映画レビュー1030 『パーティで女の子に話しかけるには』

これまたちょくちょく見かける機会の多かった映画。気になっていたので観てみました。ネトフリ配信終了来るので。

ちなみにこの映画は珍しく(なんたら映画祭等を除いた)一般公開は日本が最初だったようです。

パーティで女の子に話しかけるには

How to Talk to Girls at Parties
監督

ジョン・キャメロン・ミッチェル

脚本

フィリッパ・ゴズレット
ジョン・キャメロン・ミッチェル

原作

『パーティで女の子に話しかけるには』
ニール・ゲイマン

出演

エル・ファニング
アレックス・シャープ
ニコール・キッドマン
ルース・ウィルソン
マット・ルーカス
トム・ブルック

音楽

ニコ・ミューリー
ジェイミー・ステュアート

公開

2017年12月1日 日本

上映時間

102分

製作国

イギリス・アメリカ

視聴環境

Netflix(PS4・TV)

パーティで女の子に話しかけるには

ドシュールな青春ロマコメ映画。

6.5
たまたま出会った宇宙人女子に恋する男子
  • ライブに行くはずがなぜか宇宙人たちのパーティに迷い込むパンク好き高校生3人
  • そのうち1人がある宇宙人女子を外に連れ出して親しくなっていく
  • しかし宇宙人特有のしがらみもあって…
  • なんだかよくわからない感じが妙に記憶に残るシュール映画

あらすじ

邦題はほぼ原題の直訳、そして原題も原作のタイトルのままなので、もう完全にタイトルに間違いがない映画…なんですが、なんでこのタイトルやねんと思うぐらいにはタイトルから想像がつかないとっ散らかったシュールな映画で、正直「面白いのか」と聞かれれば「面白いよ」とは言いづらい映画なんですが、とは言え「つまらないのか」と聞かれれば「つまらない」とも言いにくい…というなんとも評価が難しい映画でしたね…。こんなシュールな映画久しぶりに観ましたよ。

主人公のエン君(アレックス・シャープ)はパンクに夢中な高校生。同じくパンクが好きでいつもつるんでいるヴィクとジョンの3人で同人誌を出したりしつつ、ライブハウスに通ってはテンアゲな毎日ですよ。

ある日の夜もまたライブハウスに行こうとしていたところ道に迷ってしまい、どうしたもんかと思案していたら何やら音楽が聞こえてくるぞと。「ああ、こっちか」ってなもんで音の元へ向かうと何やら怪しげな人たちがパーティを開催しております。

たまたま彼らに対応した女性が美人だったもんでヴィクがナンパ気味に会話したところ入館を許可され、中に入る3人ですがどうも様子がおかしい。謎の集団が怪しい格好をしながら集まって何かやってる。

普通に考えれば「変な宗教かな?」とでも思って逃げるはずなんですが、ヴィクは対応してくれた女性といやらしい雰囲気になってきたので当然逃げるなんてことは頭になく、ジョンは彼らの踊りがハマったのかトランス状態で踊り続け、何なら一番いい感じ。

そしてエンは、一番歳も近そうなカワ女子・ザン(エル・ファニング)と知り合い、アレコレ会話した結果「もうすぐ地球から退去しないといけないんだけどあなたの言うパンクについて知りたいから外に行こう」ってなことになり、彼女を連れて外へ出ることに。

元々外界(地球)について関心が強いタイプだったザンは、彼女の所属するコロニー(部族)の掟に反抗するように「地元民(地球人)との交流」を選び、その媒介としてエンが選ばれたわけです。

かくして“外の世界”を知るため宇宙人グループを飛び出したザンと、彼女に惹かれるエンの二人はどのような結末を迎えるんでしょうか。

シュールな世界観が強すぎて

評価のみならず、説明もなんとも難しい映画なんですが…恋愛映画でもあるし、青春映画でもあるし、コメディでもあるし、SFでもあるし、ファンタジーでもあるし…Wikipediaでは「SFロマンティック・コメディ」と分類されていて、まあ確かにジャンル的にはそんなところかなと。

のっけから「迷い込んだ屋敷で(結構な人数の)宇宙人がパーティをやっていて、しかもそこにあっさり入れる」ゆるさがすごいなと思いながら観ていましたが…ゆるいと言うか、「普通はもうちょっと引っかかるであろう場面でもすんなり受け入れて“そういうもの”として進む」感じがかなり独特な雰囲気を持っていてですね…シュールだなと。ただこういう雰囲気、イギリス映画では結構観るような気もするし、「細かいこと言ってないでそう言う世界の話だと思えよ」的な強引さが面白くもあります。

一応は「ロマンティック・コメディ」だし実際話の筋としては“それ”なんですが、ただそれを取り巻く設定やらなんやらがぶっ飛んでいるので正直その中身がどうこうとかより他が気になっちゃうような映画ですね。

最終的にも「それっぽい」エンディングが用意されてはいるんですが、むしろそれで(まともな展開すぎて)ガッカリしちゃったぐらいにはシュールさが強い映画なので、「こういう映画ですよ」とお知らせしておきながら最後は普通に戻って行っちゃう辺りが惜しいなと思います。

ただこれは好みもありそうだし、決して悪い終わり方ではないです。好きな人はものすごく好きそう。

印象に残るのは間違いなし

割とこの手のイギリス青春(恋愛)映画は好きなものが多い(サブマリンとかシング・ストリートとかフローズン・タイムとか)ので、その類の期待を持って観てたら予想の斜め上を行く映画で面食らう&終わりが普通で残念、って感じだったんですが、ただそれだけ類似品が多いジャンルであるのも確かなんでしょう、それ故に奇抜な設定に走った結果、設定が強すぎて活かしきれずに終わったような印象。

ただ元々原作ありきの映画ではあるので、「(上に挙げたような)そっち系」に寄せたのはあえてなのかもしれないし、原作の作りからしてこうせざるを得なかったのかもしれないし、その辺りの詳しいところはわかりません。いずれにしてもこの手の映画としては少々アンバランスで素直さに欠けるかなぁという気がします。主人公がパンク推しなのもちょっと敷居が高い印象。

ただものすごく印象に残る映画ではあるので、「面白いけどすぐ忘れる」ような映画よりかは良いのかもしれないですね。それこそ「(映画好きが集まる)パーティで女の子に話しかける」ときにこの映画の話を持ち出せばうっかり盛り上がる…かもしれません。そんなパーティがねえけどな!!

このシーンがイイ!

ピークとしては…やっぱり終盤の「ザンの決断」のシーンなんでしょうね。ただそれ以外の宇宙人シーンが強烈過ぎて…。

ココが○

「えっ、こんな映画なの!?」とびっくりするぐらいにはいろいろ奇抜なので、インパクトの強さはなかなか他にない良さかなと。「これなに見せられてるの?」みたいな面白さはあります。

ココが×

やっぱり上に書いた通り、奇抜な割にオチがまともなので天の邪鬼的に気に食わないと言うか。「ふつーのエンディングになっちゃったね」というのがちょっと残念。

MVA

これはもう満場一致でしょう、このお方に。

エル・ファニング(ザン役)

エンについていく宇宙人ガール。

めちゃくちゃ整っているわけでもなく、むしろ見方によっては少しブスかわいいぐらいに見える時があるぐらいなんですが…しかしめちゃくちゃかわいい。大正義。

女優らしからぬ親しみやすいかわいさ、って感じなのかなぁ。でも実際は一般人が束になっても敵わないレベルでかわいいんだろうと思うんですが、この映画では「めちゃくちゃかわいいけど普通な感じ」がいい感じに役にマッチしていたとか言う噂です。

普通な感じではあるけどいろいろ突飛(宇宙人なので)なところもすごくお上手で、さすがファニング姉妹だぜと感心したとかしないとか。

でもお姉ちゃんの方は最近あんまり観ない気もするな…。自分が観る映画に出てないだけかもしれませんが。

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