映画レビュー0206 『フリック・ストーリー』
仕事柄か、指が4本とかのイラストはいろいろ指摘されたりするので自分で描くときもちょっと気にしたりするんですが、もはやそれ以前の問題という事実。
久々に描いたらまあひどい。なんかでこういう絵、見たことあるなと思ったらジャンキーの描いた絵(を模したゴルゴ13に出てきた絵)だったという。
フリック・ストーリー

びっくりするほど何もない。
もはや観る前から大体予想はついてたものの、今まで観た同じような系列のアラン・ドロン映画(「ビッグ・ガン」とか)とほとんど同じ感覚で、とにかく地味で惹きつける要素が少ない。別に極端につまらないわけではなく、それなりに集中して観られるんですが、なんというか「普通」すぎる。
例えば音楽にしても、場面転換とかどうでもいい場面でチラッと流れる程度で、ある程度煽ってもいいような場面でもほぼ無音。これは功罪両面あるとは思いますが、いかんせんこういう部分でいちいち地味なので、どうしても映画らしい華やかさに欠けます。
同じように、セットも(時代性もあるんでしょうが)あまりしっかりしたものではないので、どうしても安っぽさが見て取れてしまうのが悲しい。
そういう前提で行くと、よほどストーリーで惹きつけるようなものでないと心に残る映画にはならないと思いますが、これまたストーリーがイマイチ物足りない。一応「サスペンス」にカテゴライズされる映画のようですが、グイグイ迫り来る緊張感というようなものもなく、ひたすら犯人を追う警察側と、逃げる犯人側の話しかありません。
謎解きやら策略やらの展開も薄く、なんとなく成り行きで犯人に行き着くようなお話。これはさすがにちょっと…。面白さを見出すのが難しかったです。
ラストの後日談も、もしやここから…という期待を打ち砕いてくれる薄っぺらいもので、ラストシーンはまさかのカメラ目線でのご報告。時代性を感じるワンシーンでした。
これに関しては、腹が立つほどひどい低評価というのではなくて、「映画足りえていない」意味での低評価という感じ。よほどのアラン・ドロンファン以外は観る意味を見出せないのではないかと…。
ただ、一応実話を元にした映画らしいので、そういう意味では「地味さ」を責めるのは酷なのかな、という気はします。
ちなみにこれからもボチボチアラン・ドロン映画が出てくると思われますが、これは僕が好きというわけではなく、たまたまBSで多めに流してただけ、です。
ただこの映画を観ちゃうと…。今後もちょっとセレクトを考えないと、ただ観るだけじゃ時間がもったいないですね…。
!このシーンがイイ!
いいというわけではないんですが、ラストシーンはびっくりしました。あれが成り立つ時代とスター性が垣間見えて印象的。
ココが○
決していい加減に作った映画ではないと思います。真面目にしっかりやってると思います。そこは評価してしかるべきかと。
ココが×
いかんせん、見せ方・脚本ともに物足りない。
アラン・ドロンというスターがいなければ成立しない映画でしょうし、何本か観て、この時代のアラン・ドロン映画にはそういうのが多いのがよくわかりました。
MVA
今回はアラン・ドロンではなく、こちらのお方。
ジャン=ルイ・トランティニャン(エミール・ビュイッシュ役)
フランス史上に残る凶悪犯罪者・エミール役。
なかなか冷酷な雰囲気もよくて、アラン・ドロンを除けば唯一印象的な俳優さんでした。


