映画レビュー0389 『白と黒のナイフ』
ワタクシ、各地のショッピングモールでお馴染みのカルディコーヒーファームが好きなんですが、この前初めて行ったイオン春日部には入っていなくて、代わりにイオン直営の丸パクリ店舗が入ってて大ショック。
どうも軽く調べたら今後新しくできる各地のイオンにはこちらがデフォルトになるとかなんとか。これだから…イオンはまったく…。
白と黒のナイフ

激安クソサスペンスに認定。
オープニングの安っぽい煽りBGMに嫌な予感はしたんですが、まあ時代が時代だし…と寛容に観てましたが、ダメでした。昼ドラのような安っぽい展開にガッカリ感たっぷり。おかげで筆も進みません。
一応ちょろっとご説明しますと、「資産家の妻が殺害され、遺産相続人である夫が疑われる」定番のパターンに、法廷ドラマと恋愛ドラマが絡みあって最後には衝撃の結末が…!! ってな感じの話ですが、まあラストも非常にありがち。
我ながらそこそこの数、映画を観ている人間の嫌な習性を感じた部分なんですが、裁判が終わり「事件解決」と思われてからの残り時間の長さに、「これはもしや…アノパターンでは…」と嫌な予感を感じ、結局「やっぱりー!」というガッカリ砲に撃ち殺されました。これで「おおすげぇ…なんて衝撃の結末なんだ」なんて思う人はサスペンス観ないほうがいいです。
ダメな理由はたくさんあるんですが、一番大きいのは恋愛を絡ませた点なのかな、と思います。恋愛を絡ませることで登場人物の感情の動きを表現したかったんでしょうが、個人的には恋愛要素と法廷劇っていうのはもっとも相性が悪い組み合わせな気がするんですよね。
法廷劇は地味でもリアルな考察を積み重ねていく緊張感が面白いのに、そこに恋愛が入って惚れただの騙されただのやってると安っぽく見えて仕方がない。自分の恋愛モノ嫌いが影響している面もあるとは思いますが。
それに、主人公である弁護士のテディがまあ倫理観を強調している割に依頼人とデキちゃう、というなんとも頭の悪さを感じる弁護士なので、彼女のキャラクター自体に愛着がわかないのもまた辛い。おまけに全然美人に見えない、っていう。いやまあ時代も古いし、好みもあるでしょうが。
それと、僕は何度も書いているように法廷劇は好きなんですが、その肝心の法廷劇もあまり質がよろしくない。丁々発止の掛け合いだったり、熱弁で説き伏せる緊張感だったりがまるでなく、言う→黙る、言う→黙る、新事実→聞いてない、新事実→聞いてない、って感じで交互に同じことを繰り返すだけ、という印象。結論ありきのシナリオを書いて、それに向かってシーンを当てていくだけの映画に見えました。
深さも驚きもまったくないし、新事実を持ってくるにしてもその過程がほぼ省かれているだけに「ああそうなのね」としか観られない。ちょっと「法廷劇」「サスペンス」としては作りが雑で、安っぽすぎるなと。
法廷劇の名作は多々ありますが、おそらく時代的にも雰囲気的にもやや近いのは「ア・フュー・グッドメン」かなと思います。こっちを観れば、いかにこの映画の法廷がお粗末かよくわかるのではないかと。判事は味があって良かったんですけどね。攻守の部分がいかにも結論ありきで面白くないし、駆け引きのドキドキも無くてかなりガッカリ感強かったです。
まあ、そんなところでしょうか。特に語るべき内容のない映画です。残念ながら。
唯一今観る価値があるとすれば、ジェフ・ブリッジスのプレイボーイ風な役柄。意外とハマってました。
このシーンがイイ!
このレベルになってくると、もはや「これはいいシーンだぞ…!」という意識を持たなくなるので、当然無し。
ココが○
ううむ…。せっかく自分の時間を削って観たので、褒められるところは褒めてあげたいんですけどね…。まったくないです。
ココが×
こっちは山ほどあって逆にめんどくさいので、まあ本文参照ということで。この前観た「愛を殺さないで」にすごく近い。印象としてのレベルの低さが。
MVA
ジェフ・ブリッジスの意外ないい男っぷりはさておき、やっぱり立ち位置的にこの人が一番自分好みでしたね。
ロバート・ロッジア(サム・ランサム役)
元敏腕検察官、現私立探偵でテディを手伝ういぶし銀のオッサン。
もっと出てきて欲しかったんですが、色恋に消されました。無念。


