映画レビュー0147 『トゥモロー・ワールド』
最近いろんなブログを見てて本当に思いますが、欲しい情報を見てたら結局アフィリエイトだった、みたいなのが多いですねぇ。
くどいようですが、僕はブログで金儲けしようとは思ってないので(そもそもヒット数少なすぎ)、ページ中に出てくるリンクはすべてこのブログ内の他の記事へのリンクです。
右にamazonへのリンクはありますが、これもジャケ絵と実際のジャケットをこの場で見比べてもらえるように出しているだけなので、クリックとかしなくていいです。(※2017年追記:前のブログのお話なので今は掲載していません)
ちなみに、僕のジャケ絵は基本的にはいつも借りてるTSUTAYA DISCASのジャケットを元に描いてますが、たまに販売用のジャケットと違うものがあり、そう言うときは絵とまったく違うものが登場することがありますが、その辺は気にしないで適当に流してください。そもそも販売用のジャケットと違う・違わない以前の問題というお話もあります。
トゥモロー・ワールド
長回しの臨場感はスゴイけど…。
人類が子供を産めなくなって18年、希望の星として妊娠した女の子が登場、という入り口の筋書きは面白いと思うんですが、なんせ(アクション映画だから仕方ないものの)「逃走劇」がメインなだけに、「なぜ産めなくなったのか」とか「彼女はなぜ妊娠したのか」とか、さらにその後人類はどうなったのか(エンディングでちょっとだけ伺えるっぽい描写はありますが)とかはゴッソリ省かれているため、ストーリーとしてはかなり薄っぺらいです。
巻き込まれた主人公が、いかにして彼女を守り、逃げ通せるか、というだけの話。設定が面白そうだなと思っただけに、ここがすごく残念でした。
ただ、この映画の特徴である「長回し」のシーンの臨場感はスゴイ。オープニングのテロ、序盤の自動車襲撃、終盤の戦闘シーンなど、5分ぐらいのシーンを1カットで展開するんですが、これがかなりよくできてる。
調べたところ、メインで使用するシーンに、別撮りのシーンとかCGなんかをつなぎ合わせて一つにしてるらしいんですが、これがまったく違和感が無くて「すげーな撮影大変だろうな」と気になることしきり。戦闘自体の臨場感や、廃墟臭漂うセット、エキストラの数等々、アクションシーンにはかなり力を入れてるのがわかります。
途中でカメラに血しぶきが付いて、そのまま撮影…みたいなシーンがあるんですが、これも「ドキュメンタリーかよ」みたいな表現上の違和感はあるものの、生々しさという意味では目新しいし、なかなか面白い映像だなーと。あれもCGだとか。スゴイ。
最近は、一昔前の「全部CGでスゴイだろ」みたいなものではなく、一部分をCGにして違和感なく表現力を上げる、みたいな手法がだいぶ浸透してきたのかな、とこれを観ていて思いました。
ただ、これだけしっかりとした戦闘シーンを描くのであれば、もっと純粋にそっちを楽しめる、早い話が戦争映画みたいなそういう方向に行けばいいのにな、という気もします。入り口が雑音になっちゃってるのが残念。
こういう入り口なら、普通にサスペンス(的な展開を)期待しちゃうんですよねぇ。まあ、僕個人の好みの問題なんですが…。
このシーンがイイ!
自動車襲撃の長回しシーン。これは「こういう映画だよ」と教えてくれるような、なかなか見応えのあるシーンでした。
ココが○
アクションシーンの映像や演出という部分では、なかなか良い映画じゃないかと思います。
ココが×
やっぱり話が薄っぺらいのが…。人物描写も大してされていないので、感情移入も難しいです。
MVA
マイケル・ケインが出てきたのは嬉しかったんですが、またも(?)登場シーンが短め。もうちょっと使ってくれたら彼にしたのになーと思いつつ。
クレア=ホープ・アシティー(キー役)
にします。なんとなく。
まあ、若いのにイイ感じに熱演だったんじゃないかと。
クライヴ・オーウェンは「まんま」だったので、予想外感がなかったのがなぁ。