映画レビュー0247 『メン・イン・ブラック3』

思ったより評判が良さそうな10年振りの続編。行って参りました。懲りずに3Dで鑑賞。

メン・イン・ブラック3

Men in Black III
月面の凶悪宇宙人専用刑務所から、かつてKが逮捕した凶悪なボグロダイト星人・ボリスが脱走。ボリスは過去に戻ってKを殺害、現代はKが40年前に殺された世界に変わってしまった。唯一Kが生きていたことを知ったままだったJは、Kを救うためボリスを追って過去へ戻るのだった。

ちょっとすっ飛ばしすぎかなー。

7.0

このシリーズはSFと言うよりはコメディという印象が強く、今回も気楽に笑わせてもらいまっせ的なスタイルで観に行ったんですが、これが予想外にしっかりドラマさせようとしてきた感じの内容で、「2」がコケた(?)せいもあるんでしょうが、時代に合わせてだいぶ変えてきたのかな、という気がしました。

もちろん、主演の二人(Kは若い頃がメインですが)のキャラクターは健在だし、エイリアンが出てきてどーたらこーたらの部分は変わらないので、世界はあくまで「メン・イン・ブラック」。でもギャグはだいぶ控えめ。この程度なら普通の映画でも混ぜ込むぐらいの感覚なので、明らかにコメディ路線とは決別してます。なんならちょっとサスペンスチックだったりもして。

それでも「メン・イン・ブラック」しているのは、ウィル・スミスのキャラ立ちっぷりがそうさせてるんでしょう。この人が真面目だったらもう完全にSFサスペンスBTTF的な映画になる気が。もっとも、そういう方向性の変化は僕としてはアリだと思うんですが、ただいかんせん、そっちに進めるにしてはいろいろ飛ばし過ぎな印象で、なんというか、一言で言えば「雑」。

「何をそこで納得したのか」わからないまま進んだり、とにかく勢い任せで話がサクサク進む。妙な予知能力を持ったエイリアンがサポートに入った辺りからもうかなりおかしい。それやっちゃうとなんでもアリじゃないのよ、と。

その上、クライマックスとなるバトルにしても、「いやそれ落とせばいいじゃん」と元も子もないことを思わざるをえない敵のぬるさのおかげであまり緊張感も持てず…。「俺たちこういう映画も好きだから作ってみたんだけど」って感じでフレンチの料理人が特に事前準備もなく日本料理を作っちゃったような。これをやるならもっと綿密にやって欲しかったなぁ…。

ただ、それでも最後の後付けのお陰でちょっと素敵な気持ちになれるという、良い人狙いな展開はどうなのかなと思いつつ、それなりに満足しました。この辺は「2」でもいきなり「お姫様!」って飛ばしちゃったのと似てる気もする。

なんにせよさすがにもう最後だろうと思うので、この手の役をやらせたらピカイチのウィル・スミスを観て、トミー・リー・ジョーンズも残りの人生は宇宙人としてがんばってくださいね、とエールを送ってあげればそれでよしかな、と。この二人のキャラクター、コンビネーションはきっとこの映画を観ようと思う人なら嫌いなハズがないので、あったかい気持ちで見守るように観て、後付けで少しホロッとすれば、それでもうこの映画の役割は終了、でいいんじゃないかと。

ある意味でいい形で終わらせてくれたと思うので、逆にこれ以上なんか付け足したりしないでくれればいいかな。

〈突然の3D情報〉

今回IMAX 3Dでの鑑賞となりましたが、やっぱりIMAXだと画面はカイデー、音響も腹にビクヒーってことで、今まで観た中では一番よくできた3Dだったとは思いました。

でも、やっぱり暗いのが気になる。これはもうどうしようもないですね。気になる人はずっと気になるんだな、とわかりました。いい加減。

さらに、「人間ってすごいなー」と改めて思ったのが、意図的に飛び出してくるような場面(ビルから飛び降りたウィル・スミスのシーンとか)は別にしても、普通の場面なんて2Dも3Dも全然変わらないんですよね。やっぱり2Dでもしっかり脳内補完して、立体的に観てるんだな、っていう。

だから本当に作品中のホンの少しだけ3Dこその場面になるけど、それ以外は2Dと変わらない、つまり明るい分2Dの方がよほどいい、という結論です。これでお値段一緒なら、「まあせっかく3Dやってるんだし」ってことにもなるんですが、400円とは言え割増なので、だったら2Dの方が観やすいし全然いいや、と思います。

次に3D公開映画を観に行くのは、おそらく「アベンジャーズ」になると思いますが、これまた悩みつつ…2Dもやってたらそっちでいいかなぁ。明るさを取るか飛び出す方を取るか、二択で考えたら明るさの方がいいな、という結論。

なんだかんだで終始微妙なストレスを感じる鑑賞、っていうのも良くないです。やっぱり。

このシーンがイイ!

特に覚えてない…!

ココが○

当たり前っちゃー当たり前ですが、間が空いてた割に、「メン・イン・ブラックとは」みたいな余計な話を入れてなかったのが良かったかなと。完全に観てる人に記憶がある体なので、不親切といえば不親切ですが、その割り切りは良かったように思います。

ココが×

雑さがすべて。

スピード感を出したかったのかもしれませんが、もっと丁寧に、じっくり腰を据えた展開で良かったような…。割と多くの人が気付ける程度の雑さなので、せっかくの復活ももったいない感じになっちゃったなぁ、と。

MVA

噂には聞いてましたが、ジョシュ・ブローリンのKっぷりは笑っちゃいましたねー。確かに似てる。それっぽい。でも選ぶのはこの人。

ウィル・スミス(エージェントJ役)

ウィル・スミス自体久々に観たっていうのもあるんですが、やっぱりこの手の役のうまさ、軽さは他にない魅力。テンポを作り出す演技は抜群ですねぇ。

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