映画レビュー0144 『ぼくのエリ 200歳の少女』

いろいろ適当になってきたので、近いうちにカテゴリーを再編します。ほとんど見る人のいないブログではありますが、トコトン自己満足としてメンテもがんばるぜ!

ということで今回はコチラ。お友達に勧められての観賞。

ぼくのエリ 200歳の少女

Låt den rätte komma in
監督
脚本
ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト
原作
『MORSE -モールス-』
ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト
出演
コーレ・ヘーデブラント
リーナ・レアンデション
ペール・ラグナル
音楽
公開
2008年10月24日 スウェーデン
上映時間
115分
製作国
スウェーデン

ぼくのエリ 200歳の少女

いじめられっこのオスカーは、ある日隣に引っ越してきた少女・エリと親しくなっていく。学校にも通わず、ミステリアスな彼女に惹かれていくオスカーだったが…。

よくできた小説のような後味。

9.0

ひどく感動したとか、むちゃくちゃ面白かったとかではないんですが、文学作品を読んだ後のような何とも言えない感覚の残る映画というか…。すごい映画でしたね。これは。

これこそハリウッドでも邦画でもできない、ヨーロッパらしい映画なんでしょう。カテゴリー的には何になるんだろう? 純愛映画のようでもあり、青春映画のようでもあり、サスペンスのようでもあり、ホラーのようでもあり…。

でもごちゃついてるわけでもなく、芯が通ってるからこその名作感みたいなものがすごくありました。その辺りの“うまさ”はすべて、「12歳の少女が吸血鬼」という設定所以、でしょう。

詳しくは本編を観てもらって、それぞれが考えて欲しいところなので割愛しますが、「生きるためには他人を犠牲にしても」というようなセリフにはハッとさせられましたね。

12歳の少女が“業”を背負い、人の血が無ければ生きていけないという現実を、少年との恋と、少年の成長と、連続殺人という事件と、そして美しいスウェーデン(多分)の景観とを織り交ぜ、紡いだ物語。

設定上、潜在的に見えてくるいろんな意味での“危うさ”が儚さに通じるような味わいであったり、「吸血鬼」というある種のファンタジーに、「現実にいたらこうなりそう」という巧みなリアリティを加えたことで、あり得ない話なんだけど、でもオスカーとエリの内面に共感できる下地をうまく作っているすごさ。

これは…スゴイ。深いですね…。

最初に書いたように、際立って心を揺さぶられたわけではないんですが、でもこの映画には「映画にしか表現できない世界」を見せてもらったというか、「映画は芸術である」という表現に異論が挟めないすごさを感じました。

ぜひいろんな方に観て欲しい作品です。

このシーンがイイ!

これはもう、ラスト前のプールのシーンでしょう。

このシーンはとてつもなかったですね…。なんというか…バカにしてるわけではなく、自然と口が開いちゃうような。こればっかりは観てもらわないとわからない部分ですが、簡単に言うなら「このシーン…すげぇ」という感じ。

ココが○

非常に味わい深い映画だと思います。

映画が好きな人なら、いろいろビシビシ来るものがあるんじゃないかと…。なんというか、「他の映画であんまり味わったことのない感覚」を味わいたい人にはぜひオススメしたいです。

ココが×

内容的に結構グロいというか、目を背けたくなるようなシーンはありました。

ちょっと煽ってるだけで実際の映像はそんなにひどくなかったりはしましたが、根底にホラー的なものがあるので、そういうのが苦手な人はあんまり向いてないかもしれません。

でもまあ、チキンでおなじみの僕が観られたぐらいなので、あんまり心配しなくていいかも。

MVA

これはもう、この人でしょう。

リーナ・レアンデション(エリ役)

12歳の少女だけど「曰く付き」でミステリアス。

ちょっと大人びていて、でも純粋な感じも持っていて。特段かわいいわけではないんですが、でもバスタブで寝てるシーンの綺麗さだったり、アップにしたときの目の美しさとかはすごく印象的で。

演技も抜群。日本人でこの役を出来る人って思いつきません。

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