映画レビュー1602 『メカニック:ワールドミッション』
またWordPressのバージョンアップで若干編集方法が変わりまして、微妙にめんどくさくなってきてうんざりしております。
また何かしらの不具合が出るかもしれませんが基本的にはほったらかしです。やる気がないわけではないんですが今年はちょっと忙しくてですね…。
忙しい、でもステイサムは観る。そんな今回の映画はコレだ!
メカニック:ワールドミッション
デニス・ガンゼル
フィリップ・シェルビー
トニー・モジャー
フィリップ・シェルビー
ルイス・ジョン・カリーノ
ジェイソン・ステイサム
ジェシカ・アルバ
トミー・リー・ジョーンズ
ミシェル・ヨー
サム・ヘイゼルダイン
ジョン・セナティエンポ
トビー・エディントン
フェミ・エルフォウォジュ・Jr
アンテオ・クィンタヴァッレ
ラター・ポーガーム
ヴィタヤ・パンスリンガム
2016年8月26日 アメリカ
98分
アメリカ・フランス
U-NEXT(Fire TV Stick・TV)

アクションから逆算で作るいつものパターン。
- 殺し屋から引退していたっぽいステイサム、しかし強引な依頼を押し付けられいろいろあって現場復帰
- 少し前に出会った系女子と急速にお近付きになって守るモードになるいつものパターン
- 例によって話はあってないようなもの、いろいろ雑ながら雑さを売りにもしない中途半端さ
- 客寄せパンダでトミー・リー・ジョーンズとミシェル・ヨーが贅沢に使われる
あらすじ
もう本当に特に言うことがなくてどうしよう、って感じですが一応観たので雑にレビューします。雑な映画なのでね。
今はブラジルで観光業的なことを営んでいるっぽいアーサー(ジェイソン・ステイサム)ですが、開始5分で殺し屋に戻るので詳細は不明です。
行きつけのレストランで(多分)朝食でも…と行ったところで「この3人を殺せ」と突如現れたメッセンジャー(ラター・ポーガーム)に依頼され、断ろうにもいかつい奴らに囲まれている…となると手段は一つ、ボコボコのボコです。
全員締め上げグライダーに(物理的に)乗って華麗に逃走した後、依頼主を調査するステイサム。
ひとまず潜伏するためにタイに移動、すると男に暴行されている女性ジーナ(ジェシカ・アルバ)を発見、救出すると彼女も脅されステイサムに仕事をさせるために送り込まれた人物だと判明します。
どうやら依頼主はかつて幼少期にともに殺し屋として育てられたクレイン(サム・ヘイゼルダイン)だとわかり、さてどうしてやろうか…と思ったところでジーナがさらわれてしまい、「助けてほしければ依頼を遂行しろ」といつもの流れで仕事に復帰するステイサムでございます。
いつものステイサム
もう本当にネタでもなんでも無く、同じような役を同じようなキャラで演じてばかりいるステイサムの映画を立て続けに観ているので、果たしてこれの前作がどんなやつでどのステイサムがこの映画の主人公だったのかあやふや極まりない状態で観ました。しかも敵にフランクってやつもいるし。ステイサムもフランクやってたよね!? トランスポーターだっけ!?
まあそれでも支障がないのが良いところでもあるわけで、いつも通りにいつも通りの映画を観ましたよ。
前作は確か恩人の息子を殺し屋として育成する話だったと思いますが、今作はその要素も因縁もまったく登場しないので今作から観てもまったく支障はありません。つまり忘れていても問題がないという記憶力無し男(きおくりょくなしお)に非常に優しいシステムになっています。
今作の流れとしては、ついさっき出会ったばかりの女性(ヒロイン)が急速に重要な存在としてステイサムの中に据え置かれ、「裏から逃げろ」と言っていたのにボヤボヤしてたもんでさらわれた結果、やむなく依頼の3人殺しを引き受ける、というストーリー。
そしてその3人は例によって「事故に見せかけて殺せ」というアレです。この前もそんな依頼受けてなかったっけ!? あれは…なんだっけ。キラー・エリートか。そうそう、あれと一緒ですよ。
最初のターゲットは刑務所に収監されている大物。ゴルゴ13のように72時間ひたすら狙撃チャンスを待って狙撃する…のかと思いきや雑な工作によって同じ刑務所に収監されるステイサム。なるほど確かに入っちゃった方が早いけどこれは脱出が大事なやつだな…と観ていたわけです。
首尾よくターゲットの殺害に成功し、あとは逃げるだけですが…なんと派手に壁を爆破して海へ飛び込みですよ。もう大爆笑。「さすが元飛び込み選手、フォームが綺麗ね」じゃないのよ。
普通に刑務所内でも追われてた上に壁爆破という大胆不敵な脱走で「よくやった、じゃあ次だ」ってそんなわけなくない!? どう考えても事故に見せかけられてないでしょ!?
でもオッケーらしい。雑すぎる。
よしわかった、こんな感じで雑さを笑えば良いんだな!? と思ったら2番目のターゲットはちゃんと工作して事故に見せかけて仕留めるのでびっくり。あ、雑さを笑わせる系映画じゃないんだ…とここで気が付きます。
そんな感じで終始適当な流れと「ここで銃撃戦、その後肉弾戦も見せましょう」と振り付けがわかるような見せたいものありきの展開で作られた映画といった感じで、まあ正直見どころに欠けますわね…。
一応「このシリーズの特徴」としては、仕事に取り掛かる前段階の準備でいろいろ工作したりするところを見せる点かなと思うんですが、それを含めたとしてもこれほどまで「いつものステイサム」の一言で事足りる映画も(他の同じようなステイサム映画を除けば)なかなかないでしょう。本当に作り手の創意工夫の無さには感心します。
毎回言っていますがステイサム自身は良いんですよ。素晴らしいと思います。求められたものをやり切るプロフェッショナル感。そしてこんな「いつものステイサム映画」でもそれなりに形になるのもさすが。
ただ「ステイサムを使う側」の意識の低さは本当に度し難いものがありますね。
いくら求められているとは言え、その中でちょっとはオリジナリティを出そうと思わないのか…と問い詰めてやりたい。お前らも毎週ステイサム映画を観て自分たちの作ってるものと他のステイサム映画の違いを判別できなくなって脳内でどれがどのステイサムかわからず最終的に発狂すればいい。
もうちょっと頑張って
劇伴も基本的にシリアスなのでごまかされがちなんですが、わざわざ上半身裸の状態で歩いていって海に飛び込む直前になってウェットスーツを着たり、どう考えてもストーリー上必要のないヒロインの謎の水中遊泳シーンが入っていたりと恐ろしく速いサービスシーンでオレじゃなきゃ見逃しちゃうね的なシーンもあり、そこら辺も含めてステイサムの映画、って感じです。
ステイサムの映画はどれも似たりよったりな映画であることは論を待たないところですが、その中でも薄っすらと好き嫌いがあるような気がしてきたのが今回の収穫でしょうか。
やっぱり(ステイサムの映画に限らず)作り手が雑な、サボってる映画は好きじゃないなと再認識しました。
この映画も逆に言えばステイサムだからそれなりに観られたようなもので、はっきり言って他の売出中の若手スターでも使って作ったらまったく箸にも棒にもかからない話だと思いますよ。
大々的に名前が出てくるミシェル・ヨーとトミー・リー・ジョーンズもはっきり言って大した使われ方でもなく客寄せパンダ感がすごいし、もう少しやりようがあるのではと。
まあ2026年時点においては今作でシリーズ打ち止めになっている辺り、やっぱりあんまり評価もされなかったんでしょう。
これだけ似たような作品が出てくるとしっかり差別化しない限りは残らないのもまた自明なので、やっぱりもう少し工夫してほしいですね。
このシーンがイイ!
2番目の殺しはなかなかシチュエーション的にも面白くてよかったですね。(本当は最初の殺しのようにもっと雑なものが観たかったけど)
どうやって撮影しているのかにもよりますがやること自体はステイサムだからちゃんと本人がやってるんだろうし、さすがにこんな超高層ではやっていないでしょうがいい見せ場だったと思います。
ココが○
もはや言う必要もないですがやっぱりアクションはさすがです。ようやりますわ。
ココが×
結局「雑」に尽きるでしょう。
「雑を売りにする」のと「雑なだけ」はまったく別物なので、雑に作るならもっと雑な方に振り切ってほしいんですよねこっちは。
雑なだけで適当に進めちゃうのはやっぱり頂けません。
MVA
例によって誰でもいいっちゃ誰でもいいんですが…。
ジェイソン・ステイサム(アーサー・ビショップ役)
主人公。
特に他の映画と違わないのは書いている通りですが、他がパッとしないこともありステイサムでいいかな的な感じです。
腐ってもステイサム。なんだかんだ画が保つのはこの人のパワー故でしょう。


