映画レビュー0254 『グランド・ホテル』

もー最近週末と言えば鍼行って映画観て昼寝して飯食ってまた映画観て寝る、みたいな時間の使い方しかしてません。これでいいのか日本人!!

お前だけダヨ。

グランド・ホテル

Grand Hotel
監督
エドマンド・グールディング
脚本
ウィリアム・A・ドレイク
原作
『ホテルの人びと』
ヴィッキイ・バウム
出演
グレタ・ガルボ
ジョン・バリモア
ウォーレス・ビアリー
音楽
ウィリアム・アックスト
チャールズ・マックスウエル
公開
1932年9月11日 アメリカ
上映時間
112分
製作国
アメリカ
視聴環境
BSプレミアム録画(TV)

グランド・ホテル

ベルリンの超一流ホテル「グランド・ホテル」に集まるいろんな人たちの人生。

練られた脚本がよくできてます。

7.0

このブログで言えば「クラッシュ」だったり「めぐりあう時間たち」だったり、いわゆる「マグノリア」的な映画のことを「グランド・ホテル方式」というわけですが、「いわゆるグランド・ホテル方式の映画で~~~」とかなんとか偉そうに言ってるくせに大元の映画観てないじゃん的なご指摘を受ける前に観ちゃうぜ~? と。

なんと今からちょうど80年前に公開、現状当ブログでの最古の作品となります。

主な登場人物は、落ち目のバレリーナ・グルシンスカヤと、行き詰まって合併工作を弄している最中の大企業の社長・プライシング、その会社で経理をしてたもののクビになり、さらに余命宣告を受けているクリンゲライン、プライシングに雇われた速記者のフレム、自称「男爵」の泥棒ガイゲルンといったところ。

ただ、いわゆる後々に「グランド・ホテル方式」と呼称されるような映画よりも割と各人が深めに関わりあうストーリーで、「裏では全部つながってる一つの話です」というよりは、「あるひとときグランド・ホテルにいた人たちが、それぞれ人生を影響し合った」お話です。

速記者のフレムを除けば、それぞれがそれぞれに“曰くつき”な人たちですが、男女の関係性も含めて相互に干渉しあっていく脚本が秀逸。全体を通して、それぞれの立場から見て無理のない物語になっていて、グルシンスカヤの豹変ぶりを除けば、「うそーん」みたいな安っぽい展開もなく、「グランド・ホテル」という懐の深い舞台の上に、普通の人生が浮かび上がる脚本はお見事でした。

重すぎず、軽すぎず、しっかり娯楽しつつ今観てもテンポの良い流れは、いまだに十分に鑑賞に耐えうるデキですね。と言いつつも、実は今日かなり寝不足の状態で観たので、前半1時間ぐらいはもうかなりウトウトしては戻して観直してまたウトウト…の繰り返し。

なのでまったく参考にならないかもしれません。この辺は実にワイルドですね

でも一応最後まで観て、なんというか「綺麗にまとめすぎない」、無理のない展開はあざとさが無くて、シンプルであるが故に今観ても古くないというのはなかなかうまく作ってるなぁと感じさせてくれました。

「目指せシネフィル」的には避けて通れない名作の一つではないでしょうか。

このシーンがイイ!

シーンとしてこれがすごく良かった! っていうのはあんまり無かったんですが、一つ挙げるなら…クリンゲラインの財布と男爵のシーンでしょうか。後々の展開を考えるとなかなか…。

ココが○

当時のオールスターキャストだったらしいんですが、確かにどの役者さんもそれぞれ個性が立っている感じがして、「なんかこの人弱いな」みたいなのが無かったので、その分完成度の高さを感じたような気がします。

ココが×

さすがにパイオニアの一つとして語り継がれる映画だけに、今の時代から観ての演出的な目新しさは無い、というのは仕方のないところ。

ただ、逆に言えばそれだけ後発の作品がありながら古さを感じさせないというのは、ものすごいことだと思います。

MVA

名前だけは知ってましたが、「この人がグレタ・ガルボか!」と軽く感動。でもMVAとしてはこの人。

ライオネル・バリモア(クリンゲライン役)

余命残り少ない元経理。

一般人っぽさ、酔っぱらいっぷりが見事でしが、「素晴らしき哉、人生!」の嫌なオッサンと知ってビックリ。さらに男爵役のジョン・バリモアと兄弟と知って二度ビックリ。全然似てないのに…!

ちなみに「バリモア」と言えば浮かぶのはドリュー姉さんですが、このジョン・バリモアさんはドリュー・バリモアのお爺さんだそうで。いろいろ観てるとこういう楽しみもあっていいもんです。

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