映画レビュー0008 『ワールド・オブ・ライズ』

劇場で観たよシリーズ第二弾。

ワールド・オブ・ライズ

Body of Lies
監督
脚本
原作
デヴィッド・イグネイシャス
出演
音楽
マルク・ストライテンフェルト
公開
2008年10月10日 アメリカ
上映時間
128分
製作国
アメリカ

ワールド・オブ・ライズ

テロ組織壊滅を狙うCIA現地工作員とその上司と現地諜報員の三つ巴。

無駄のない理解しやすいテンポが◎。

8.0

インターネット評価は今一つ、って感じですが、僕は純粋に楽しめました。名作というほどではないけど、良い映画。

何がいい、って最近のこの手の映画の割に、展開が速すぎないのがいい。二回観ているせいもあるのかもしれませんが、2時間ちょっとの映画にちょうどいい、理解しやすいテンポで展開される話だと思います。

主要人物も絞られてるし、「話についていけない!」心配があんまりないんじゃないかと。無駄な話はほとんどないし、かといって技巧に走りすぎて全部謎めいてわかりにくいような内容でもない。

じゃあ底が浅いんじゃないか、と思いきや最後の最後できっちり「むむむ」と唸らせてくれる。

結末としては予想できても、そこに至るまでの「手法」、謎解きの部分はしっかり楽しませてくれました。

ココが○

表立って言われてることではないですが、この映画って実は「テレビを観る人の現場に対する距離感」をすごく風刺している内容だと思うんですよ。

途中でそんなニュアンスのセリフも出てきますが、安全地帯でただ指示を出すだけの人間と、現地で血を流して戦う人間の温度差を、フェリスとエドの対比ですごくうまく表現しています。

さらにそこに中間に位置するような立場のハニがいて、話の鍵を握ってくる。シンプルな構図にうまく枝葉をつけていったお話じゃないかな、と。

次に役者陣。

主要3名は後に譲るとして、その他の脇を固める人たちもすばらしかった。印象的だったのが、中東が舞台だけに、中東系の役者さんたちがよかったということ。実際は中東系じゃない人も多分にいたんでしょうが、その辺の見せ方もうまかったんじゃないかな、と。

あとは砂漠を活かした諜報活動の見せ方。これは唸りましたね。なるほど! と。実際こういうやり方してるんだろうなぁ、とリアルでしたねー。

ココが×

ん~、特にこれといってダメな点はなかったですね。

破綻してるなーと感じるポイントはありませんでした。いや、ほんとよくできた映画だと思いますよ。

最初に衛星から見下ろす映像を観たときは、期待の割にイマイチ感爆発だった「エネミー・オブ・アメリカ」を彷彿とさせて若干イヤな予感がしましたが、杞憂でした。

MVA

ディカプリオ、よかったですね。

ちょっと中東の現地工作員としては見た目が甘すぎるので、その辺で違和感出ちゃったのが残念ですが、演技はひじょーに良かったです。

元々、彼は「出」が「アレ」だったんでなかなかちゃんとした評価をされにくい、結構不幸な人だと思うんですが、実際は良い演技をすると思います。「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」なんてよかったもんなぁ。

ラッセル・クロウも文句なし。

監督に「役のために太れ」と言われて太ったらしいんですが、おかげでびっくりするぐらい「それっぽい」風貌に。話し方から表情まで、憎らしいほどこの役にハマってました。あの見失ったときの表情なんて最高でしたねー。かーなーりーうまかったと思います。

でも、やっぱりMVAは迷わずこの人、

マーク・ストロング(ハニ・サラーム役)

ですね。

役柄が美味しすぎるせいもあるんですが、この人しかいないかなぁ、と。

もうあのフラッシュバックに顔が覗くシーンなんて卑怯ですよ。ニヤニヤしながら「汚ねぇなぁ」と独り言言っちゃったぐらいズルイ。

スマートで姿勢良くスーツを着こなすかっこよさったらもう。主演二人の演技は100点でしたが、この人はルックスと役柄(もちろん演技もよかったですが)で105点取っちゃったかな、と。

他の出演作も観てみたいですね。

※その後いろいろ観ることになる(2017年追記)

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