映画レビュー0255 『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』

いよいよこの夏「アベンジャーズ」公開ということで、それに向けて未鑑賞の2本(「キャプテン・アメリカ」と「インクレディブル・ハルク」)を消化しようじゃないかという今回のチョイス。近々「インクレディブル・ハルク」も鑑賞予定です。

ちなみに「アベンジャーズ」は、「アイアンマンアイアンマン2)」「マイティ・ソー」「インクレディブル・ハルク」と、今回ご紹介のこの作品から人々がワラワラとリユニオン(古)する映画です。

キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー

Captain America: The First Avenger
第二次世界大戦中、人一倍愛国心と正義感に溢れた青年・スティーブは、何度も兵士になろうと志願するも、病弱な肉体が災いして不合格続き。だがある時入隊を許可され、やがて「スーパーソルジャー計画」の被験者となる。

まさにザ・アメリカ。

6.0

非常にどうでもいい話ですが、「アイアンマン」同様、個人的にはこの「キャプテン・アメリカ」も某カプコンの格ゲーでマイキャラとしていたため、それなりに愛着のあるキャラクターなんですが、ただもうリザルトに出てくる勝ちゼリフからして「ザ・正義」で、カタイ男っぽさがハンパじゃなかったので、果たして娯楽としてどうなんだろうと期待半分、不安半分での鑑賞となりました。

舞台は第二次世界大戦中、ドイツでナチスから離脱して世界征服を企む…という“いかにも”な設定の悪役に対峙する、人体実験を受けたスーパーソルジャー「キャプテン・アメリカ」の戦いを描いた作品で、当然「アベンジャーズ」は現代のお話になるため、言ってみれば「前日譚」の匂いが色濃い作品。(なんでそんな昔の話がつながるのかは観てチョーダイピアノ売ってチョーダイ

実際、彼がいかにして“被験者”として選ばれることになったのか、そしてその強さとはナンボのもんじゃい、というご紹介映画なので、まあ本当に「アベンジャーズの前日譚」でしかないな、と。

もっともそれは言ってみれば他の作品も同様の問題は抱えているわけですが、ただ同じ誕生の物語であった「アイアンマン」と比べると、案の定「キャプテン・アメリカ」のキャラクターがどうにも弱い。これは「弱い」というよりは、意図的に「押し出さない」映画にしているせいでしょう。

このキャラクターが生まれた時代(1940年代)を考えればきっと仕方のないことなんでしょうが、正義感と愛国心の塊…という設定からしてもういかにもプロパガンダを背負ったキャラクターで、アメリカ国旗を模したコスチュームを見ればわかるように、むしろ隠す必要すらないと開き直ってるほど「ザ・アメリカ」。

さすがに今の時代、映画のマーケットは世界に広がっていることもあり、「アメリカ万歳」なだけで食っていけるわけもなく、おそらくそれは制作者側も意識してるんでしょう、いかに「キャプテン・アメリカ」のキャラクターを今の時代に合わせるか、映画そのものもプロパガンダ臭を極力抑え目に、あくまで娯楽アクション映画なんですよとがんばろうとしている部分が見えないでもないです。

が、やっぱり。

「キャプテン・アメリカ」はどこまで行っても「キャプテン・アメリカ」。ラスト近くの着陸シーンなんて、全セリフが「ザ・アメリカ」。アメリカンジョーク的なものも、違う意味で笑えます。空々しいことこの上ない。

やっぱりちょっとキャラクターがキャラクターなだけに、今の時代に上手く登場させるのは難しいんじゃないか…という懸念が見事的中した感じ。

映画としては当然ながらお金もかけてアクションらしい迫力もあるし、特に欠点もなくそれなりに2時間楽しめる作りにはなっていますが、上のような理由であえてキャプテン・アメリカのキャラクターを前面に押し出さない作りにしているためか、どうしてもアクションに頼りがちで中身が薄い。

そんなわけで、「マイティ・ソー」とどっこいどっこい。僕を含めた「アベンジャーズ観たいぜ!」という人に対する事前準備以上の価値はないとバッサリ言っちゃっていいでしょう。

もうかなり本編バッサリぶった切って、「アベンジャーズ」の特典映像に30分ぐらい入れときゃいいだろと思う。(事前に観られないけど)

ただ、アクション好きだったら評価はまた変わってくるような気もします。あくまで、ご参考までに。

このシーンがイイ!

特にコレと言っては無かったんですが、強いて挙げるならエンディング。

2Dの絵が3Dっぽく見える作りで、他でもあるものの美術的に少し面白いな、と。いかにもなマーチ調のBGMにも合ってました。

ココが○

今の時代の「ザ・ハリウッド」でもあるので、広く薄く、大多数の観客がそれなりに楽しめる感はありました。眠くなるぜ~みたいなことはあんまり無いんじゃないかと思います。

ココが×

「ココが○」のそっくり裏返しになりますが、「ザ・ハリウッド」なだけに深さゼロ。もうハナから100点は狙わない、70点取ればいいだろ的なトヨタの車っぽい映画ですね。この分だと…「アベンジャーズ」もちょっと不安。

MVA

撮影裏話とか見てないんでわかりませんが、主人公のクリス・エヴァンスは痩せてた頃と強化後でやっぱりかなり役作りしたんでしょうね~。この変わり様はすごかった。(※その後調べたところどうやらCGも駆使している模様)

ヒロインに関しては、時間軸的におそらく次は登場しないと思われるだけに、「アイアンマン」「マイティ・ソー」と比べるとだいぶ落ちる印象なのが残念。でも悪くはなかったです。少なくとも「ダークナイト」のマギー・ジレンホールとは比べ物にならないほど良かった。(くどい)

さてそんな中、お一人選ぶなら。

トミー・リー・ジョーンズ(チェスター・フィリップス大佐役)

やや贔屓したような消去法の選択ですが…。「メン・イン・ブラック3」よりよほど見せ場がありました。まあ、でもやっぱ消去法だな…。

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