映画レビュー1041 『ハッピー・デス・デイ 2U』

今回は期間限定加入中のアマプラより。前作を観てなかなか面白かったので続編も観てみようかなと。

ハッピー・デス・デイ 2U

Happy Death Day 2U
監督
脚本

クリストファー・B・ランドン

原作(キャラクター創造)
出演
音楽
公開

2019年2月13日 アメリカ

上映時間

100分

製作国

アメリカ

視聴環境

Amazonプライム・ビデオ(Oculus Quest2)

ハッピー・デス・デイ 2U

まさかのジャンルチェンジ! BTTFリスペクトSF…かも?

9.0
またもループに戻ったツリー、脱出するべくお勉強の巻
  • カーターのルームメイト・ライアンがループに巻き込まれるも、結局ツリーがループに
  • ループの原因判明&脱出のためループで勉強するツリー
  • ホラー感はほぼなく、完全にSFコメディ
  • 1を前提に物語を回す辺りBTTF2っぽいかも?

あらすじ

興行収入的には想定よりもヒットしなかったそうで、となると「1がヒットしたから2作っちゃった系のダメな続編」なのかと思い、そんなに期待せずに観たんですが…これが1の上を行く面白さ。もう素直に「超面白かったです」と言いたい。

オープニングはカーター(イズラエル・ブルサード)のルームメイト、ライアン(フィー・ヴ)の一日から。車で目覚めたライアンは自室に戻るもカーターとツリー(ジェシカ・ローテ)がイチャイチャしていて…そう、この日は前作「ハッピー・デス・デイ」でツリーがループを脱出した日というわけです。

前作同様に部屋から追い出されたライアンは、研究仲間から「今すぐ来い!」と呼び出されて“実験的量子反応炉(シシー)”のある研究室へ。

この研究室では、詳しくはようわかりませんが量子力学的な難解な実験をしていてですね、鳴かず飛ばずだったのがどうも“脈アリ”な反応があったぞ…ということで大盛りあがりの研究メンバーですが、そこに学部長が現れ「この機械のせいで大学が停電になるんじゃボケ!」ということでシシーを回収、失意のライアンは突如として例のマスクをかぶった何者かに殺され、そしてまた車の中で目覚めるわけですよ…! そう、今回はなんとライアンがループに巻き込まれることに。

自室に戻ったライアンは、イチャつく二人に「何かがおかしい」と訴え、即座にピンときたツリー(この子の勘の良さがいい)は問題解決のために力を貸そうと、カーター共々この日一日ライアンと一緒に行動。

なんやかんやありつつ例のマスクの犯人を捕まえたメンバーですが、その犯人はなんと衝撃のあの人…! おまけにその後なんやかんやあってまたツリーも再度ループに…! 気になる…! 気になる方はちゃんと観て…!!

BTTF2のような良続編

スタートのシークエンスを観れば、前作を観た誰もが「今回はライアンが主人公なのか!?」と意外さに驚くと思いますが、ライアンは(前作よりもかなり重要なキャラになりつつ)やっぱり脇役、結局はツリーが(ご本人は不本意でしょうが)今回も主役を仰せつかるというお話になっております。

前作で「ループの原因がわからないのがブーブー」と文句を垂れていたわたくしですが、今作ではその「なぜループすることになったのか」の部分も明確に語られ、科学的に正しいかどうかはようわかりませんが「なんとなくそれっぽい、ありそう」なSF的世界観を存分に活かし、前作以上にテンポも笑いも込めつつ前作を1本丸々“フリ”として美味しく頂いて続編にしました、というなかなかの力作っぷりです。おまけにウルっとくる場面もあって。素晴らしいですね。

BTTF2も“当初は予定になかった続編”でありつつ、そうとは思えないぐらいに前作を活用した巧みな脚本で楽しませてくれましたが、この映画もまさにあんな感じで「前作をしっかり活かした意味のある続編」として非常に良く出来ていると思います。

今作はライアンたちがやっていた実験がループの原因に関わっていて、いわゆる(エンドゲームで語られたような)並行世界が中心の話になります。そこではツリーの記憶とはちょっと違った世界(≒過去)が展開されていて、それ故にツリーは「戻るべきか残るべきか」を悩みつつ、とは言えそもそもループを解消しなければマジヤバイ、ってことで今作もまたループを閉じる方法を模索することになります。

その方法の鍵を握るのはライアン他量子学の研究メンバーになるんですが、彼らは偶然成功した実験を確実に再現させるほどの知識がなく、また期限も「(ツリーがループを閉じるために実験を成功させる=ツリーがループしている)その日一日」しか無いので、状況としてはかなり絶望的。

言ってみれば初めてゴルフをやった人が偶然達成したホールインワンをもう一回やれと言われているようなもので、そもそも再現性がない以上ループを閉じるのは不可能ではないか…と思われたところにツリーが言うわけですよ。「私が勉強して答えを出してやる!」と。

“同じ一日”をループし続けるのはツリーのみで、当然その繰り返している日の記憶を持ち越せるのもツリーだけ。となると実験の試行錯誤をツリーが覚え、確実に成功できるまで勉強し続けるというギャルらしからぬミッションを背負うことになります。すごいぜツリー。

余談ですが毎度「はじめましてのギャルが自分より豊富な知識で実験を先導する」経験をする研究メンバーはとんでもない衝撃でしょうね…。

さらなる続編、観たいけど

例によってあんまりいろいろ書いちゃうのも興を削ぐのでやめておきますが、一つ声を大にして言っておきたいのは「今作はジャンルが全然違うぜ!」ということ。

一応殺されるシーンもあるものの、内容的にはもう完全にコメディ寄りのSFと言っていい内容で、ジャンル的には大胆な変更…のように思えますが前作もそこそこコメディ感があったので違和感もなく、むしろ「ホラーとしては物足りない」感のあった前作からうまくシフトチェンジしてさらなる良作に進化したような印象。素晴らしい。

もはや僕としては内容的に好み以外の何物でもなく、もう単純に超面白かったぜと言いたいぐらいに好きでした。前作も面白かったけど、そんなレベルじゃないぐらいに面白かった。

一応さらなる続編の構想もあるらしいんですが、残念ながら今作の興行成績が思ったより伸びなかったために実現性は少々怪しくなっているようです。

ただ監督は「映画化されなくてもどこかで公開したい」と言っているらしいので、もしかしたらネトフリ的な配信系で連続ドラマ化とか…ありえるかも。どっちにしろ観たい…!

このシーンがイイ!

スカイダイビングのシーンがね。才能すごいな、っていう。どうでもいいシーンなんですけどね。

ココが○

前作に増して強い女・ツリーがとにかく素敵。周りをグイグイ引っ張る魅力ほとばしるナイスギャル感。

そして何より単純に話が面白いです。

ココが×

僕としては特に無いですが、前作以上にホラー期待勢は間違いなく期待を裏切られるでしょう。もう完全に別物、違うジャンルの映画として観るべき。

MVA

今作はツリーの友人関係&ライアンもいい味を出してましたが…やっぱりこの人かな。

ジェシカ・ローテ(テレサ・ゲルブマン[ツリー]役)

主人公のギャル。

前作と変わらずとにかく強くて男前。でもちゃんと泣かせるシーンも見せてくれるお上手さ。

この人はまったく違うイメージの役もしっかり観てみたいですね。今後が楽しみな女優さんだと思います。

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