映画レビュー0106 『エド・ウッド』

ということで今日は“本命”です。

エド・ウッド

Ed Wood
監督
脚本
スコット・アレクサンダー
ラリー・カラゼウスキー
音楽
公開
1994年9月28日 アメリカ
上映時間
127分
製作国
アメリカ

エド・ウッド

“史上最低の映画監督”エド・ウッドの半生。

愛情の映画。

6.5

ということでエド・ウッド。

ある程度伝記…というか「どんな人だったのか」は知っていたので、その分、ティム・バートンのエド・ウッドへの愛情が見えたような気がします。内容にはだいぶ脚色もあるようですが、エド・ウッドがいかに愛嬌のある、人に愛される人物であったのかを強く表現している気がしましたね。

“史上最低の映画監督”というフレーズで語ってしまうとある意味では低俗な視点になりがちですが、これは「一人の愛すべき人間がいました」という形で、映画に携わる人間としてご紹介したい、という思いを込めた映画ではないでしょうか。

内容的には特に目立ってどうこう、というのはありません。ある意味で、ティム・バートン本人がそうであるように「エド・ウッドを知っている」人向けの、エド・ウッドファンへのファンサービス…と言ってもいいかもしれません。おそらく、そういう意識があるからこその白黒というのもあるんでしょう。

オープニングなんかはまんま「プラン9・フロム・アウタースペース」。僕は「グレンとグレンダ」と「怪物の花嫁」は観ていないのでわかりませんが、「プラン9・フロム・アウタースペース」の再現度から察するに、相当きっちり再現しているんじゃないでしょうか。

「プラン9・フロム・アウタースペース」に関しては、配役も非常に似ている人たちを集めていて感心するやら笑うやら。なんせ昨日観てるだけに記憶も新鮮、「すげー」と思いながら笑いました。いや、笑わせに行ってるわけではないのかもしれませんが…。びっくりするぐらいそっくり。

やっと完成した!俺はやったんだ!と大仰な「感動BGM」に載せて展開される映画が「プラン9・フロム・アウタースペース」というのは正直かなり笑えましたね。ただこれも「面白いだろ」ってわけではなく、エド・ウッド本人の心境を表した場面なんだったと思います。

特に感動やら何やらする感じではありませんでしたが、なんというか…映画への愛情みたいなものは感じられたし、同様に人間愛みたいなものも見えました。熱意はあっても成功しない映画監督に、インチキ予言者にゲイの友達、元プロレスラーの大根役者…とどう考えても失敗方面に行くであろう人たちが自然と集まる。類は友を呼ぶ…と言って良いのかわかりませんが、そんな人たちが集まって、くだらない、評価されないようなことを本人達は大まじめにやってる、その愛すべき人間描写が良かったです。

そしてそんな監督に付き添う女性のけなげなこと!

最初の彼女も次の彼女も満面の笑みで彼の成功を願ってたのが印象的で、エド・ウッドが時代を経て今も愛される理由を表現している気がしました。

正直羨ましいぜ、エド・ウッド。

このシーンがイイ!

タコとベラ・ルゴシの格闘シーン。後ろからの絵なんて超シュール。

ココが○

際立ってどこが良かったというのはないんですが、全編通して温かい雰囲気だった気がして、そこが良かったですね。

ココが×

エド・ウッドを知らない人には果たして面白いのかどうか…。僕のように元の作品を観た方が良いとまでは言いませんが、観た方が楽しめたのは間違いないし、ややそういう準備が必要な映画である気はします。

正直、「プラン9・フロム・アウタースペース」以前のエド・ウッド作品3本も観ておけばよかったな、と思いましたが、はっきり言ってそれは無理です。リームー。

MVA

この映画でマーティン・ランドーはアカデミー賞助演男優賞を受賞したそうで、確かにすごく良かった。まさに熱演、印象的で。でも今回は、

ジョニー・デップ(エド・ウッド役)

に。

いかにもジョニー・デップらしい「他の役を思い出させない」演技というか、本当にエド・ウッドってこういう人だったんだろうな、と思わせる説得力というか。

いや、むしろ監督の描くエド・ウッド像にハマっている、というんでしょうか。愛嬌があって明るくて、でもちょっと変で、っていう。非常に魅力的な人物に見えます。それは見た目がジョニデだから、じゃなくて、話し方とか表情なんですよね。そこがやっぱりすごいな、と。

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