映画レビュー0228 『風と共に去りぬ』

今日からまたBS録画シリーズに戻ります。

本日は、言わずと知れた歴史に残る超大作ってやつでしょうか。うちの親がすごく好きな映画なので、小さい頃から観ろ観ろ言われて育ちました。ようやくの初鑑賞。

風と共に去りぬ

Gone with the Wind
監督
ヴィクター・フレミング
脚本
シドニー・ハワード
原作
『風と共に去りぬ』
マーガレット・ミッチェル
出演
ヴィヴィアン・リー
クラーク・ゲーブル
レスリー・ハワード
オリヴィア・デ・ハヴィランド
ハティ・マクダニエル
音楽
公開
1939年12月15日 アメリカ
上映時間
222分
製作国
アメリカ・イギリス

風と共に去りぬ

一人の貴族の女性、スカーレット・オハラの半生。

現代人には時代が違うかな…。

5.0

このような歴史的大作に僕のようなクソ野郎が何かを言うのはおこがましいですが、30代代表として言わせてもらえれば、やっぱりちょっと時代の違いが重たくて最後まで話に入り込めない印象が拭えませんでした。

貴族の生活とか「すげードレスだな」ってぐらいで今の資本主義社会から見たら考えられないような生活なので現実味も薄く、主要人物は貴族か使用人か奴隷ぐらいのものなので、今の自分達に置き換えられる存在が一人もいません。となるとやはりどうしても感情移入も難しくなってくるし、なんプロレビュー作品史上最長となる4時間弱の長さも相まって、集中力も削がれました。

もっと僕自身がこの映画に対して真摯に向き合うべきなんですが、そこは本当に申し訳ないと思いつつ、でもやっぱりちょっとこの長さはしんどい。

南北戦争直前の南部貴族たちの日常から物語はスタートし、一人の女性が一人の男性を追いかけつつ、その他の男と一緒になったり、没落して復興したり、愛だ金だの半生を描いた作品ですが、まずこの主人公スカーレット・オハラがまーワガママ娘で。はっきり言って性格悪い。ワガママでお転婆、でも貴族で美人だから男がひっきりなしに寄ってくる。

この主人公じゃちょっと共感できないなーと思ってたところ、途中から(当然ですが)成長して芯の強さが前面に出てきます。ちょっとよくなってくるかな…? と思ったのもつかの間、結局最後まで見てたら「本当に愛してるのはあなたよ」的な話に収束されていくので、まあそういう話が好きではない自分にとっては、最初から選択肢に入れるべき映画でもなかったのかな、という気がします。

そもそもねー、生活のためとは言え平気な顔して妹の婚約者と結婚とか、ちょっとねー。ホンマにねー

戦時から復興期に入り、大義やら思想やらがバックボーンに仕込まれて、それを投影された登場人物たちの思いや動きが云々、というからくりはよくわかるんですが、いかんせん今のこの平和ボケした(でも終わってる)日本に生きるものとしては、どうしても共感しにくいものがありました。

僕がこれだけ冷めた人間でなければもっと違ったのかもしれませんが、それにしてもやっぱりこの映画の舞台と今の日本とでは共通項がほとんどないし、この「時代の不一致感」はいかんともしがたいんじゃないか、と思いますね…。

古い時代を知る人たちや、もうちょっと日本がはっきりと目にわかる形で「終わってる」のを認識できるような時代に突入した後に観るのであれば、多少観る感覚が変わってくるかもしれませんが、まだ今の日本は成長の残り香を追いかけているような未練がましい状況なので、ちょっと映画と現実にスレ違いがあるような感覚がありました。

申し訳ない。なんだか。理解できない自分が。

それと、総じて感じたことは、なんとなく「舞台っぽい」映画だな、と。セットだったり衣装だったりもそうですが、セリフからしてもちょっとキメてる(これはこの映画が後に与えた影響故、お手本になったからこそ、という面もあると思います)感が強く、やや重い。

重い上にこの長尺なので、さすがにちょっとしんどいです。壮大な名作であることはよくわかるんですが、僕には合いませんでした。気楽な映画が観たくなった…。

このシーンがイイ!

中盤の宣言するシーンでしょうか。わざとらしいっちゃわざとらしいですが、名場面でしょう。

ココが○

半生を描きつつも登場人物があまり変わらないので、無用な混乱はないと思います。

ココが×

劇中で唯一声を出しちゃったのが、お父さんが去るシーン。「えー」って普通に声出ましたね…。「うそーん」と。

それとこれは完全に僕が悪いんですが、事前に主人公の相手役であるクラーク・ゲーブルが実は総入れ歯で口臭がひどく、ヴィヴィアン・リーが「徹底的に磨いてもらわないと絶対キスシーンやだ」とごねていた、という情報を知ってしまい、もう劇中それしか気にならず。「ああ、クサそうな顔してんな」とかそういう視点でしか観られなかったという。ゴメンナサイ。

MVA

ヴィヴィアン・リーはいかにもこの時代の女性っぽさがよく出てたし、感情も前面に押し出していい演技だったと思いますが、僕としてはベタですがこちらの方に。

オリヴィア・デ・ハヴィランド(メラニー・ハミルトン役)

登場から終始一貫して女神様のような優しい女性っぷりを見事に演じてました。

ずーっと同じようなポジションなので、簡単と言えば簡単なんでしょうが、やっぱりこの人の優しそうな雰囲気というのは、まあ簡単に言えば男性受けがいいんでしょう。スカーレットとは絶対結婚できねーな、と思いましたが、メラニーはぜひ、と思ったし。

ドラクエVで言えばフローラを選ぶような。多分。

※ただしスカーレットはビアンカほど性格良くないです

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