映画レビュー0067 『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』
そんなわけで今日は2です。
バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2
奇跡の続編。
前作が「初めてちゃんと観た洋画」で、2は「初めて映画館で観た洋画(だったハズ)」。忘れもしません、大宮のハタボウル。姉と一緒に行きました。
「本当に人間って手に汗握るんだ!」ということを実感した、思い出の作品です。(ちなみに今調べたら、ハタボウル閉館してました…)
今作は、とにかく未来描写の記憶が強烈にあって、未来が舞台っていうイメージが強かったんですが、実はメインの舞台は前作同様、1955年ですね。
「2」というよりは「1」のアナザーストーリーと言った感じで、とにかく1のシーンに2のマーティが絡む絡む。当然、1のマーティ(とか両親とか)がチラ見えしまくりのニアミスしまくり。チラ見えしまくりーのニアミスしまくりーのオカントツギーノ。
この続編は、冗談で1のラストに「TO BE CONTINUED...」と入れたから作られることになったのは有名な話ですが、とてもそうは思えないほど、1と2のリンクがすごい。
いや、まあ冷静になれば、後付けで作れる話ではあるんですが、とにかくそのリンクのさせ方がうまいんですよね。
1と同様、天丼に次ぐ天丼で楽しませてくれると同時に、例えばマーティが車に轢かれそうになるシーンでは、「あの広場がこうなったのか」と観客への状況説明も兼ねるような、説明シーンを省く手段としてもうまく使っています。天丼しーの状況説明も兼ねーのトツギーノなわけです。
改めて観て(3はまだですが)思いましたが、僕はやっぱり、この「2」が一番好きです。
初作より続編の方がいい、っていうのはかなりレアだと思いますが、1をネタフリとして使い切るうまさは今観ても全然色褪せないんですよね。
僕が当時、手に汗握ったのは最後のカーチェイス(ではないけど)だったんですが、これもやっぱり今観てもいい。結果がわかってるけどいい。
あそこからラストまでの展開は本当にすばらしくて、「頼るならあの人しかいない」で前作のあのシーンにつながるところでは、なぜか泣いちゃいましたね。「やっぱいいなぁ! おいぃ!」って。
本当に、タイムマシンという素材を余すところ無く活かしたストーリーは「奇跡の続編」としか思えません。この映画を超える「続編モノ」は出てこないんじゃないかなぁ…。
何回観ても大満足、最高でした。
ココが○
未来描写は今観てもワクワク感があって、よくできてるなぁと思います。
現実的には今から5年後なので、「ホバーボード欲しい!」と思ったしゅういち少年の願いは叶いそうにありませんがそれはさておき、CGもないあの時代にまあよくこれだけのものを作ったなぁと思います。
[2017年追記]
ついにこの映画の年が来ていろいろと盛り上がってましたね〜。それももう2年前の話なんですが…。
NIKEの靴は見事に完成、ホバーボードも限定条件ながら作ったメーカー&人がチラホラ出てきていました。
改めてこういう「夢を実現しようぜ!」という熱を持たせてくれる偉大な映画だったんだなぁ、と嬉しくなるような逸話でした。やっぱりすごい映画でしたね。
ココが×
あるわけないじゃないのよ!(オカマギレ)
…っと言いたいところですが、「1」とは違い、はっきりと「3」につながっていて途中で終わってる感丸出しなので、そういうのがダメだ! っていう人はダメかもしれません。
が、今更この映画にそういう文句を言う人はいないでしょう。
MVA
今作はもうこの人しかいないかなーと思います。
マイケル・J・フォックス(マーティ・マクフライ他3役)
一人3役。
娘までやっちゃうのは悪ノリかもしれませんが、でも元々コメディタッチの映画だからかそういうのも許せちゃうんですよねー。この人のコメディ適性は今観てもさすがです。
30歳で一線を退かざるを得なかった彼は、もはやイコールで「マーティ」というイメージが万人の共通と言って良いと思いますが、それだけにもう演技には見えないんですよね。「マーティを演じている」ではなくて、「ああ、マーティだね」っていう。
逆に言えば、彼がその後一線を退いてしまったがために「あんな役やってた人がこんな役なんて…」みたいな違和感も無く、より映画の完成度…というかイメージが固まったんじゃないかと思います。…残念な話ですけどね。