映画レビュー0166 『チャーリー』

もう前段で書くことがまったくなくなってまいりました腰痛おじさんです。どうも。昨日、やっと足の指が洗えるようになったよ!(報告)

チャーリー

Chaplin
監督
脚本
ウィリアム・ボイド
ブライアン・フォーブス
原案
ダイアナ・ホーキンス
音楽
公開
1992年12月25日 アメリカ
上映時間
145分
製作国
イギリス・アメリカ

チャーリー

「喜劇王」チャーリー・チャップリンの生涯。

良い映画だけど…思い入れ次第?

6.0

またも映画好きを自認しておきながらお恥ずかしい限りですが、チャップリン映画は一本も観たことがありません。

知識としても大したことはなく、当然そんな感じで思い入れも強いわけではないので、「知らない物語」としての新鮮さはありました。

もちろん、映画としての脚色はあるんでしょうが、それでももっと賞賛と尊敬に満ちた人生だったのかと思ってたので、故郷の人間から疎まれていたことだとか、女性遍歴だとかアメリカから追い出されたことだとか、思った以上に「影」の多い人だな、ってことで、少し身近に感じたというか…。

やっぱり偉大な功績を残した人物であると言われていても、所詮は一人の人間なんだよね、みたいな等身大感はよく出てたんじゃないかと思います。

が、やっぱり「アビエイター」のときにも思いましたが、こういう割と真面目な伝記的映画というのは、対象の人物に対するそれなりの思い入れなり知識なりが無いとどうしても「“ふーん”感」というか…入り込めない部分はありますね。これはもう、こういう映画の宿命なのか、自分自身の問題なのかはわかりませんが、どうしてもズバ抜けてよかったぜ、と思えるような映画足り得ない気がしちゃうのが残念。

ただ、長めの上映時間の割にはあまり飽きずにしっかり観られた気はします。あまり一つ一つの出来事を掘り下げすぎず、サクサク時間を進めた作りだったのがよかったのかも。

一応、この映画を観たことで、前よりもチャップリンに対する興味は強くなったので、もしかしたらこれが僕にとってのチャップリンの始まりになる…のかもしれません。劇中でも何本か使われていましたが、やっぱり一回ちゃんと観てみたいな、とは思いましたねぇ。

このシーンがイイ!

途中、いかにもチャップリンを彷彿とさせる早回しのドタバタシーンなんかはよくできてて、「おお、チャップリンだ」ってちょっと感動。

でも一番良かったのは、いかにも伝記映画らしい形ではあったと思いますが、「その後の登場人物の人生」を語るエンディングがよかった。

「ファイヤーエムブレム」のエンディングみたいな。まあ、元々あのゲームのエンディングはこういうのを元にしてるんでしょうねぇ。

ココが○

原題が「チャップリン」で、邦題が「チャーリー」っていうこのセンスはすごいと思いますね。

なかなか説明も難しいですが、ニュアンスとして「チャップリン」だとどうしても“演じる彼”の印象が強い気がしますが、「チャーリー」だと彼“個人”の話です、というような、一個人がクローズアップされるようなニュアンスのタイトルになる気がして、日本での印象をうまく考えた素晴らしい邦題だと思います。

ただ名字と名前を入れ変えただけのタイトルじゃないんですよね~。邦題が腐ってる映画の邦題命名者はこういうのをしっかり考えて欲しい。

ココが×

「チャップリン」というと、当然イコールで「喜劇」となるわけですが、明るいのは序盤上り詰めていくまでぐらいで、あとは割と苦悩の物語。

そんなわけで少し重めの映画です。退屈に感じる面もあると思います。長めの上映時間ということもあって、あんまり気軽に観られる映画ではないかな、と。

MVA

ドライビング Miss デイジー」でいい味を出してたダン・エイクロイドだったり、出たての頃のミラ・ジョヴォヴィッチだったり、結構いろんな役者さんが出てくるなぁと思って観ていましたが、これもやっぱり割とサラッと(チャップリンにとっての)次の時代に流れていくせいで、それぞれがそんなに長く登場しないんですよね。

もったいないというか…贅沢な使い方だなぁと思いつつ、さて一人選ぶなら…ウーン。迷った。迷った結果。

ジェラルディン・チャップリン(ハンナ・チャップリン役)

チャーリー・チャップリンの娘さんで、演じた役は精神を病んでいくチャップリンの母親。つまり、自分自身のお婆さん。

役柄的にも難しいし、その上自分の血縁者でもあるわけですが、しっかり演じてて痛々しいぐらいでしたねぇ…。映画の意味合い的にも、この人がふさわしいんじゃないかと。

ロバート・ダウニー・Jrはよかったですが、「素のチャップリン」がメインだったせいか、終始大人しめな印象でした。

あとは…現代(の少し前)で話を引き出す進行役的なインタビュアーだったアンソニー・ホプキンスが、なんてことない紳士なんですが、すごく落ち着いた雰囲気が映画を引き締めていた気がして、次点かな、と。

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