映画レビュー0205 『ガス燈』
ちょっと今年に入って鑑賞本数が少なすぎるので、3月からはしっかりと休みの日は基本的に映画を観るぞ! と意気込むことにしました。
が、来週は超絶金が無いところに同僚の結婚式という由々しき事態に陥るため、更新がなかった場合は死んだものと思ってください。…じゃなかった日曜は更新しません。
昨日は最新映画、今日はここで取り扱う中でも最古に近いという極端な展開。モノクロ映画です。
ガス燈
今観てもしっかりできてます。
毎度のことですが、さすがにここまで古いと、(特にサスペンスのようなジャンルは)それよりも“新しい映画の記憶”を元に既視感を感じてしまう、というジレンマが出てくるものですが、この映画もご多分に漏れず、そんな感覚はある程度はありました。
ただ、ネタバレになるのであんまり詳しくは書けませんが、「こいつ怪しいな」と思ったまま展開していくものの、途中から「怪しく見えたのはポーラがおかしくなったせいか?」とちょっと疑わせる流れがうまくて、「果たしてどっちが怪しいんだ?」となかなか最後まで楽しませてくれました。
やっぱりどうしても舞台設定だったり、登場人物の役割がわかりやすかったりと前時代的な面は否めませんが、古いからと言ってつまらないぞ、という映画ではないので、言葉は悪いですがちょっとした暇つぶしにはいいんじゃないかと思います。
このシーンがイイ!
特に一つのシーンとしてこれが、っていうのは無かったですねぇ。無念ナリ。
ココが○
古い映画だけにシンプルな良さがあって、ヘタに周りに意識を持って行かせることもなく、流れを追いやすい展開なのが○。
良い意味でわかりやすい映画です。
ココが×
ある意味ではシンプルさが悪い点でもあって、やっぱりどっぷり入り込んで「すげーぜ面白いぜ」って感じになる映画ではない気がします。先が気になってドキドキするようなものではないかな、と。こればっかりは今の時代に観る以上、仕方がないとは思いますが。
MVA
今回は(やや消去法的でありつつ)もう一択でしたねぇ。
イングリッド・バーグマン(ポーラ・アルキスト役)
ちょっと男性陣がパッとしないんですよね。特に旦那が。
その中で、最初は彼女もパッとしないんですが、段々錯乱していく感じが良かったかな、と。あくまで消去法的に、ですが。