映画レビュー0572 『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』

えー、どうも更新が滞っていまして申し訳ございません。

実は2年連続でこれまた申し訳ございませんなんですが、そろそろサービス終了の足音が聞こえてきたとかまだ聞こえてないとか噂のFF11をですね、再開しまして。

あのゲーム、ミッションといういわゆるストーリーがすごく大人向けでいいものなので、やっぱりサービス終了までに全部見ておくべきだ、と思いまして。

なんだかんだ不満を言いつつもやはり自分にとってはかなり大きな存在のゲームだったので、その他やり残したことにすべてケリをつけるのがあのゲームに対する自分なりのけじめだぜ、という意志のもと、いろいろやろうと高いモチベーションで遊んでおります。

昔よりは時間が取られにくい仕様になってきたとは言え、やはり相当な時間もかかるので、こりゃー今年も年間100本は無理だな、と早くも諦めたんだなぁ。みつを。

結局そんなことは自分の中でしか意味が無いものではあるので、特にここでアレコレ書く必要もないんですが、まあそんなわけで更新頻度も下がるよ、と。相変わらずリア充になったから、とかそういうハッピーな理由ではないよ、と。というかいい歳こいてゲームかよ、と。

まあ諸々思う向きもございましょうが、毎度書いている通り細々とは続けていきますので、ひとつよしなに、ということで。お願いします。

さて、言い訳が長くなりましたが、このGW最大の目玉映画と言っていいでしょうこちら。観てまいりました。IMAX 3Dでの鑑賞です。

シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ

Captain America: Civil War
常に一般市民に犠牲が出てしまうアベンジャーズの活動に批判が集まり、世界各国は彼らを国連の指揮下に置く条約を制定しようとする。その動きを知らされたアベンジャーズの面々は、その条約をやむなしとする賛成派と、それでは脅威から人々を守れないとする反対派に分裂してしまう。

MCUファンは必見です!

9.0

一応、タイトル上もMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース=一連のマーベル映画)の扱いとしても「キャプテン・アメリカの3作目」ということで、また内容的にも前2作がだいぶ入り込んでいるので、実際キャプテン・アメリカの映画ではあるんですが、ただ観た感想としてはもはや実質「アベンジャーズ3」と言っていいほどのオールスター感満載、「(タイトルとしての)“アベンジャーズ”のお祭り感が無くなりやしないか」と余計な心配をしたくなるほどの豪華な内容。

主要キャラとしてはハルクとソーが出てきませんが、それを補うかのように新加入組のアントマン、スカーレット・ウィッチ、そして何よりも今作がお披露目となるトム・ホランドによるスパイダーマンも登場と、「ハルクとソーがいない」寂しさなんて微塵も感じさせない贅沢な映画でございました。

唯一、「いない」と言われることも無さそうなクイックシルバーさんの存在感の薄さが哀しみを誘いますが、多分気になる人はほとんどいないのでまったく問題がありません。彼は今後出番があるんでしょうか。

先立って公開された「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」と同様、スーパーヒーロー同士の戦いを描いているわけですが、大した理由もなく戦った割に話が込み入っていてわかりづらく、また「理由それかよ!」的に収束を迎えるあちらに対し、さすが実績も作品数も段違いなこちらの方では、戦いの動機も結末の迎え方もとても真っ当で、ただひたすら「マーベルすげーな」と圧倒される以外に無かったのが正直なところ。

「やっぱ味方同士だしね、そりゃ本気で戦えないよね」みたいなモヤモヤもあったんですが、それに対する回答もしっかり用意されていて、むしろここまでやっちゃって今後大丈夫なのか、と良い意味で心配になるぐらい、しっかりやりきってくれました。本当にすごい。

ストーリーの構成についても、ただの「ヒーローアクション映画」にとどまらないレベルでしっかりと伏線も張り巡らされ、過去作品との絡みもわかりやすく有効に活用、とまったく隙がありません。象徴的な意味での盾の使い方とか、本当に上手いし素晴らしかった。

やっぱり何より、戦う動機に疑念を挟みようがない、過去の実績を活かしつつさらにその上を行くストーリーの深さには脱帽です。

いやー、ほんと変な話、「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」は先でよかったと思いますよ。これの後に公開してたら、今とは比にならないレベルで叩かれてたでしょう。それぐらい、ちょっとレベルが違いすぎる完成度で、文字通り老若男女楽しめる娯楽大作になっています。

もちろん、キャプテン・アメリカ2作を始め、過去のMCUシリーズを観ている蓄積が無ければ楽しめない面は当然あるので、そういう意味ではある程度のハードルがあるのは事実ですが、それでもこれだけの本数をこれだけ高いレベルで作り続ける、品質管理力と資金力、プロジェクトそのものの力量にはただただ驚愕です。

「ハリウッド舐めんな」と。今でもハリウッドは世界一なんだぞ、と。そう言われている感じ。「テラフォーマーズとかバカにしてんのか」と。つくづくこういう大作系を真似しちゃいけないね、と感じる次第です。

今作はMCUのフェーズ3最初の作品という位置付けらしいんですが、確かに最後まで観ると、ストーリー的に今までの(組織としての)アベンジャーズとはちょっと違う形にならざるを得ない気がするし、今後が気になって仕方がない。そういう意味でも「リスタート」感のある内容で、また一層深い話になっていくような期待感も強く感じました。

MCU映画好きの人であれば、間違いなく観るべきだし、間違いなく満足できる内容でしょう。いやー、面白かった!!

このシーンがイイ!

オープニングはやっぱり大事なので、テンション高くアクションが展開するんですが、中でもスカーレット・ヨハンソン演じるブラック・ウィドウの動きたるや。「アイアンマン2」で観た時はアクションイマイチだな~と思ったんですが、ご本人の努力や慣れ、そして演出・編集のうまさもあるんでしょう、めっちゃキレッキレで超かっこいい。震えましたね。めちゃくちゃよかったです。

それと、いかにもキャプテン・アメリカシリーズっぽいエンディングの主要キャスト紹介なんですが、影の形でキャラクターを伝えるかっこ良さったら無かった。オープニングとエンディング、どっちも素晴らしくて大満足。

あとはやっぱり、ピークとなるバトルですね。誰と誰が戦うとかは書きませんが、あれはやっぱり迫力もすごかったし、何より感情が見えるバトルだったのが最高です。

ココが○

結構な数のヒーローが出てきますが、どの人もそれなりに見せ場があり、多い割に煩雑になっていない点がまた素晴らしい。あちらは基本2人(+α)なのになんであんなにわかりにくいのか…。

ココが×

とは言えやはり過去作前提なので、固有名詞の多さも気になるところではあります。すべて理解するのが大変。

それと、毎度のことですがやっぱり3Dは良くない。暗くなるのと同時に、どうしても仕様上チラついて見えるので、激しい動きのあるシーンではコマ落ち感がひどいんですよね。動きに目が付いて行きにくい。アクションでこれやっちゃったらダメじゃん、って思うんですけどね…。

もはやこの流れは変わらないんでしょうね…。一刻も早く、技術的なブレイクスルーが起こることを期待しましょう…。

MVA

主役級がたくさん出ていただけに結構迷うところではありますが…うーん、この人かな~。

トム・ホランド(ピーター・パーカー/スパイダーマン役)

キャプテン・アメリカもアイアンマンも、もはやこの人以外考えられないというレベルで役をモノにしていると思いますが、そういう中に新規参入としてやってきたトム・ホランド演じるスパイダーマン、果たして大丈夫なのか…! と思って観ましたが、これがなかなか良かったです。少年感が強まってかわいいスパイダーマンという感じ。その幼さからバトル中によく喋る感じも違和感がなく、こりゃー新しいスパイダーマンも楽しみですね。

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