映画レビュー0715 『小悪魔はなぜモテる?!』

これまたネトフリ配信終了間際作品。エマ・ストーン観たさだけでチョイス。

小悪魔はなぜモテる?!

Easy A
監督
ウィル・グラック
脚本
バート・V・ロイヤル
出演
ペン・バッジリー
アマンダ・バインズ
リサ・クドロー
マルコム・マクダウェル
アリソン・ミシェルカ
音楽
ブラッド・シーガル
公開
2010年9月17日 アメリカ
上映時間
92分
製作国
アメリカ

小悪魔はなぜモテる?!

処女のオリーヴは地味な高校生として学校生活を送っていたが、ある日親友のリーのお誘いを「デートがある」と嘘をついたために後日彼女からデートについて問い詰められ、流れで仕方なく「ヤッた」と嘘をついてしまう。するとたちまちその噂が尾ヒレとともに燃え広がり、やがてオリーヴは「学校一のビッチ」として有名になってしまう。

案外マジメな青春映画とフマジメな目の保養。

8.5

今から7年前、2010年の映画で日本では劇場未公開。

まあまだエマ・ストーンの(日本での)人気もそんなに高くなかった頃なので仕方がないところなんでしょうが、しかし未公開にするにはもったいない、エマ・ストーンの魅力爆発な上にそれなりにちゃんとした青春映画でなかなかバカにできない良い映画でした。っていうかこれまた邦題が良くないな…。

エマ・ストーン演じる主人公のオリーヴは地味な高校生で、学校ではあまり目立たない存在の様子。ただ日本でありがちな眼鏡お下げ的な地味高校生という感じではなく、割と今のエマ・ストーンそのままな感じなので「これでモテ無いとか節穴野郎しかいねーのかよ」状態です。

まだ未経験ということで…お年頃の女子らしく、親友との話題も「いつやるか」でもちきり、的な。そんな彼女が、親友リーの「(確か)カリフォルニア1おかしい」両親と一緒に遊ぶのはダルいぜ、ということで「誘われた週末はデートなのー」と嘘をついて一人家で引きこもり、翌週「デートどうだったのよ」とリーに問い詰められ、流れで「ヤッたわよ」と嘘をついてしまうところから物語はスタート。

これまた年頃あるあるっぽいですよね。オリーヴが若干リーに対して劣等感を抱いていたらしいことからもわかりますが、見栄で先にヤッてやったわよ、って言っちゃうみたいな。

ただこれまたあるあるですが、その話をトイレの個室で聞いていた面倒な女子に広められてしまい、たちまちビッチとして校内の注目を集めてしまうわけです。思えば僕も中学の頃、とある女子についての「あいつヤッたらしいぜ」噂がすごい広まっていたのを思い出しました。

で、オリーヴは授業で「緋文字」という小説(および小説を原作にした映画)をテーマに勉強しているというベースがありまして。この「緋文字」は、劇中でも語られますが…簡単に言うとセックスがタブー視されていたところに子供を授かった女性が迫害される話なんですが、オリーヴはその主人公と自分をオーバーラップするように振る舞うようになり、言ってみれば「ビッチ」として自分を繕うという選択を取るわけです。今まで地味で誰からも見向きもされなかった自分が注目される心地よさと、単純に「私モテるんだ」っていう喜びもあってそうしたんでしょう。

ですが話は彼女が考えていたほどに単純なものではなく、その「ビッチ」という噂を利用して自分に対するいじめをやめさせたいゲイの友達から「僕とヤッたって嘘をついて“ストレート”のフリをする手伝いをしてくれ!」と頼まれ、やむなく承諾すると似たような男たちからまた頼まれ…と「ビッチ利用業」が大繁盛してしまい、段々と噂もエスカレートしていく…というお話です。

この「噂がエスカレート」っていうのがなかなか笑えないレベルというか、早い話がいじめと言っていい内容だったりするんですが、ただオリーヴ自身は開き直ってノリノリでビッチ服を着ていたりして逆に煽らんばかりのたくましさを見せます。

またゲイの友達から頼まれて一役買う辺りも彼女の優しさが出ていて、この「優しさとノリでいじめにさせない」オリーヴがとても良いキャラクターでした。

その彼女の性格を作り上げたであろうご両親がまたすごく良いご両親で、「この親あってこの子あり」な感じの表現も上手く混ぜ込みつつ、嘘で作られた自分を踏み台に本当に魅力的な自分になろうと成長していくオリーヴを描いたなかなか良い青春映画だと思います。

ある意味でタイトル通りの軽さはあるコメディタッチの映画ではあるんですが、実際はすごく芯の強い健気でたくましい女子をエマ・ストーンが魅力たっぷりに演じてくれるので、タイトルから感じる頭悪そうなイメージとはちょっと違う印象。

今から7年前なのでこの当時エマ・ストーンは21歳ぐらいなんですが、ちょっとJKって言うには大人っぽくね? と思えるぐらいに今とあんまり変わらない雰囲気…なんですが、だからこそ最近エマ・ストーンかわいいぞと思っている殿方(おれ)には観ているだけで嬉しい映画でもあってですね。

当然ながらおっぱい出したりとかあからさまなサービスシーンは無いものの、一応「ビッチアピール」でイケイケ(死語)な衣装に身を包んで闊歩するシーンが多いので眼福度もなかなかのもの。パンツ脱いじゃうシーンもあるよ! というエマ好き男性諸君は必見の映画と言っていいでしょう。

で、その見た目どうこうよりもエマ・ストーンのコメディ適性をすごく感じる演技がまたとても良いんですよ。表情豊かにノリノリで青春時代を演じる彼女は…初主演作品らしいので、おそらく相当気合いが入っていたんじゃないでしょうか。そういう意味でも彼女が好きな人は観るべき映画の一本と言って良いと思います。

もうずーっと「はー、見た目が良いと出てるだけで間が保つんだなー」としみじみ思いながら観ていました。しかもそれなりに現代らしいネットを組み込んだ“無理のない”学校生活の描写もリアルだし、気軽に観られる上に爽やかでニッコリできるなかなか侮れない作品です。

エマ・ストーンが嫌いだったらつまらないかもしれませんが、逆に好きなら彼女の出演作の中でベストになるかもしれないポテンシャルがあるような気もします。ということでエマ・ストーンが好きだぞ、という方はぜひ!

ネタバレはなぜモテる?!

最後がね。草刈り機って言うのがいいですよね。その前に車乗ってたくせに。あの辺狙いがやらしいなーとは思いつつもエンディングのトコトコ映像につなげる感じがまたとても良かったと思います。

レビューにも書いていますが、この映画は意外と「オリーヴの優しさ」が重要な気がしました。ゲイの子たちのお願いを聞き入れる、先生のクラミジアの件を引き受ける、頼まれると断れない感じが「ビッチの噂も受け止めつつまだ人に優しくできる」オリーヴに感情移入しちゃうというか。でもそこにさらに悲壮感がない明るさもすごく重要だし、それを植え付けたご両親がまたいい味を出しているという…全体がうまく組み合わさっている物語だなーと思います。

このシーンがイイ!

序盤の「本を開いて歌う」エマ・ストーンの一連のシーンはすげーよかったですね。すげー。かわいいし面白いしで。あそこで彼女のコメディ適性のすごさを感じました。

あとご両親が出てくるシーンはどれも良い。

ココが○

一応色恋は入ってはいるんですが、そこが中心ではないところもすごく良いと思います。ベタアマな感じではなく、彼女の優しさがベースにあっての展開がまた好きでした。

ココが×

そんなにバシッと残る何かがあるわけではないものの、総じて不満は少ない映画だと思います。良い映画でしたよ。

MVA

マジでお父さん役のスタンリー・トゥッチがすげー良かったんですが、でもやっぱりこの人しかないだろうなぁ。

エマ・ストーン(オリーヴ・ペンダーガスト役)

もう彼女の魅力がほとばしっているので、観ればわかっていただけるんじゃないかと。

個人的にはプールサイドのシーンが一番かわいかったし一番エロスを感じました。(ご報告)

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