映画レビュー0145 『デュー・デート ~出産まであと5日! 史上最悪のアメリカ横断~』
これ、ほんとは劇場で観ようと思ってたんですがすぐ公開終わっちゃいまして…。早速レンタルして観ました。
デュー・デート 〜出産まであと5日! 史上最悪のアメリカ横断〜
期待しすぎちゃいました。
あの「ハングオーバー!」の監督、似たようなタイトル、同じヒゲ、そしてロバート・ダウニー・Jr主演。さすがにちょ~っと期待しすぎたかな、と。
「ハングオーバー!」と比べて何が足りなかったのかなぁと考えてたんですが、こっちはロードムービーだからか、友情を構築していく過程が描かれています。
見ず知らずの二人が反発しながら、最終的には仲良くなる、というお決まりのパターンではありますが、そういう要素がコメディとしては少し余分だったのかなぁという気がしました。なんなら開き直って、最後までぶつくさ悪口言ってる方が面白かったかも、という気が。
上映時間の短さ故か、途中で急に彼を受け入れたピーターの唐突さ、みたいなものもあったし、ちょっとだけ描きたいものの軸がズレてるような印象があって、そこがあの綺麗にまとまった「ハングオーバー!」との印象の違いにつながったのかな、と思います。
まあ、その辺は後付けの理由なので、結局はその辺を吹き飛ばす面白さがあればすべて満足なんですが、そこまでの勢いが無かった、っていうのが正直なところです。
素材は良いんですけどね。単純に脚本の問題かなぁ。
このシーンがイイ!
3人でコーヒーを飲むシーン、その後のコーヒーをこぼすシーン、あの辺のくだりは最高でしたね。
ココが○
この監督の手法なのか、世間の流れなのかはわかりませんが、コメディではありますが「面白いでっしゃろ?」と押しつけるようなものではなく、真面目にやってるのがおかしい、みたいな描き方になっているので、その辺りは日本人は受け入れやすい笑いなんじゃないかと思います。
ココが×
「ハングオーバー!」よりもさらに下品。家族でなんて観られたもんじゃないですね。観ないでしょうが。
MVA
はてさて、どうしたものかと思いつつ…。
ザック・ガリフィアナキス(イーサン・トリンブレー役)
「ハングオーバー!」と大して変わらない感じではありますが、この人の存在感はやっぱりなかなかスゴイ。
真人間のフリして相手を責める「狂った感じ」とか、他の追随を許さない印象ですね。
ロバート・ダウニー・Jrは少し控え目というか、真っ当な人間の方だったので、ちょっと目立たない感じはありましたが、こういう役も無難にこなす辺りはさすがだな、と思います。
特に、彼が麻薬の話を真人間として否定する時点でもうコメディになっている、という自虐的な役もしっかり演じてる点。エライ。