映画レビュー0458 『オール・ユー・ニード・イズ・キル』

更新が滞り気味で申し訳ありません。

とは言え相変わらずほとんど来場者がないブログなので、割と「まあいいか」とほっといているような状況。ちなみに忙しいわけでもなく、ただ単に映画を観る気がしないだけという。ちょっとね。水曜どうでしょうのDVD買い始めちゃったりもしてるのでね。ええ。

さて、今日は最寄りの劇場から「いい加減そろそろ観にこねーとポイント消すぞ」と脅されてしまい、仕方ないからなんか観るか…と探したところ、「ゴジラ」かコレかで悩んだ末、コチラにしました。多分劇場ではゴジラなんだと思うんですが、純粋にこっちのほうが観たかったので。

オール・ユー・ニード・イズ・キル

Edge of Tomorrow
監督
脚本
ジョン=ヘンリー・バターワース
音楽
公開
2014年6月6日 アメリカ
上映時間
113分
製作国
アメリカ

オール・ユー・ニード・イズ・キル

「ギタイ」と呼ばれる地球外生命体の攻撃により滅亡の危機にさらされていた地球。米軍の広報官であるウィリアム・ケイジ少佐は、国連軍のブリガム将軍に前線での取材活動を命じられるが、戦闘経験が無いために前線に行くことを避けたいケイジは広報官という立場を利用した脅迫まがいの発言をしてしまったために逮捕され、二等兵として最前線に送られてしまう。

テンポの良いゲーム的SF。文句なしの傑作!

9.5

一昔前は「地球の危機と言えばブルース・ウィリス」ってな印象でしたが、昨今はこのポジションはトム・クルーズに譲られた感がありますね。またも地球外生命体による滅亡の危機に立ち向かう男、トム・クルーズ。

それはさておき、ご存知今作は日本のライトノベルを原作にしたハリウッド大作ということで、日本的にも結構話題になった作品です。ちなみに原作は未読。

んで、これまた映画化にありがちな話ではありますが原作からはだいぶ改変が加えられている模様。ただ鑑賞前にたまたま目にした記事によると、この映画を制作するにあたってだいぶハリウッド側と原作者側で密なやり取りをして作り上げたらしく、そういう意味では「うまく日米が融合した作品」っぽいです。

「戦場に行きたくない」一心からちょっと将軍を脅しちゃったばっかりに、逆に身分を剥奪されて脱走兵として最前線に送られてしまった主人公クルーズトム。パワードスーツ的なもの(実際に激重なものを着て演技したとか)も扱いがまったくわからず、安全装置の解除方法すら教えてもらえないまま戦場に放り込まれ、歩くことすらぎこちない状況で襲ってきたちょいデカなギタイに地雷をぶち込んでやろうとしたところ自爆のような形になってしまい、死んじゃってゲームオーバー…と思いきや、強制連行させられた朝に逆戻り。はて?? と思っていた主人公にお構いなく周りは前日と同じ行動を繰り返し、「これはどうやらループさせられているらしい…」というところから物語がスタート。

どうもその最初に相打ちしたギタイがちょっと特別なやつだったということで、まあ言ってみればボーナスキャラでしょうか。中ボスと言った方がいいかもしれません。そいつの返り血を浴びることで、ギタイのボスが持つループ能力を手にした主人公。かくして、「死んでは前日に戻る」日常を繰り返すことにより、ちょっとずつ試行錯誤して前に進もうとする…というお話です。

「死んで強くなる」と散々宣伝されていましたが、厳密に言うと死んで(身体的に)強くなるわけではなく、毎日死んでは繰り返す訓練による慣れと、いわゆる“トライ&エラー”を繰り返すことで「ここでこう、次はこう」と敵のパターンを学習して先に進む、という非常に“ゲームっぽい”内容になっています。

余談ですがトライ&エラーと言えば最近のゲームよりもいわゆるファミコン的な、古いゲームにありがちな鬼畜仕様が思い浮かぶわけですが、この映画の敵もなかなかの鬼畜仕様なので、そういう意味でもゲームを想像せずにはいられません。まずそこが純粋に楽しかった。

おまけに相手のギタイもチートなんじゃないか、ってほど速い動きで笑っちゃったりとか。ゲーマーとしてはここだけでもかなり楽しめるんじゃないかと思います。

そんな“ループもの”の今作。当然「ミッション: 8ミニッツ」辺りと似ている部分もあるわけですが、ちょっとずつ核心に迫っていく面白さはそのままに、ループしつつも微妙に行動を変えて違うストーリーが展開したり、ループならではのちょっとした笑いも混ざってきたり、うまく既視感を逸らす作りになっていて飽きさせません。おまけにテンポもいいので、2時間弱があっという間。

さすがにこの手のシステムの宿命で、「となるとこれは違うんじゃ?」みたいな矛盾点も無くはないんですが、そんなものが気にならないほどよく出来ていました。「日本原作」という贔屓目抜きにして、純粋に非常によく出来た素晴らしいSF娯楽大作だな、と思います。

基本的に「死んだらループ」である以上、「成功するまでやればいいんじゃないの」ってな話になるわけですが、その「結局成功するんだろうからつまんねーんじゃねーの問題」についてもきちんと答えを用意していて、最後までハラハラドキドキ。エンディングもある意味ベタではありますが素晴らしい幕引きで、最初から最後まで隙無くビシッと楽しませて頂きました。

実は満点にしようか結構悩んだぐらいかなり楽しませて頂いたんですが、ただ深さという意味でそこまでではないので、9.5点にしておきます。

でも本当に、相当面白かったです。1,800円の価値はあったぞ、と。オススメ!!

このシーンがイイ!

物騒な書き方ですが、死ぬ瞬間が結構どれも好きでしたね。「おっ、ここで死ぬか」って感じで。「ここで終わってもう一回か」って観る感じ、不思議で楽しかった。

ココが○

ストーリーのデキは文句なし。特に不満はありませんでした。すーごい楽しめた。

ココが×

強いて言うなら、暗いシーンが何やってるのかよくわからない点。これ3Dじゃもっときつかったんじゃないかなぁ。決戦は夜の方が締まる、っていうのはわかるんですけどね。動きも速いので、もうちょい観やすい方がいいなーとは思いました。

MVA

相変わらずトム・クルーズは安定感たっぷりで、この役はこの人だな、と。50過ぎてこの役がバッチリ似合うのもスゴイ。いつまでもこういう役に挑戦し続けて欲しいものですが、それはさておき今回の選出はこの方に。

エミリー・ブラント(リタ・ヴラタスキ役)

正直ここまで軍人役が似合うとは…! と意外でした。アゴが割れている点を除けば大好物です。ハイ。

凛々しくてクール、アクションも似合うけどちょい儚い雰囲気もある、というこれまたベストキャスト。今後もますます楽しみですね。

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