映画レビュー0203 『カサブランカ』
ウガー! 映画全然観られねー!
まとまった休みが欲しい。4年ぐらい。(ダメ人間)
カサブランカ
古典的な名作。
実はいわゆる「プロパガンダ映画」らしいんですが、やっぱり普通に観る分には、「ハードボイルドな恋愛映画」の色合いが強いです。
もともと個人的に恋愛物には厳しい、というか好きではないので、序盤~中盤はもう全然話に興味が持てなくて、はぁはぁ、ふーん」とただ観ていた感じだったんですが、ラストの方ではなかなか展開も面白く、観終わって「なるほど名作なのね」となんとなく納得したような。
改めて思い出すと、結構「こういうお話です」と説明するのが難しいんですよね。
プロパガンダ的な要素が入ってるとは言え、序盤は完全にいわゆるメロドラマみたいなストーリーで、そこがまた入り込みにくい要因でもあったんですが、まあ何をしたいのかよくわからないというか。
くっついたり離れたりについての説明が長いので、そこで僕はもうほとんど興味を持たない状態で観てました。最後の「ハードボイルド」な展開がなければ、もうなんなんだこれ、って感じだったと思いますが、最後がちょっと粋な、男らしさの見える展開があったので、ああまあよかったな、と。
ただまあ結局のところ、「歴史に名高い恋愛映画」と言っていい作品だと思うので、恋愛映画嫌いなら観る必要はないんじゃないの、っていう気もしました。
今の自分にはこんなものにときめいてる余裕なんてないんだぜ、と。ケッ。
もーね、いい加減モテ男とモテ女の話なんて面白くないんだよ! チクショウ!
<荒れて終了>
このシーンがイイ!
シーンと言うか、セリフはさすがに有名なものもあって、「おおっ、これが」と感慨深いものがありました。「昨日は?」「そんな昔のことは忘れた」「今晩は?」「そんな先のことはわからない」みたいなやりとりとか。
でも最たるものはやっぱり「君の瞳に乾杯」。
もう途中からガンガン言いすぎて飽きてきましたが。なるほど、ここから来たのかー、と。若干意訳っぽくもあるので、これはこの翻訳をした人のお手柄でしょうね。
ココが○
ご承知の通りかなり古い映画ですが、そんなにひどく今観るときつい、みたいな部分はなかったのがよかったですね。
確かに時代背景とかヒロインの性格とか、ちょっと今の感覚だと理解しにくい部分はあったと思いますが、それでもさすが、語り継がれる名作だけあって、時代ほどの古さは感じませんでしたね。
ココが×
恋愛映画どうこうというのを抜きにすれば、特にはなかったように思います。
一点だけどうでもいい部分で言えば、酒場でピアノ弾いて歌うサムの「エアピアノ」がひどすぎましたね。いくらなんでも適当すぎるだろ! というエアピアノ。逆にあれは一見の価値アリ。
MVA
今回もまたド定番の選択ですが…
イングリッド・バーグマン(イルザ・ラント役)
イングリッド・バーグマンは、僕が観た写真とかでは、ですが、ちょっとキリッとした表情と顔の形から、男っぽい部分が気になるようなイメージがあったんですが、実際に動いているのを観たらもう全然そういう感じではなくて、いかにも知的な美人、という感じで。
さすが歴史に残る美人女優だな、と思いましたねぇ。
演技レベルはこの時期の女優さんらしい無難な感じでしたが、逆に言えばそんな複雑な役ってこの時代にはなかったと思うので、まあ妥当なところなんでしょう。
何はともあれ、お綺麗でした。