映画レビュー0473 『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』

ご存知クロエ・グレース・モレッツの出世作「キック・アス」の続編。

前作も面白かったんですがさして好きではなかったので、あまり期待はせずに借りてみました。

キック・アス/ジャスティス・フォーエバー

Kick-Ass 2
監督
ジェフ・ワドロウ
脚本
ジェフ・ワドロウ
原作
『Kick-Ass 2』
『Hit-Girl』
マーク・ミラー
ジョン・ロミータ・Jr
音楽
公開
2013年8月14日 イギリス
上映時間
103分
製作国
アメリカ・イギリス

キック・アス/ジャスティス・フォーエバー

前作から3年後、「スーパーヒーローブーム」を生み出したキック・アスことデイヴはヒーロー活動をやめ、普通の高校生になっていたが、平凡な生活に飽きたらず、再びキック・アスとして活動しようとヒット・ガールであるミンディに師事、仲間として共に自警活動をしようと彼女を誘う。しかし彼女は親代わりの保護者・マーカスに禁止されていたヒット・ガールとしての活動がばれてしまい、普通の高校生として生活するように誓わされる。

やっぱりヒット・ガールの映画。

7.0

それぞれが高校生となり、大人になっていく過程で「子供だましのヒーロー活動をやめなさい」と大人から言われ、自分の感情と折り合いをつけながら、さてどういう道を選ぶのか…というちょい成長物語含みの青春コメディヒーローアクション映画、ってな感じでしょうか。

成長要素が入ったのと、主役二人ともいい歳になってきたせいもあるんでしょう、前作より青春風味が増していて、物語自体は少し深みが増した気はします。

前作は一応キック・アスが主役だった(けどヒット・ガールが完全に食った)と記憶していますが、今回はさすがにあれだけヒット・ガールが売れちゃったためかダブル主役という感じで、双方の私生活とヒーロー活動との折り合い、家族との関わりが語られつつ、「チームとしてヒーロー活動をしたい」キック・アスと、普通の生活に適応しようと努力するヒット・ガールの物語になっています。

アクションのキレっぷり(特にヒット・ガール)と、ややバイオレンスな描写は前作のまま。前作が好きだった人は特に違和感もなく楽しめると思います。

んで、実は一番の違いはヒット・ガールことクロエ・グレース・モレッツの成長ぶりだと思うんですよね。前作は文字通り「子供なのにすげー」というアクションで、小さい女の子がキレッキレに動いてるのが面白かったわけですが、今作はもはや大スターと言っても過言ではないポジションを得たクロエがすっかり綺麗になっちゃって、そのルックスも最大限に利用して男性ファンを釘付けよ! ってな感じ。

前作で死んだので今作には出てきませんが、おそらくもうニコラス・ケイジよりクロエの方がギャラが高そうだな、とか余計なことを考えつつ観ていたり。ビッグダディよりビッグになったガールという。

バイオレンス的な要素もそうですが、まあ前作同様下品な面もあったりするし、倫理的な部分に媚びない姿勢がブレてないのはさすがで、割と大事なポジションの人がアッサリ死んだりしちゃうのも潔く、このシリーズらしい世界観だなぁと思います。

今回は「引退したヒット・ガールが戻ってくるのか」が最もキモと言える展開になっていて、普通の女子高生クロエと例のキレまくりクロエが同時に楽しめるという、クロエファンにはたまらない作りなのもポイントでしょう。

キック・アスはヒーローチーム(ジャスティス・フォーエバー)に入り、なんとかヒット・ガールも仲間に入れたいけど彼女は引退、でも街は例のあいつ(旧レッド・ミスト)の組織でむちゃくちゃ。さてどうする…! というなかなかヒーローモノらしいシチュエーションもパワーアップしていて、僕は前作よりも楽しめました。

ただし、僕は前作は「まあまあ」、この手の映画があまり好きではないので、前作にドハマりした人にとっては「やっぱ2はイマイチだな」ってなりそうな気もします。なので参考にならないとは思いますが、でも(自分の中でのハードルがあんまり高くなかったせいか)面白かったです。

決して「かわいい(子役だ)なぁ」と見ていたクロエが「かわいい(女性だ)なぁ」とスケベ目線に変わったからではありません。これは声を大にして言っておきたいと思います。

このシーンがイイ!

ヒット・ガールのアクションシーンはさすがに気合が入っていて、どれもすばらしいデキでした。

一つ挙げるなら…キック・アスが不良に絡まれた後に助けに来るところ、かな。反面、ラストの見せ場はちょっとイマイチだったのが残念。

ココが○

さすがにアクションはよく出来ているし、「特殊能力のない普通の人間がヒーローに」っていう設定の面白さみたいなものは今回のほうが(仲間が増えた分)強調されていたような気がします。ストーリー性もだいぶ増しているし、主人公二人の“個人”に感情が寄って行きやすい話になってたのが◎。

ココが×

やっぱりえげつない面は結構あるので、ダメな人はまったくダメな映画であろうことは変わりません。

それと、子供が観てたら「こんなの観ちゃダメでしょ!」と怒りたくなるような倫理観ゼロな面も相変わらずなので、親子一緒に楽しんでくださいね、とは言えないのも事実。

MVA

鑑賞前にキャストはまったく見なかったんですが、ジャスティス・フォーエバーの隊長である大佐の人、渋くていい味出してるしキレてるしでいい役者さんっぽいけど観たこと無いなーと思っていたんですが、調べてみたらまさかのジム・キャリーだったとは…。これはかなり驚きましたね。自分の節穴さは否定しませんが、全然イメージ違うんですよ。気付かないのも珍しくないんじゃないかと思いますが…。

でもまあ、MVAはこの人なんですけどね。やっぱり。

クロエ・グレース・モレッツ(ミンディ・マクレイディ/ヒット・ガール役)

今回は感情豊かな泣く演技でも魅せてくれて、前作以上に彼女の魅力が爆発していました。

アクションにしても、前作は子供故の身体の柔らかさがあの動きにつながったんだ、とか適当に解釈していたんですが、成長してもお見事な動き。「やっぱすげ~な」と笑いながら観ちゃいましたね。撮り方のうまさもあるとは思いますが、それにしてもキレッキレ。スーパーかっこいいです。

ただ、以前見た記事では「もうヒット・ガールはやらないわ」って言ってたので、残念ながらこれで見納めかもしれません。まあ、スーパー売れちゃったこともあって、逆にあんまりヒット・ガールのイメージがつきすぎるのも良くないだろうし、仕方のないところなんでしょう。

そうわかっていながらももったいないと思うほど、むちゃくちゃカッコイイアクションがさすがでした。

決してデートの日のミニスカに興奮してチョイスしたわけではない、ということだけは改めてここに記しておきましょう。

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