映画レビュー0917 『我こそはナポレオン』

先週は僕がブログを書くのに頼り切っているとあるソフトが不具合で動かなくなってしまい、更新できませんでした。無事復旧したので再開です。やったぜ。

さて、この週は特に配信終了も無いし観る映画も決まってないから、ってことで、最近たまたまネットのレビュー記事を読んで「面白そうだな」と思ったこちらの映画をチョイス。ネトフリ限定の映画です。たぶん。

しかし観たタイミングがあまり良くなく…。

我こそはナポレオン

Being Napoleon
監督

ジェシー・ハンドシャー
オリヴィエ・ロラン

出演

マーク・シュナイダー
フランク・サムソン

公開

2018年8月1日 アメリカ

上映時間

88分

製作国

アメリカ

視聴環境

Netflix(PS4・TV)

我こそはナポレオン

ピーク控え目、掘り下げ不足?

5.0
ワーテルローの戦い200周年を飾る記念行事、ナポレオンを演じるのは俺だ!
  • ナポレオンオタクの“祭り”に集まる人々を追ったドキュメンタリー
  • 肝心のナポレオン候補が二人いて、さながら選挙のような戦いに
  • しかし意外な形であっさりと決着
  • それ故やや盛り上がりに欠ける面あり

あらすじ

かなり情報の少ない映画ではあるんですが、元々劇場公開されていない映画のようで、とあるサイトでは初公開も「Internet」と書いてあったので、もしかしたら作った映像をNetflixが独占配信する形で世に送り出された映画なのかもしれません。

舞台は2015年、この年は「ワーテルローの戦い」から200年にあたる年ってことで、ナポレオンオタクの皆様方にとってはかなり重要な年だったご様子。

ちなみに僕もまったく詳しくないんですが、「ワーテルローの戦い」って言うのはですね、当時のフランス皇帝・ナポレオン1世が大敗し、表舞台を去ることになる…言わば「ナポレオン引退試合」みたいなもんですよ。これに負けちゃったもんで失脚してやがて死んじゃったわけです。ナポレオンさんは。人間誰しもいつかは死ぬんです。驚くべきことに。

ナポレオンさんにとっては勝ち試合ではないものの、世のナポレオンオタク(日本ではあまりピンときませんが海外ではかなりの数がいる模様)にとってはかなり重要な戦闘らしく、毎年…なのかはイマイチわかりませんが、割と頻繁に記念行事が行われているようです。

しかもこの年はその200周年にあたるだけに、これは気合の入った記念イベントをやろうじゃないか、ってことでナポレオンオタクたちが大量にワーテルロー目指して“進軍”してくるわけです。もうアレです、どうでしょう祭りみたいなもんですね。軍団員が。ワラワラと押し寄せてくるぞと。

これの面白いところは、オタクの皆さんがそれぞれ実在する人物を割り当てられてるっぽいんですよね。なのでそこには(同じ一ファンでありながら)階級差のようなものが存在し、もちろんロールプレイの範囲ですが上下の関係を明確にしながらまるで芝居のようにイベントを楽しんでいます。

で、なんとなく日本人(というか僕)の肌感覚的には「各々が好きなナポレオン像を具現化して集まりました」みたいな、ナポレオンたちが一堂に会して祭りやろうぜ的なものなのかなと思ったんですが、先述の通り「それぞれに役割をあてたリアルシミュレーション」的なお祭りの側面があるので、当然ながら“ナポレオンは一人”なんですよ。まさに「あの戦いを再現する」形で、万感の思いで散って行ったナポレオンを演じる人物を選ばなければいけないわけです。

しかししかし、この時は候補が二人(なぜこの二人なのか、もっといたけど絞られたのか等は不明)おりまして、一人は10年前の2005年からこの手のイベントでナポレオンを演じてきたアメリカ人のマーク・シュナイダーという方。

アメリカ人ではあるものの、母親がフランス人ということもあってそれなりにフランス語による演説もこなし、何よりなかなかのいい男なので抜群のナポレオン感を醸し出しています。完全素人目線だけど。

もうひとりはかなり香ばしさ漂わせるフランク・サムソンというハゲのおっさんで、こちらはもう見た目的には完全にナポレオン感はありません。いや本人知らんけど。

彼は自宅周辺を「フランク王国」とうそぶき、奥さんを「皇后」と呼ぶ…まあ早い話が結構痛い人っぽいんですが、それ故かオタクっぷりは他の追随を許さない感がアリアリと感じられ、「シュナイダーの衣装についてる勲章はおかしい」などのディテールにイチャモンをつけつつ俺がナポレオンだと言い張っている御仁です。

簡単に言えば“芝居アプローチ”のマーク vs “知識アプローチ”のフランク、ってところでしょうか。見た目的にはマークだけど、リアリティではフランクかなみたいな。でも一般的な感覚ではどう考えてもマークでしょ、と誰もが感じると思うんですが、しかし彼にはちょっとした懸念がありまして…その辺は観ていただいて。

この「ナポレオンは俺だ」の二人を中心に、その他戦いを彩る他の将校的な存在たちの行動や発言も取り上げながら、「果たしてワーテルローの戦い200周年記念イベントはどうなんねん」という映画になっております。

言い訳から始めさせてもらいます

まず言い訳なんですが、今回もう久しぶりに…かなり盛大に寝ましたね。もう。グーグー寝た。

警戒が必要な休日夕方に観始めたんですが、ちゃんと「よし眠くないぞ」と確認してから鑑賞開始したもののまあ速攻で眠くなりまして。うわーマジかーと。

やっぱりドキュメンタリーはテーマ自体にそれなりに興味とか身近さがないとダメですね。眠くなりやすい時間に観たらそりゃ眠くもなりますよ。

割と早い段階で一旦停止して30分ほど仮眠を取り、戻って観始めてまだ眠いので再度仮眠、さらに戻ってもまだ眠いぜと半分寝ながら観終わりました。

なのでおそらくは半分も頭に入ってきてないし、今回は久しぶりにレビューを書こうか悩んだんですが…まあ一応「観た記録」も兼ねているのでお許し頂いてですね。僕としては「興味がないテーマのドキュメンタリーは観るタイミングをかなり考えないとダメだぞ」という知見を今更ながら得たような格好になります。

不均衡な「俺だバトル」

とは言え「おっ、これ観てみようかな」と思ったから観たわけで、興味はそそられていたはずなんですよ。

それでもまったく眠さに抗えなかったのは、思うにまず「ナポレオンは俺だバトル」がそこまで盛り上がらなかったのが一つかな、と。

双方それなりに「俺だ」の意見表明はあるものの、直接対決するわけでもないし、何よりちょっと二人の「それっぽさ」が不均衡なのであんまり「おお…どうなんねん」と思わせてもらえなかったのが大きかったような気がしますね。

言ってみれば「ほぼ“マークでしょ”感のあるところに“いや俺にやらせろあいつはただのミーハーだ”とばかりにハゲが横槍を入れている」ような状況にしか見えないので、あんまり勝負の行方に興味が行かなかったんですよね。

もっとも結果はまたちょっと意外な方向に向かうので、このテーマ自体は悪くないんだろうと思うんですが…ただその決着の仕方にしても「ワーテルローの戦い」とか「ナポレオン」とかとは無関係なのでナンダカナ感もあり、どうにもイマイチ乗り切れない、惹かれないものだったと思います。

できれば勉強してから観ましょう

また彼らの戦いだけだと間が持たないし奥行きに欠けるということもあってか、戦いに集まってくるその他の人たちについても同じぐらい時間を割かれているんですが、これがまた「ただのオタク進軍」でしかないのであまり興味を持てなかったのがつらいところ。

例えばもう少し人を絞りつつ、「ワーテルローの戦い」を知らない人たちに向けて「この人はこういう役割があった」とか当時の状況も交えてシンクロっぷりをご紹介するような形であれば、もう少しはのめり込めるものになっていたかもしれません。

まあでもやっぱりちょっと僕が観るにはこの戦い&ナポレオン自体に対する知識不足が大きすぎたのかなと思います。もっと勉強してから観るべきでしたね…。

どうしても眠気に抗えなかったのでイマイチな評価にしちゃいましたが、ただドキュメンタリーとして面白くないのかと言われるとそうでもないとは思います。こればっかりはやっぱり僕自身の勉強不足が大きいですね。

なのでナポレオンに興味があるとか西洋史には割と詳しいよ、というような人が観ればもっと楽しめる映画になるでしょう。

そうでないなら勉強してから観ろよ、と観る前の自分にツバを吐きつけてやって今日はおしまいです。

このシーンがイイ!

シュナイダーさんの“それっぽさ”はなんだかんだ言ってやるなーと思うんですよ。

それも込みで、ラストはなかなか味わい深いものがあったような気がします。

ココが○

まあ皆さん楽しそうでね、やっぱり。

死ぬ役のおっちゃんが「うまく死ねた」とかキャッキャしてるのを見ると、こういう集まりが趣味の人たちがちょっと羨ましくもありました。

ココが×

やっぱりタイトルからしてバッチバチの「ナポレオンは俺に!」的なバトルを期待しちゃうので、そういう意味では肩透かし感は強いと思います。

そこまで盛り上がらず、「そういう形で決着つくのかー」というのは誰もが感じるんじゃないかなー。

MVA

ハゲのおっさんもある意味で強烈でしたが…まあ順当に。

マーク・シュナイダー(ナポレオン候補その1)

元々各種イベントで歴史上の人物を演じていた役者の方のようなので、さすがに立ち居振る舞いが“それっぽ”いんですよ。ダテに10年もナポレオンやってきてないね、っていう。

その昔行ったとある音楽バーで演奏していたコピーバンドの人たちがすごくかっこよかった思い出があるんですが、そのことを思い出しましたね。本物じゃなくてもかっこいいってあるんだな、っていう。

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