映画レビュー0363 『ブラック・サンデー』

しっかしまだ咳が治まらなくてですね。もう1ヶ月ぐらい続いてまして…。やっぱり歳を取って治りが悪くなってきたのかなぁと凹んでるところです。

体力も如実に落ちてきてまして、正月太りも見事に解消、このまま不健康に痩せて行きたいところです。

ブラック・サンデー

Black Sunday
監督
脚本
原作
『ブラック・サンデー』
トマス・ハリス
出演
マルト・ケラー
フリッツ・ウィーヴァー
音楽
公開
1977年3月11日 アメリカ
上映時間
143分
製作国
アメリカ

ブラック・サンデー

パレスチナのテロ集団「黒い九月」のメンバー・ダリアは、祖国を追われるきっかけを作ったアメリカを恨み、同じくアメリカを恨むに至ったベトナム戦争帰りの元軍人・マイケルとともにアメリカ国内でのテロを画策していた。そのテロの動きを察知したモサドのカバコフ少佐は、アメリカに渡ってFBIと協力しながらテロを防ごうと奔走する。

真面目なサスペンスだけど、ちょっと冗長かなー。

6.0

日本での公開当時に映画館爆破予告があったために上映を中止、30年以上の時を経てようやく初の劇場公開を第二回「午前十時の映画祭」で迎えたという曰くつきの映画です。よほど政治的な内容なのかなと思いましたが、実際はそこまで政治的でもなく、今観ればこれぐらいの背景なら結構いろんな映画で出てくる気がしますが、まあそんないきさつも相まって「幻の名作」的な昇華を遂げた作品のようです。

声を聞けば「ブラック・セプテンバー」と言っているテロ集団を「黒い九月」って直訳すぎるだろ、と思ってたら実際日本ではそれが一般名称になっていて慄いたわけですが、そんな彼らの会合に向かう女性を追う、ややドキュメンタリーチックなオープニング。

序盤から割と無骨な、言ってみれば地味な映像と内容で進む映画ですが、全体通してもそんな印象で、実は二度、序盤に寝ました。一度目はその日の鑑賞は諦めたんですが、二度目もまた寝たという。2日とも睡眠不足気味だったとは言え、これはダメかもしれんね…と思いつつ観ましたが、後半はなかなかどうして、そこそこ盛り上がりはしましたね。でもそう、残念ながら「そこそこ」でしかなかったです。

描いているテロとその結末については結構(予想できはしますが)どうなるのか気になる話ではあったんですが、いかんせん時代性かテンポがあまりよくなく感じられ、どの場面もやや長い感じが。上映時間もやや長めなので、これをきっちり2時間で仕上げるぐらいに作ればもっと(今の時代から観て)テンポの良い、より惹きつけられるサスペンスになったんじゃないかなーと思います。

序盤から割と説明も少なめに進むので、果たしてどんな背景でこのテロが起ころうとしているのかがイマイチ把握しづらい(寝たせいもあるかもしれませんが)部分もあり、やや娯楽性に欠けるサスペンスという印象。

その上やや冗長なので、ちょーっと今の時代に観て「名作!」というには厳しいかな、と。なんせこの前、サスペンスに娯楽の味付けを見事に施した「アルゴ」を観ちゃってたせいもあって、乗り切れないまま映画が終わったような感じがありました。

まあ、ご多分に漏れずこの映画が悪いわけではないんですけどね。アメリカ国内でのテロとの戦いなんてかなり時代を先取りしている感じもあって、テーマ性という意味では今でも十分に通用するものではあるので、話としてダメだ、っていうわけではないんですが。

いかんせん、見せ方の部分で少し勢いに欠けてたかなぁという印象です。主役が渋すぎる、っていうのもありますが。

気楽に観るには地味で長い映画なのであまり人にオススメできないのが辛いところですが、観て損するようなものでもないとは思うので、お好みでどうぞ、と。

こちらからは以上でーす。(by現場)

このシーンがイイ!

クライマックスのせめぎ合いはなかなか良かったですね。果たしてどうなるのか、っていう当たり前ですが見せ所なので。

飛行船っていうアイテムも、スピードの遅さが逆にジワジワ迫ってくるタイマーみたいな役割になっていて、なかなか面白いな、と。

ココが○

地味、というのは裏を返せば安っぽい煽りで作ってないぞ、ということでもあるので、嫌悪感を抱くようなディナーラッシュ的作りにはなってないのがいいな、と。これまた当たり前ですが。

あとはやっぱり、テロとの戦いというテーマの先見性でしょうか。

ココが×

後半特に、なんですが、すごくあっさり殺していくんですよね。邪魔者は殺して進めろ、みたいな。そこがちょっとサスペンスとしては物足りないというか、単純すぎてよろしくないな、と。簡単すぎちゃうんですよね。もうちょっと策を練って欲しいというか。

MVA

最後まで観てようやく気付きましたが、主演のロバート・ショウ、「スティング」に出てた人なんですね。あんなオッサンを主役に据えるとはなかなか無骨だぜ、と思いつつ、今回はコチラのお方に。

マルト・ケラー(ダリア・イヤッド役)

ヒロインかつテロリストの悪役女性。

完全なる悪役ですが、美人でヒロインも兼ねる、っていうのはなかなかオツですね。ちょっと「ゲッタウェイ」のアリ・マッグローを彷彿とさせるような凛々しい悪女っぷりがなかなか。その上安っぽいベッドシーンは無い、っていうのもまた硬派でよかったんじゃないかと。

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