映画レビュー0034 『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』
友達に勧められて観てみました。多分自分では選ばなかった種類の映画だと思います。
ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ
映画はオチが大切です。
最後までは「評価が難しいなぁ」と思って観ていました。
面白いんだけど、そんな世界は狭くねーだろ、と思っちゃうし、どうオチを持ってくるのか? というのが読めなくて、なんかイマイチな終わり方になりそうだなぁ…と思ってたんですが、なるほどそういうオチでしたか、と。
きっとみなさんそうだと思いますが、思わずニヤッとしちゃいましたねー。
とにかく全編通してすべての出来事がつながっていくお話で、「さすがにそれはないだろ」と思う箇所もありますが、程良いコメディセンスでその辺を「アリ」にさせてるのがガイ・リッチー(よく知らないけど)の手腕なのかな、と思います。
下品で壮絶な話でもありますが、その辺の汚い描写を極力スマートに、いわゆる「スタイリッシュに(この言葉嫌いですが)」見せた辺りもさすがガイ・リッチー(よく知らないけど)といったセンスを感じますね。
全体的に少しセピアっぽい、黄色味がかった風景も印象的でした。
オススメ!
ココが○
全体に漂うロックとブラックユーモアの世界は、好きな人、特に「オトコノコ」にはグッと来るものがあるんじゃないでしょうか。
僕はさすがに「オトコノコ」な年齢ではありませんが、ところどころのセンスの良さは感じましたね。何かでこういう世界観を観た気がしますが、きっと年代的にもこっちが元じゃないかな、と思います。
これはドラマにはない、映画だからこそできるような世界観じゃないかと思います。
ココが×
話のまとまりはさすがに強引さがありますが、それはそれでどうせフィクションだしいいじゃん! と割り切れるものがありました。なのでここは別にいいのです。
ただ一点、思うのは…こういう映画はいかにも「かっこいい」と思わせる部分があるので、若い子が観ると麻薬に興味を持ちそうで怖いなーと思います。
でもそういう考えってちょっと堅すぎるのかなぁ。
まあ、主人公の一人がサラッと「酒で酔う方がいい」なんて否定してる辺り、その辺も考えて予防線張ってるのかな、なんて思いましたが。
MVA
最後の一言で“取り立て屋”のおじさんにグッと惹かれましたが、今回はこのお方。
スティング(JD役)
登場シーンはすごく少ないんですよ。印象に残ったのは3回ぐらいかな。
でもすごいかっこいいんですよね。主人公の親父なんですが。
タダモノとは思えないほど、(内面が)ちょー強くてかっこいい。こういう脇役、大好きなんですよ。で、調べてみたら“あの”スティングだった、っていう。
洋楽オンチなもんですいません。