映画レビュー0519 『クレイジー・ハート』

相変わらずスプラトゥーンが面白すぎてですね。

いやホント、これゲーム好きな人なら絶対やったほうがいいですよ。今回はハードごと購入という暴挙に出たわけですが、すでに脳内ではもう減価償却が済んだとの噂です。飽きません。ただ全然うまくならない自分に歯がゆいですが。今日初めてランクA-行ったと思ったら8連敗ぐらいしてB+も怪しいヨ/(^o^)\

さて、そんな中いい加減そろそろ更新もしないと、ということで、全然観られてないんですがちょろっとまた小出しにしていきます。

今回は「最も過小評価されている俳優」No.1だったジェフ・ブリッジスが、5回目のノミネートにしてようやくオスカーを掴んだ映画として話題になりましたコチラの映画。元々観たかったんですが、運良くBSで放送してたので録画しましたよっと。

クレイジー・ハート

Crazy Heart
監督
脚本
スコット・クーパー
原作
『クレイジー・ハート』
トーマス・コッブ
音楽
スティーヴン・ブルトン
主題歌
『The Weary Kind』
公開
2009年12月16日 アメリカ
上映時間
111分
製作国
アメリカ

クレイジー・ハート

かつて一世を風靡したカントリーミュージシャンのバッド・ブレイクは、酒と女に溺れながら地方の公演で食いつなぐ自堕落な日々を送っていた。そんな中、訪れた街で一人の女性音楽ジャーナリストと知り合い、彼女とその息子バディと過ごすことで、少しずつ自らを省みるようになり…。

大人向けのダメ人間哀歌。

7.5

♪ワゴォ~ンマスター いっそげよ幌~馬車~

カントリーと言えばワゴン・マスター、どうでしょう軍団員としては外せないところですが、もちろんこの映画では出てきません

とても良い映画だったんですが、グイグイ引き込まれる面白さがあるというよりは、じっくり自分の人生も見つめて考えさせられるような、大人向けの人間ドラマという感じでした。突き抜けるにはもう一歩足りない感じがしたんですが、とは言え丁寧さとこういうドラマ特有のちょっとしたほろ苦さ、すべてがうまくいくわけではないリアルさがよく出来ていて、間違いなく良作と言えるでしょう。

簡単に言えば、かつてのヒット曲で糊口をしのいでいる元スターが、もう一度ミュージシャンとしての意欲を取り戻していくお話。今はすっかり落ちぶれてはいるものの、行く先々では割と普通に歓迎され、それなりに“昔の名前”が生きているようなポジション。

日本で言うと…んー、誰だろう。(失礼ですが)南こうせつとか吉田拓郎とかあの辺でしょうか。誰もが知っている曲はあれど、第一線ではないし、流行りの音楽ではない(イメージ的に)古い音楽をやっている人、みたいな。新曲も出してるのかどうかすら知られていないし。

おそらく、日本で言うフォークとアメリカで言うカントリーってポジション的に近そうな気がするんですよね。古い、でも音楽としてはいいものがある、みたいな。どっちも全然詳しくないですが、なんとなくイメージ的に。

そんな立ち位置のミュージシャン、バッド・ブレイクは、いまだに誰もが認める才能を持っているんですが、なにせ自堕落な生活に浸りきっているために、周りが「新曲を作れ」と言っても聞く耳を持たず、毎日水代わりに酒を飲んで酔っ払いながらステージに上がり、医者に止められても酒もタバコもやめられない、まあ言ってみれば典型的なダメ人間です。

その姿は「ロックだな」と思わないでもないですが、カントリーミュージシャンなのでそれもどうなのかなという次第。

結局、歌の才能はあれど自らを律する能力に乏しいので、このままでは破滅するしかないんじゃないか…ってなところに一つの出逢いが彼を変えていくことになります。

劇中の彼の年齢は57歳、かつて弟子だった男の方が今をときめく大スターとなり、非常にわびしい環境に身を置く中で、言わば「セカンドチャンス」に引き寄せられていく運命を観る物語ですが、その一つ一つの出来事がとてもリアルで、何というか「スターってこういう経験を引き寄せるものなんだろうな」みたいな妙な説得力がありました。こういう形でヒット曲って出来るんだろうな、みたいな。

ジャージー・ボーイズ」での例のアノ曲の制作過程にも似た感じで、やっぱり作り手の感情に強く訴えかける出来事は、すごいものを生み出す力があるのかな、としみじみ感じましたね。

ちなみに全然詳しくはないものの、僕は割とカントリーミュージックって好きなんですよね。曲もほとんど知らないけれど、どこか懐かしさを感じる柔らかさが気持ちいいというか。劇中でジェフ・ブリッジスが歌う曲はどれもすごーく良かったです。彼自身、ミュージシャンとしての活動実績もあるようで、すごく力の抜けたいい歌い方をするんですよね。むちゃくちゃうまい。

昔はかなり暑苦しい感じの役者さんというイメージが強かったんですが、歳を取ってだいぶ味も出て来たし、なるほど確かにこれはオスカーも納得だな、と。ちなみに弟子役のコリン・ファレルもうまくて意外。でもやっぱりジェフ・ブリッジスの方が力が入ってなくて好きでしたね。この辺のキャスティングも良かったように思います。

こういう「歳を取ったダメ人間のセカンドチャンス話」みたいなものは、それなりに歳を取ってくると間違いなく感じるものがあるし、おまけに音楽もいいとなると外しようがないと思います。若い人にはイマイチかもしれませんが、多分そういう人は観ようとも思わないだろうし、逆にこの映画が気になっているような人であれば間違いなく損はしない映画になっていると思います。

ちょっとサントラが欲しくなりました。

このシーンがイイ!

歌のシーンはどれも良かったですが、なんとなく、サンタフェでの初日の夜が好きでしたね。本当にプロのミュージシャンっぽいジェフ・ブリッジスが素晴らしかったです。

ココが○

意外と、こういう「忘れられたミュージシャン」の物語、ってあんまり観ない気がするんですよね。敗者(ではないかもしれませんが)を光らせる物語はやっぱり個人的に弱いです。

ココが×

特に無いんですが、リアルで丁寧な分、やっぱり少し平坦な感じもあるので、ほんの少しだけ上映時間が長く感じました。特に序盤。でもこういう映画はこれでいいような気もします。

あとは完璧に好みの問題ですが、最後の最後に出てきた曲がもう一歩グッと来る曲だったら良かったなぁ、と思いましたね。

MVA

例のマギー・ジレンホールさんがヒロインですが、今回はなかなか良かったですね。そんなに若くなくて、ちょっとくたびれた感じが元スターにすごく合っていて。でもまあ、この映画はこの人以外無いですけどね。

ジェフ・ブリッジス(バッド・ブレイク役)

上に書いた通り、いい感じに暑苦しさがくたびれた感じに移行した上に、まあとにかく歌がいいんですよ。いつものジェフ・ブリッジスの声なんですが、高音もしっかり出てるし、力んでない歌い方が気持ちよくて。納得のキャスティングですね。

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