映画レビュー0151 『約束 ラ・プロミッセ』

[2017年追記]

正直この映画は大して覚えて無くて、喋れない爺さんが良かったなー程度の記憶しかないんですが、結構あちこちで評判がエラい良いので「自分の見方が甘かったのか…!」と思わされる昨今です。

約束 ラ・プロミッセ

Le Monde de Marty
監督
ドニ・バルディオ
脚本
ドニ・バルディオ
アレクサンドル・ジャフレイ
出演
ミシェル・セロー
ジョナサン・ドマルジェ
フロランス・エベリンク
クリスチャン・シャルムタン
カミーユ・ジャピ
音楽
アレクサンドル・ジャフレイ
公開
2000年1月26日 フランス
上映時間
89分
製作国
フランス

約束 ラ・プロミッセ

10歳でガンに冒され、病院で過ごすマーティは、ある日全身不随で話すことすらできない老人・ベランと出会い、“格好の遊び相手”として彼にイタズラしまくる…。

フランス映画らしい良さ。

7.5

…と言っても、僕がちゃんと観たフランス映画なんて数えるほどだし、(未見ですが)ギャスパー・ノエみたいな人も含まれるので、勝手なイメージでしか無いんですが、その勝手なイメージ的にはどれも「その辺にいそうな普通の人の普通の日常」を題材に、短めの上映時間できっちり“映画してる”作品が多いな、と。この映画もまさにそんな感じ。

普通の、なんなら少しボロいぐらいの病院に入院している二人の患者を中心に展開するお話です。

かたや10歳にしてガンに冒されてしまった少年、かたや話すことも動くこともできない老人。すごい暗くなりそうな設定ですが、実際は軽快で温かい素敵な映画でした。

その功績はやっぱり、身動きできない老人・ベランの“脳内語り”にあるんでしょう。とにかく喋る喋る。んでもって皮肉がすごい。ウィットに富んだ…ってこういうセリフを言うんでしょうか。

彼の脳内で展開されるセリフのセンスの良さのおかげで、退屈そうな設定でもしっかり引き込んでくれます。ニヤニヤクスクス観ちゃう。

キャラクター的にも、「歳を重ねた真面目なお爺さん」ではなく、いかにも男らしい、スケベだったり子供っぽかったり…という絶妙な設定。「ああ、俺もこういう爺さんになりそう」と思わされるリアルさがイイ。

やがてその少年と老人の二人が友情を育み…という話なんですが、泣かせに行く展開ではなく、純粋にお互いを友人として認め合っていくようなストーリーがまた素敵。

時間の短さも手伝って、設定の割にサラッと軽く観られ、でも中身はしっかり詰まっている…まさにこういうのを“良い映画”と言うんでしょう。

僕なんかもそうなんですが、ハリウッド映画ばっかり観てると食傷気味になる人もいると思います。

そういう人にぜひ観て欲しい映画ですね。いいなぁ、フランス映画。

このシーンがイイ!

「ここ通ったぞ」のシーンかなぁ。細かくニヤリとさせてくれるシーンが多くて、楽しめました。

ココが○

あざとくないけどホロッとさせられる、軽めの人間ドラマとしてすごくイイ映画です。

ずどーんと泣きたい、っていう時には向いてませんが、少し疲れたときにでも観ると癒されるんじゃないかなーと思います。

ココが×

上映時間の短さはメリットでもありますが、この映画に関しては、もう少しこの二人のやりとりを観たかったな…というような、ちょっと消化不良というか、空腹感みたいなものは残りました。

そこが無ければ8.0だったんだけどなぁ。

MVA

あうーん、やっぱりこの人かなー。

ミシェル・セロー(アントワーヌ・ベラン役)

演技上は一言も喋らず、でも音声だけは入る…というレアな演技。でも良かったなぁ。表情ですごく語ってたし、味のある顔立ちだけで存在感があって。

脳内の語りもきっと彼自身がやってるんだと思いますが、それがまたうまい。フランス語がわからなくても抑揚で感情が伝わってくる感じ。

いい役者さんですねぇ。

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