映画レビュー0132 『キック・アス』

方々で大絶賛。気になったので早めに観賞。

キック・アス

Kick-Ass
監督
脚本
脚本
ジョン・ロミータ・Jr
出演
音楽
マリウス・デ・ヴリーズ
公開
2010年3月26日 イギリス
上映時間
117分
製作国
アメリカ・イギリス
視聴環境
TSUTAYA DISCASレンタル(ブルーレイ・TV)

キック・アス

「ヒーローに憧れてるんだからやってみればいいじゃないか!」とフツーの高校生がヒーローになってみた。

「ヒット・ガール」じゃねーかー!

6.0

あまりにも評判が良すぎたのでハードル上げちゃった感はあるんですが、僕としては「まあまあ」。面白かったけど、ベタ褒めする気になるような映画ではなかったかなー。

フツーの高校生がヒーローになってみて、能力もないからダメダメで、でもがんばってたら同じようなやつが出てきて(狭い範囲の)世界が動き始めたよ、みたいな話なわけですが、序盤の「一般人っぽい」展開は面白かったものの、後半になるとまんま普通のヒーローものになっちゃった気がして、入り口の面白さと後半の面白さがアンマッチな印象でした。

っつーか、「キック・アス」じゃなくて「ヒット・ガール」じゃねーかー! と。完全に。

そんな野暮なこと言うない、と言われそうですが、「フツーの高校生がヒーローになったよ」という入り口で観てたら「変な教育受けた女の子が強烈でしたよ」という形になってきたので、赤いきつねを食べようとフタを開けたら中身は緑のたぬきでした、みたいな感じがしちゃって。

いや、それも面白かったからいいんですが、でもなんというか…。

ヒーローモノ、ってもうやり尽くしてる感はあると思うんですが、変わった着眼点を狙ってかどうかはわかりませんが、オリジナルっぽい入り口を作ったものの結局普通のヒーローモノにならざるを得ない力不足感みたいなものを感じてしまい…。

「女の子がすごい」っていうのもオリジナルっちゃーオリジナルなんですが、やってることは他と変わらないので、「ああすげーな」程度で終わっちゃうというか。

なんだろう。面白かったんだけど、イマイチだったんだよなぁ…。

まあ、深みを求める類の話でもないので、こんなので十分なのかもしれません。

良かったのは役者陣。主人公こそ物語同様終始冴えない感じで終わっていきましたが(失礼)、その他のメンバーはなかなか良かった。ヒット・ガールは言うまでもなく、親父のニコラス・ケイジもよかった。

すっかり「こういう悪役」になっていくのがちょっと悲しい気もしますが、「ボス」のマーク・ストロングも良かったし、またもちょこっと登場のザンダー・バークレーもいて。ザンダーウォッチャーとしては地味に嬉しかったですね。あとケイティ役のリンジー・フォンセカがかわいかったなぁ。

あの彼女をゲットした時点で、僕もキック・アスになる覚悟が出来ました。

このシーンがイイ!

中継ラストのヒット・ガールのセリフ。「ブタども」的なやつ。かっこええ。

ココが○

非常にわかりやすいアクション映画なので、特にオトコノコなんかにはオススメできるんじゃないかと。

ココが×

結構ドバドバ血が出てくるので、そういうのが苦手な人は×。あとはヒット・ガールの見方次第かな。

11歳の女の子にこんなことを! ンマーッ! っていう人には向いていません。

MVA

上に書いたように結構良い人いましたが、やっぱりこの映画は

クロエ・グレース・モレッツ(ヒット・ガール役)

でしょうねぇ。

あのプクッとした口元がかわいいのなんの! 目元だけのマスク(?)が似合う顔というか、あの口元だからあの変装がまた活きるというか。演技もうまいし、動きもすごいし。スカーレット・ヨハンソンよりよっぽどしっかりアクションしてました。

ただ、良くも悪くもこの映画は彼女(とその役)に寄っかかりすぎ。主人公がもっと活きる内容だったら、もう少し評価が高かったかもなぁ、と思います。

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