映画レビュー0200 『キンキーブーツ』

しれっと200本目ということで、「これ観たかったんだ!」っていう特別なものにしようかと思ったんですが、ストックが無いので結局録画したやつっていう。

まあ、たかが200本。まだまだこれからです。

キンキーブーツ

Kinky Boots
監督
脚本
ジェフ・ディーン
出演
サラ=ジェーン・ボッツ
音楽
エイドリアン・ジョンストン
公開
2005年10月7日 イギリス
上映時間
107分
製作国
イギリス

キンキーブーツ

紳士靴メーカーの社長であった父が急逝したために、会社を継ぐことになったチャーリー。ところが継いでみると会社は火の車、従業員解雇を余儀なくされる。それでもなんとか会社を立ち直らせようと、「女装男子向けのブーツ」を作ることに…。

予想外のスマッシュヒット! 定番でも丁寧なイイ映画。

9.5

全然期待しないで観てたっていうのもあるんでしょうが、すごくイイ映画でした。

展開としてはベタではあるんですが、見せ方も丁寧で過剰さが無いし、セリフの伏線もしっかり張られていて、「これぞ映画」と言えるような、映画好きなら観て損はない映画に仕上がってたように思います。

これがイギリス映画なんだろうなー。と勝手に納得。アメリカっぽいクドい味付けが無いんですよね。スッとすんなり入ってくるような作りがとてもよかった。

舞台は田舎の靴工場。窮地に立たされた新米社長が、ひょんなことから知り合った「ドラッグクイーン」の「いい靴がない」という悩みからヒントを得て、ニッチ市場開拓のために彼女(彼)とともに、工場再生を目指す…というストーリー。

この手の映画なら当然、成功の絶対条件だとは思いますが、まずこの「ドラッグクイーン」ローラのキャラクターがイイ。良い事言うんだわ。性別を超越してるからか、さらりとかわせるオトナの余裕的なものも垣間見えて素敵。

んでもってステージがかっこいい。歌が良くてパフォーマンスもかっこいいので、そこで魅せてくれるパワーがスゴイ。

この辺は「レッスン!」と似た感じで、この「歌のシーン」が物語的にも結構重要な要素になってくるので、ここで説得力がないとおしまいなんですが、まーさすがその辺は当然わかってると思うので、力の入りっぷりが違いましたね。

僕は詳しくないので、曲がオリジナルなのかカバーなのかもわかりませんでしたが、曲といい歌詞といい、映画にぴったりですごくかっこよかった。ちょっとこういうお店行ってみたいな、と思うぐらい。

彼女(彼)を演じるキウェテル・イジョフォーもホンマモンじゃないか、っていうぐらいカンペキ。綺麗に見えるときもあれば、かっこ良く見えるときもあるし、まー良い人キャスティングしたな、と思いましたねぇ。

「田舎町の工場」っていう舞台も良くて、これもまたベタではあるんですが、「みんなで協力してがんばるぞ」という構図が素直に心地よくて、いいな製造業! こういう仕事したいぞ! っと誰もが思うことでしょう。

当然、終始順調ではなくて反目したりする場面もあるんですが、それも「急に従業員がイイヤツばっかになって興醒め」的なこともなく、説得のために盛り込まれたシーンも(ベタとは言え)お上手。まさに映画のお手本的な作品でしょう。

コメディタッチで進むテンポも良かったし、安心して誰でも観られる映画だと思います。意外とこういう映画って少ないんですよねぇ。

この映画、大好きだ!

このシーンがイイ!

歌のシーンはどれも秀逸。特に後半の2つはすごくよかった。

ココが○

誰にでも勧められる、っていうのは大きな魅力じゃないかと思いますねぇ。

あとはやっぱり、これがイギリスらしさなのか、「まじめ」なところ。この映画、ちょっと過剰にしたら一気にクソ映画になりかねない設定だと思うので、そこを控えめに、絶妙なさじ加減で作ったうまさが良かったなと。

ココが×

決定的に問題だな、っていう点は無いんですが、強いて言うなら「実話を元に」的なことを謳ってますが実は大部分が創作でほとんど実話じゃないらしいので、その辺が残念ですね。

あんまりそこを推さなくてもいい映画には違いないので、ちょっともったいないような気もします。

MVA

チャーリー役のジョエル・エドガートンも優柔不断な感じがそれっぽくてなかなか良かったですが、もうこの映画はこの人でしょうね…。

キウェテル・イジョフォー(ローラ役)

まさにカンペキ。

女装がよすぎても悪すぎてもダメ、その上ちょっと面白い雰囲気も無いと、という絶妙なバランス。演技もカンペキ。歌のシーンも最高。

文句なしでした。

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