映画レビュー0434 『バックドラフト』

ご存知「料理の鉄人」のテーマ曲としてお馴染みのハンス・ジマーの劇伴でお馴染みの消防士の映画でお馴染み。むかーし一回観たんですがあまり記憶に残っておらず、そこそこ映画を観てきた今観たらどうかなーと思って録画しておきました。

バックドラフト

Backdraft
監督
脚本
グレゴリー・ワイデン
音楽
公開
1991年5月24日 アメリカ
上映時間
137分
製作国
アメリカ

バックドラフト

小さい頃にヒーローだった消防士の父が自分の目の前で殉職した20年後。ブライアンは父の跡を追ってついに念願の消防士となるが、先に消防士になっていた仲の良くない兄の分隊に配属となってしまう。兄との葛藤と自分の消防士としての才能に悩んでいたブライアンは、彼女の手引きで火災捜査官に転職、「バックドラフト現象」を利用した連続爆破放火殺人事件の捜査を担当することになった。

いろいろベタ。

6.0

殉職した父の後を追う兄弟の物語に、「連続爆破放火殺人事件」というサスペンス的な要素が加わり、都合よく転職していた主人公を軸に捜査を展開、たどり着いた犯人はあの…! 的なお話です。

友情であったり家族愛であったり、アクションであったりサスペンスであったり、はたまた当時の技術を駆使した炎の視覚効果であったりといろいろとてんこ盛りな映画ですが、さすが1990年代らしく、もう擦り切れるほど使い古されたあらゆる要素がベッタベタに展開するため、ちと映画を見慣れてきた身としてはあまり感情を揺さぶられるものもなく。これは2回目の鑑賞、というせいもあったのかもしれません。

ただ、盛りだくさんな分上映時間も長めだし、それぞれ「そこで勝負」するには中途半端な感も否めず、今思えばもう少し絞ってコンパクトにまとめた方が良さそうな感じも受けました。

また、個人的な好みではありますが、ブライアン役のウィリアム・ボールドウィン、兄のスティーブン役のカート・ラッセル、どちらもあまり好きではないので、そういう意味でも少し入り込みづらい面もあり。

ただ、脇役陣はロバート・デ・ニーロにスコット・グレン、ジェニファー・ジェイソン・リーにドナルド・サザーランドにJ・T・ウォルシュと映画ファンにはなかなか贅沢な面々で、「おお、こんないいメンバー出てたんだ」と驚きました。それだけに、主役(特にウィリアム・ボールドウィン)が少々残念。

消防士が主人公なだけに、映像の迫力は今観てもなかなかのもので、アクションとして観るならまずまずと言っていいと思います。が、割とメジャーな映画の割に「思ったより内容が薄いな」とアラのほうが気になった、というのが正直なところ。主人公兄弟のそれぞれの恋愛とかもう絶対いらないと思うんですよね。せいぜい兄貴の方だけかな、と。

弟は元消防士のくせに消防車の上でセックスしてたら出動タイム、とかほんともうバカップルかよ、と。ああいうアメリカンジョークな雰囲気もまたかなり使い古されたものでもあるし、いろいろと「はいはい、このパターンね」って見えちゃうのがツライ。

事件の捜査部分に関しては、さすがロバート・デ・ニーロが引っ張るだけあって間もたっぷりで気になる展開でもあるし、さらに他を食っちゃうドナルド・サザーランドの存在感も十分で、やっぱりこれメインで絞ったほうが面白そうだな、という気が。ただそうすると真犯人とか兄弟だとかの絡みが薄くなるだけに難しい。

ちょっと「コレも見せたいアレも見せたい」って欲張っちゃった映画かな、という気がします。

このシーンがイイ!

ビタっと来るところはなかったんですが、これまたベタながらエンディングのシーン、淡々と話すロバート・デ・ニーロがやっぱいいな、と。

ココが○

古さという面ではあまり気にならない内容なので、一回観てみるのは悪くないと思います。

ココが×

結果的にベタな娯楽映画だったな、という感想なので、二度三度観て楽しむ映画ではないかな、と。ロン・ハワードらしいというかなんというか…。(そんなに詳しくないけど)

MVA

登場シーンではかわいいなと思ったジェニファー・ジェイソン・リーも、シーンを追うごとに化粧の濃さが気になる気になる。時代とは言え、少し残念。

この映画はきっとスコット・グレンの映画だと思うので、彼に差し上げたい気持ちがかなり強いんですが、でもやっぱりこの人なんだと思います。

ロバート・デ・ニーロ(ドナルド・リムゲイル放火犯罪捜査官役)

この役が違う人だったら結構しんどい気がするぐらい、さすがの存在感に安定感。まだギラついたエネルギーのある40代のデ・ニーロ、やっぱりかっこいい。

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