映画レビュー0547 『ファンボーイズ』

いやー、完全にタイミングを逃してますが、これすーごい観たかったんですよ。

探して探してようやく借りてきて観たのがもう2ヶ月ぐらい前の話です。掲載が遅れました。その間、この映画とまったく同じような境遇の人が最新作をいち早く観せてもらった、ってニュースがあってびっくりしましたねー。「リアルファンボーイズだ」って話題になっていました。

ファンボーイズ

Fanboys
監督
カイル・ニューマン
脚本
アーネスト・クライン
アダム・F・ゴールドバーグ
出演
ジェイ・バルチェル
サム・ハティントン
クリス・マークエット
音楽
公開
2009年2月6日 アメリカ
上映時間
90分
製作国
アメリカ

ファンボーイズ

半年後に訪れる「スター・ウォーズ エピソード1」の公開を心待ちにしている、スター・ウォーズファンの4人。その中の一人、ライナスが末期がんだとわかり、余命3ヶ月を宣告されてしまう。彼になんとか最新作を観せたいと考えた仲間たちは、遠く離れたカリフォルニアで制作をしている「スカイウォーカーランチ」に忍び込み、フィルムを盗み出そうと旅に出る。

完全マニア向け。本当に人を選ぶ映画。

6.0

スター・ウォーズマニア(ファンボーイズ)が、一足早く最新作を観ようとアメリカ横断の旅に出る、コメディロードムービー。

若い男4人のロードムービーということで、シチュエーション的に「ファンダンゴ」と似ている感じがありますが、あれよりも良くも悪くもグッと幼い、深さゼロのおバカオタク映画という感じでしょうか。

キーとなるのはもちろんスター・ウォーズなので、この映画の登場人物と同じように、とんでもないスター・ウォーズマニアの人達からすればかなり細かい部分までニヤニヤできることは間違いなさそう。僕は一応全部観てはいるんですが、特に初期三部作(エピソード4~6)に関してはかなり昔に観ただけなのでほぼ記憶に残っておらず、カメオ出演辺りのネタもまったくわからなかったので、これは想像以上に観る人を選ぶ映画だな、という気がしました。

率直に言って、いかにも「スター・ウォーズマニアがその情熱をそのまま物語に転化した」作品という感じで、その熱や知識が無い人には少し距離を感じる映画だと思います。一応「末期がんの友達に観せたい」という動機はありますが、その辺が効いてくるのは本当に最終盤の話なので、そこに至るまでのどうにもB級臭の強い展開は、興味が無いと結構しんどいレベルではないかと思いますね。

僕はおそらく半分も理解していなかったと思いますが、それでも笑えるところは笑えたし、結構温かい目で観るようにしていたんですが、でもやっぱりちょっとしんどかった。演技の問題もあったかもしれません。中心人物であるハッチがどうもクドすぎて好きになれず…。

これは「スター・ウォーズマニアかどうか」と同時に、こういった「B級臭の強さ」を面白さに変換できるかどうか、というスキルも求められる映画でしょう。

加えて、スター・ウォーズのライバルとして、劇中ではスタートレックのネタもかなり頻繁に出てきます。言ってみれば悪役的な存在としてスター・トレックマニアが登場するんですが、こっちのネタも知っていないと笑えない、理解できないシーンが多く、両方合わせてかなりのSF映画マニアでないと真の良さを味わえないという、なかなか概要の割にハードルが高い映画でもあると思います。さらに他の映画のネタも結構出てくるので、結果的にかなりの映画ファン、それこそシネフィルレベルでないときっちり楽しめないのはちょっと辛い気はしますね。

僕はスタートレックについてはまったく観たことがないのでサッパリわからず、スルーせざるを得ないネタが多かったのもちょっとしんどかった。結局、90分という短い映画の割に意外と長く感じてしまい、期待しすぎたせいもありますが…結構ガッカリしちゃいましたね。

とは言え、こういう尖った映画は「わかる人への届き方」が尋常ではなかったりするのも事実なので、好きな人は相当好きな映画になるのも間違いないと思います。

スター・ウォーズ詳しいよ! スタートレックも大好きだぜ!! ってな人は、もしかしたらベスト映画になる可能性もあるでしょう。

そういう意味でフラットな評価はなかなか難しく、「自分はイマイチだったけど他の人は最高でもおかしくない」というのが率直な感想。まずはスター・ウォーズ、次にスタートレック、その辺の知識に自信がある方はぜひ。

このシーンがイイ!

そこそこ笑ったシーンはありましたが、ビシっと「これだ!」っていうシーンはあまり無く…。強いて言えば、病院を去るシーンは好き。

ココが○

割り切って振り切っている映画なので、スター・ウォーズファンに対する訴求力は相当だと思います。改めて、こういう作品が出てきて、同じように騒ぐ人たちが世界中にいるスター・ウォーズってすごい映画なんだな、と偉大さを再確認しました。その辺は最近の最新作公開の一連の流れでより強く感じた部分でもあります。

ココが×

やりたいことははっきりしているんですが、その他の部分、要は「普通の映画としての技術」の部分ではやっぱりかなり劣る部分がある気がします。わからなくても面白い、思わず見ちゃう魅力がほぼ無い。それが辛いところです。

MVA

現時点での名声的にあんまり有名どころは出ていませんでしたが、この人はいいな、と思ったらやっぱり他でも観たことがあった人でした。

クリスティン・ベル(ゾーイ役)

紅一点で一応ヒロイン。

最近ちょっと見かけるようになってきた気がしますが、この頃はまだ若くて、素っぽい感じがなかなか良かった。

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