映画レビュー0367 『愛が微笑む時』

この前「久々にコメントが!」と思ったら婚活支援サイトの広告掲載依頼とかいう怪しいコメントで。「弊社サイトと管理人様のサイトの相性が合いそうだったので」とか。

映画レビューしか書いてないサイトと婚活支援サイトのどこが「合いそう」なんじゃボケ、これは結婚の展望が見えない俺様に対するあてつけだなクソ野郎が!! といきり立って即削除しました。コピペとは言え、それこそ相手を選びましょう。

ちなみにこの前平日の夕方、ちらっと覗いたらその日のヒット数が6人で慄いたわけですが、こんな末端のブログに宣伝コメントを残す時点で貴様の商才はゼロじゃボケ、とついでに言っておきましょうボケェ。

愛が微笑む時

Heart and Souls
監督
ロン・アンダーウッド
脚本
グレゴリー・ハンセン
音楽
公開
1993年6月24日 アメリカ
上映時間
93分
製作国
アメリカ
視聴環境
TSUTAYA DISCASレンタル(DVD・TV)

愛が微笑む時

歌手として舞台に立ちたいが緊張症故にオーディションすらまともに受けられない男、彼氏と喧嘩した直後に思い直し仲直りしようと彼を追いかける女、少年に返すと約束した切手を取り返そうと盗みに入るも失敗した男、そして子供3人を愛する母親。この4人が偶然乗り合わせたバスが事故に遭い、彼らは死んでしまう。霊となって飛び立った先で新たに生まれた赤ん坊・トーマスに取り憑いた4人は、彼の成長を30年以上見守っていたが、ある日事故を起こしたバスの運転手が天国からやってきて、「もう天国に行かなきゃならないから思い残したことがあるなら早くやれ」と急かされ、慌てて半ば強制的にトーマスに協力させることで、それぞれの“思い残したこと”を達成しようとする。

90年代の香り漂う人情ファンタジー。

7.0

薬物で捕まる前のロバート・ダウニー・Jr主演。若い。劇中で「薬はやってない」なんてセリフが出てきて今観ると面白いわけですが、それはさておきこの映画。

“死んで霊となった4人が取り憑いた男性に頼んで無念を晴らし、成仏する”というファンタジーヒューマンコメディ的な映画です。雰囲気的にも最近はこういう映画もだいぶ減ってきたなぁという気がしますが、演出も“らしい”古さがあって、80~90年代っぽさがいいですねぇ。

当たり前ですが4人は霊なので、取り憑いているトーマス以外の人には見えず、トーマスの「一人口論」だったり「取り憑かれ芝居」だったりはさすが芸達者なロバート・ダウニー・Jr、楽しませてくれます。

取り憑いている4人もなかなかいい役者さんたちが揃っていて、いい感じにコメディしつつ終盤に向けてホロリとさせる、定番ながら安定感のあるヒューマンドラマですね。

4人それぞれが生前にやり残したことをトーマスの体を借りて遂行し、終わったら天国へ去る、というこの流れだけでもそりゃー泣けるわけで、期待通りの安心して観られる映画、という感じ。

あとはもうネタバレ回避的にはあんまり書くことがないというか。まあ観てくださいねとしか言えません。

今観て「ああ、この時代の感じ、いいなぁ」というのはあるんですが、特に内容的にずば抜けて光っているというわけでもなく、大体予想通りに進み、予想通りに泣ける、という感じだったのが良さでもあり残念な部分でもあるかな、と。

安心して観ていられるのはいいんですが、超感動して大号泣、とまで行かなかったのが惜しい。

まあ、でも良い話だし上映時間も短めなので、「ちょっとホロリとする映画観たいぜ」なんて時にはいいんじゃないかなと。

個人的には鑑賞前に結構評判が良いのを知っていたためにハードルが上がってしまい、「そこまでじゃないかなぁ」という残念感が先に来ちゃったような感じ。全体的にはもう一歩、かな。

このシーンがイイ!

割とオーソドックスで、良い意味であまり狙ったシーンが無かったんですが、やっぱりジュリアとトーマスの最後のシーンかなぁ。グッと来ました。

ココが○

「思い残したことを達成して成仏する」っていう設定はすごくいいですね。素直に泣ける展開になるし、適度に“重さ”もある設定なので。

目指すものもわかりやすく、万人が楽しめるのは良いことではないかと。

ココが×

あと一歩足りないんだよなぁ。

もう少し、成長後のトニーの精神面に触れる場面があってもよかったかな、と。もっと「こんな嫌なやつになっちゃったぜ→素直な男に戻ったぜ」みたいなフリが効いてた方がより高まったんじゃないかなーと思います。

ただ、そういう意味ではあざとくないし、それはそれでいいんですが。

MVA

ミッドナイト・ラン」でお馴染みのチャールズ・グローディンが出ていて結構期待しちゃったんですが、普通の紳士であれほど強烈な役ではなかったのが残念。

ロバート・ダウニー・Jrの芸達者ぶりもいいんですが、今回はこの人かなー。

アルフレ・ウッダード(ペニー・ワシントン役)

子供3人を残して死んでしまった黒人の若ママ。

「母親!」って感じが素敵でしたねー。優しさ溢れる感じが。この人のストーリーはなかなか良かった。

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