。粋だわー。その日に合わせて作って公開とか粋だわー。
もう3年前ですが、この年は「BTTFイヤー」としていろいろ盛り上がっていたのは知っていました。このドキュメンタリーもその一端を担ったんでしょう。
一応、構成上「1部:映画」「2部:ファン」として分けられてはいるんですが、実際はどっちも入り乱れて構成されている(ある意味キャストもファンだったりもするし)のであまり意味はないです。ただ大まかには前半がキャスト&スタッフ、中盤で熱狂的なファンたちの「BTTFによって人生こんな風に変わったんだぜ」話が入ってまたキャスト&スタッフに戻る、というような感じでしょうか。
何せ「一つの(シリーズ)映画に絞ったドキュメンタリー」なので、言ってみれば“特典映像の豪華版”みたいなものなので、映画として特に優れているとかそういうものはないです。当たり前ですが。
ただBTTFをこの映画に登場するファンたちと同じように「特別な映画」だと思っている人にとっては、話の種一つ一つがたまらないし、なんと言うか…ただのインタビューだろうが特別な話なんですよね。
きっと舞台挨拶を観るようなもので、もう思い入れのある映画について関わっていた人たちが話をしているだけで特別な経験になるというか。そのことを改めて知らされた映画でした。
前にも書きましたが、僕はBTTF1が「初めて観た洋画」、BTTF2が「初めて劇場で観た洋画」です。1については正直記憶がちょっとあやふやな面もあるんですが、おそらく間違いないはず。
2に関しては当時中学生で、観に行ったときのことは今でも鮮明に覚えてます。本当にものすごく興奮して、その時の経験が今の映画好きにつながっていることは間違いありません。
それだけに僕にとっては文字通り「生涯で二度と出会うことのない特別な一本」なので、この映画に出てくるファンの人たちの気持ちは痛いほどよくわかりました。「デロリアン欲しいよね、わかるわかる」とか。
そのデロリアン、会社が潰れたのは知っていましたが、思っていた以上に「デロリアンしか作ってなかった」ようで、なるほどそれ故にまた伝説化に拍車をかけたのか…と興味深い話もいろいろありました。
そんなような裏話もチラホラ出つつ、幻のエリック・ストルツ版の映像もちょこっと出てきたり等ファンとしてはいろいろ興味深い内容になっていると思います。
あとはもう「好きであれば観るべきだしそうでないなら観なくて良いよ」ではあるんですが、一点だけ伝えておきたいのが、僕は途中で「えーファンの話はいいよー」と思って観てたんですよ。スタッフ・キャストの話だけでいいじゃん、って。
ただ、このファンの話がまた…なかなかいい話がありまして、やっぱりこういう「ファンあっての名作です」みたいな点を伝える必要性っていうのはすごく感じましたね。
ということでなかなか「わざわざ観る」のも気後れしがちな特典映像的なドキュメンタリーではあるんですが、BTTFファンなら一度は観ておきたい内容だと思います。
このシーンがイイ!
基本インタビューなのでどこがどう、っていうのはないんですが、ただやっぱり…途中途中で挟まる劇中のシーンはどれも胸熱でしたねぇ…。また観たい欲が沸々と湧いてきます。
ココが○
僕のようにBTTFが「特別な一本」の人であれば、もう誰のインタビューでも貴重だしたまらない部分があると思います。自分も同じファンの一人として横で「そうそうそうなんだよ」って頷けるような、ある意味では最も映画の中に入り込める映画かもしれません。
ココが×
BTTFに興味が無いと観る価値がないのは当然として、興味があっても意地悪な言い方をすれば「ただのインタビュー集」なので、メイキングとかともまたちょっと違うし、本当に好きでなければ価値を見出だせないある意味尖った映画だとは思います。
MVA
いつものごとくドキュメンタリーなのでどの人が良いも悪いも無いんですが…それでも一人選ぶなら。
クリストファー・ロイド(本人)
ご存知ドク役。
エキセントリックな役に反して普段は寡黙な紳士らしい…というのは聞いていましたが、なるほど確かにそんな感じ。声も超渋いし。控えめな笑顔が良い。
当時77歳ぐらいのようですが、まだまだ元気で頑張ってほしい…!


