映画レビュー0082 『パリより愛をこめて』
[2017年追記]
序盤のレビューは前段空欄の記事が結構あるので、その分こうして特に意味もなく移転時に追記している記事も多いです。なんプロマニアには必見のオマケコーナーと言えますが、。
ただ実際にオススメ映画を聞かれたときとか、自分の評価の一覧で振り返ったり出来るので重宝してます。いいぞおれ。がんばれおれ。
パリより愛をこめて
深みゼロ!
深みゼロは百も承知で観たんですが、「96時間」と比べると…残念ながらだいぶ落ちた印象。
同じ監督だし、同じリュック・ベッソン原案だしで何が違うのかなーと考えた結果、こっちは本当に勢いだけだったな、という点かなぁと。
「96時間」もかなりハチャメチャでサイキョーなオヤジでしたが、彼はところどころで頭を使うシーンがあったんですよね。罠を仕掛けたり、推理したり、調査したりっていうところもすごくテンポがよくて。「オヤジ賢いな!かっこいいぜ!」っていう見せ場が結構あって。
対してこちらはどうだったかというと、まーとにかくドンパチして追っかけての繰り返しで、さすがにちょっと飽きるというか。
トラボルタっぽいしピッタリハマってるんですが、それにしてもドンパチとカーチェイスだけじゃあちょっと…と思っちゃったんですよねぇ。
展開的にも、どことなく「24」のシーズン2(の前半)を想像させられてしまい、あまり目新しい印象も無かったのがまた残念。
どうせなら主役のリースがもっと頭で補佐するところとかがあればよかったんですが、完全にトラボルタに食われっぱなし。と言ってもトラボルタもただ単に銃器の扱いがうまい大胆オヤジだっただけ、というような深みの無さが結局のところこの映画の評価なのかな、という感じです。
総じて、テンポも良いし飽きずに観られて悪くは無かったんですが、一つのボタンの掛け違えでこうまで変わるか! というぐらい、イマイチ感を感じてしまいました。
あと、ジョナサン・リース=マイヤーズが、笑ったときとかちょっとだけTKOの木本っぽかった気がしましたが、それはまた別の話。通称宜野湾さん。
ココが○
「96時間」同様、上映時間も短くテンポも良いので、さっくり何も考えずに映画観たいぜ、みたいな時には良いと思います。
ココが×
基本的にドンパチ嫌いなので、ドンパチしすぎな時点で少し残念感を感じちゃうんですよねぇ。
あとは、途中でコカインを軽く吸うシーンがあるんですが、あれはちょっと「サラッと見せすぎ」かな、と。少しおカタい意見になっちゃいますが、思春期の子が観たら「かっけー」って普通に真似しそうな気もするので、もうちょっと弊害的な部分を見せるかなんかした方がいいんじゃないかなーと。っていうかあのシーン別にいらなかった気がするし。
この辺はフランス文化ってところなんでしょうか。ウーム。
MVA
実はトラボルタって結構好きなんですが、今回はあまりにもトラボルタっぽいというか、ドハマリすぎてイマイチ気にいらん!(気難親父)「マッド・シティ」のトラボルタみたいな、意外なキャラなら良かったんですが。ということで今回はこの方。
カシア・スムトゥニアク(キャロリン役)
しょっぱなの「着替え」シーンでもうガッツリいかれました。エロかわいいっていうのはこういうことを言うんだよ! 勘違いすんなよこの!
…すみません、取り乱しました。
前半は非常にキュートで素敵な笑顔&衣装が印象的、後半は輝きが失せていった感じがとてもグー。(古)
ちょっとこの先気になる女優さんですね。