映画レビュー1324 『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』
これはやっぱり観に行かないとダメでしょうってことでね。行って参りました。
いまいちドルビーシネマがピンとこないのでIMAXにしたんですが、交通事情によりユナイテッド・シネマ浦和で初IMAXです。
でも今までよく行っていた109シネマズ菖蒲のIMAXと比べるとスクリーンも客席も体感半分ぐらいのサイズで、これまたあんまりピンとこず…。やっぱり菖蒲まで行かないとダメだな、と。
ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE
クリストファー・マッカリー
『スパイ大作戦』
ブルース・ゲラー
2023年7月12日 アメリカ
163分
アメリカ
劇場(IMAXレーザー2D)

相変わらず娯楽大作のトップオブトップ。
- 各国が制御権を握ろうと奪い合う万能AIの“鍵”を奪取すべく奔走するいつものメンバー
- そこに手癖の悪い女子が関わってきたことでややこしい事態に
- イーサン・ハントの過去との因縁も関わりつつの総決算前編
- 言いたいことがあっても全力で殴ってくるので結果スッキリ
あらすじ
まー…今回もすごかったですね。お腹いっぱいですよ。いろいろ言いたいことはあるものの「うるせえばか!喰らえ喰らえ」と全力で殴ってくるのでこっちもスッキリする謎の感慨があります。
前日譚的なオープニングはとあるロシアの潜水艦にて。
この潜水艦には最新鋭の高度なAIが搭載されているんですが、そのAIが暴走したことによって乗員は撹乱され、沈没。
このAIを制御するための鍵は2つに分かれていて、それぞれ潜水艦の乗員2名によって管理されていたものの、事故によって行方不明となります。
片方はなんやかんやあった挙げ句に元MI6エージェントのイルサ(レベッカ・ファーガソン)が入手。そしてその鍵を取り戻せと任務を受けたのがイーサン・ハント(トム・クルーズ)というわけです。
イルサは各国から狙われており、アラビア砂漠に潜伏中。
いつ殺されるかもわからない状況のため、まずはいち早く彼女に会うべく現地へ向かうイーサンですが…まああとは観てチョーダイと。
最高のストロングスタイル映画
「フォールアウト」以来、5年ぶりとなるミッション:インポッシブルシリーズ7作目です。
監督はクリストファー・マッカリー続投で、今作は2部作なので次作も続投は決定済み、となるとナンバリングで言う5(ローグ・ネイション)から4作連続で監督を担当する形。
シリーズはもうこの2部作でおしまいという噂もあるので、仮にそうなるのであれば後半半分は彼の監督作ということになりますね。
正直なところ作品ごとに監督が変わることで毛色も変わるシリーズの雰囲気も好きだったので続投続きは若干不満もあるんですが、しかしその不満以上にしっかり仕事をしているのも事実なのでこれに関しては文句はありません。
っていうか監督云々以前にあらゆる意味で「トム・クルーズの映画」なのは間違いないところでもあるし。
まず最初に観終わったときの感想は「はーやっぱ面白ぇな」ですよ。もう単純も単純。
相も変わらずサービス精神旺盛で、3時間近い上映時間もあっという間に感じるぐらい次から次へといろいろと巻き起こり、飽きさせません。
スパイ感が薄いなとかチーム感も控え目だなとか敵が「今旬すぎてベタ」な万能AIはどうなんだとかいろいろ引っかかる部分はあります。
ところどころ突っ込みたくなる物語上の展開もあるし、作品そのものには関係ないですがやっぱり戸田奈津子の翻訳もいろいろ怪しく感じる部分があったりとかまあアラを探せばそれなりに見つかる映画ではあるんですよ。
でももう頭の中でそういう御託を並べたところで「うるせえ!」って来るんですよね。「ばかやろう黙って観やがれ!(ゴチン)」と。
その腕力は本当にさすがの一言で、もう間違いなく他の追随を許さない唯一無二の強力さ。なんならもうインド映画とかに近い。それぐらいパワーがあるし、ストロングスタイルがすぎる。
そしてその暴力的な力技が気持ちいいんですよもう。「ああ〜もっと殴ってぇ〜」ってなっちゃう。
常々言っていますが、「細かい部分が気になる」映画は山ほどあって、ただそれが「まあいいか!」になるか「いやでもここが…」と突っつきたくなるかは結局そのままその映画の“面白さ”の指標となるような気がしていて、要は面白ければ気にならないし、面白くなければ言いたくなっちゃうんですよ。
で、このシリーズは本当にその「面白いから良いだろ」と力技でねじ伏せてくる力量がすごい。相変わらず。
僕も多少は「冷静に判断してやるぜ」って気持ちも無くはなかったんですが、無惨に散りました。
これはもう深夜バスに戦いを挑む大泉洋とミスターの姿とまったく同じです。意気込むものの毎回負ける。そして圧倒的なまでの強さに笑っちゃう。本当にアレと同じです。
なにせご丁寧に(インディー・ジョーンズを観に行ったときに観た)予告編で列車まるまる作ったとか実際に上に乗ってアクションしてるとかマジでバイクで飛び降りましたとか刷り込んできてるので、やっぱり単純に映像として迫力が段違いだし「トムクルさんも還暦過ぎてよくやるね…」と呆れちゃうぐらいにすごい。
何が他と違うのか、言語化…というか理解するのが難しいんですが、結局これはもうやっぱり毎回このシリーズが徹底して「楽しませよう」としてくるそのサービス精神の賜物なのは間違いないと思うんですよ。
今回も前編でありながら3時間近い、はっきり言って上映時間としては長すぎるなと思うんですが、ただ観ていると全然長く感じないし、それだけツメツメでギュウギュウ。松屋もびっくり、みたいな。カレギュウを超えるカレギュウですよ。
多分普通に物語を展開させれば平気で4時間超えると思います。それをツメツメにして濃厚な中身にしてもやっと3時間弱だから悪いもう1作観てね、って感じですよ。そしてそれはある意味観客としてはありがたいわけです。「わーもっと楽しめるんだ」って。バーフバリかな?
きっともう監督にせよトムクルさんにせよ、やりたいことがウジャウジャあるんでしょうね。最初にやりたいことをいっぱい並べて「これじゃ1作に収めるの無理だな」と判断したような気がしてなりません。勝手な想像ですが。
トムクルさんももう61歳、仮に過去作と同じペースで次(次々作)を作りましょうとなるともう65歳が見えてくるし、さすがにそうなってくるといろいろしんどい…というか予想できない状況だろうから、だったらまだ無理が利く(と自分で判断できている)今のうちにやっちゃおうぜ、で2部作になったのかな、と勝手な想像その2。
なんでも撮影中に脚本が完成していなかったらしいんですが、そんな状況下でハードな撮影だけして後付でストーリーを書いてるらしいんですよね。それで整合性が保たれている(ように見える)だけですごいですが、それだけ監督に対する信頼も厚い、ということなんでしょう。
ちなみにトムクルさんは危険なシーンを一番最初に撮影するらしいです。「万が一のことがあったときに(中止やら延期やら)判断しやすいように」との配慮らしいんですが、それもまたプロフェッショナルだな、と。
今作で言えば予告編でも出てきたバイクでダイブのシーンだと思いますが、あれも(詳しくは書きませんが)シチュエーション的に逃げてるのかなと思ったら全然違う状況での判断になっていて、それがしっかりストーリーに生きている、「ただの見せ場」になっていないのも素晴らしいですね。
エンタメの極地
余談なんですが、わたくし只今FF16を絶賛進行中でして、ただこのゲームに関しては「それなりに面白いんだけど無視できない不満の大きさ」が終始引っかかりつつプレイしている状況です。
一番は何と言ってもストーリーが暗い。とにかく暗い。
やりたいことはわかるし暗いゲームもアリだとは思いますが、それにしてもまったく明るいシーンが無いのでただクリアに向けて鬱々とプレイしている感じで、これは本当に致命傷だなと思います。
で、この映画を観ていて「コレぐらいが理想じゃないのか!?」とふと気付いたんですよね。明るい・暗い問題。
この映画はいつもの感じですが、当然世界の危機があって真面目も真面目、大真面目に大変な事態を駆け抜けるわけです。
でもところどころで、特にサイモン・ペッグ演じるベンジーがいい感じに緩急をつけてくれるんですよ。シリアスなシーンでも笑わせてくれる芸達者っぷりがとてもいい。
16にはそういう緩急がまるで無いので、本当に一本調子だから登場人物に魅力を感じない。
さすがに世界トップクラスの映画と比べるのは酷…かもしれませんが、FFファンとしては「FF」のナンバリングタイトルなんだからそれぐらい戦って欲しかったしそれぐらい理解して作って欲しかったな、とつくづく思います。
前廣、お前のことだぞ。
ちょっと話が逸れましたが、16についてはクリアしたあとに一回まとめて感想を書こうかなと思ってます。っていうか今さら映画とゲーム両方のレビューを書いていっても良いかも、と思い始めました。(14年目にして)
総評としては散々書いた通り、「言いたいこともあるけど娯楽映画としては変わらず最上級」といったところ。
今作だけで終わらない、続編ありきな点と、一点だけどうしても許容し難い展開があったので減点しましたが、それでも他にできないレベルの娯楽だな、とやっぱり参りました感。
ちなみに現状PART2の公開予定は来年の6月28日(何気に誕生日)なんですが、脚本家&俳優のストの影響でもっと伸びそうですね…。早く観たい。
もーね、この映画「つまらない」って言ってる人、ひねくれすぎですよ。はっきり言いますけど。それぐらいエンターテイメントの極地だと思います。
ふと思いましたが、昔のエンターテイナーの代名詞は「歌って踊れる」、今は「走って飛べる」なんでしょうねきっと。
そう、その名はトム・クルーズ。
このシーンがイイ!
これはもう橋にイルサが到着したシーンしかないでしょう。しかない。
あのときの彼女の表情、そして登場の見せ方に鳥肌が立ちました。かっこよすぎる。
その後のバトルもめちゃくちゃかっこよくて最高でしたが、それ以降については黙秘します。ネタバレ項をご覧ください。
チームプレイ的には序盤ですが空港のシーンがやっぱり良い。ああいうシーンがもっと欲しかったなーとは思います。ベンジーの見せ場。
あとは一番の(映像的な)見せ場であろう終盤の例のシーンも良かった。理由付け、やり取り、そして“着地”も含めて全部良かった。
最後にもう一つ、例のテーマ曲とともに流れるオープニング。やっぱり最高にアガる。
ココが○
もう本当に次から次へと楽しませてくれます。これだけ濃密な映画体験もなかなか無い。
あと細かい部分としては、毎回楽しみにしている司令の機材が一周回ってカセットテープになったのが素晴らしいセンスだなと思いました。今になって逆に珍しいよね、っていう。
あ、あとポムさんの狂ってそうなキャラが良かったね! 衣装も素敵で。
ココが×
一番はネタバレ項に書きましたが、他に(っていうかそこにも書いたけど)大きいものとしてはヒロインが正直好きになれない。
「インディ・ジョーンズ」と一緒であんまり観客が好きになるタイプのヒロインじゃない気がするんですよね。インディ・ジョーンズはそれが生きた展開で良かったけど、今作は展開的にも納得行かないヒロインの“生かされ方”だったので余計に不満が募りました。
MVA
皆さんそれぞれ選出理由もあるんですが、でもやっぱりこの人でしょうね…。
トム・クルーズ(イーサン・ハント役)
もうイーサン・ハント役っていうかトム・クルーズですよね。トム・クルーズ=イーサン・ハントって感じ。
見た目としてはやや歳を感じるようにはなってしまいましたが、それでもまあこれだけ動ける還暦なんて世の中にいるんかいなと感嘆を禁じえません。大谷翔平とは別のベクトルでおかしい。
彼の全力っぷりがあってこそのエンタメっぷり、この映画なので、もうひたすら頭が下がる思いです。素晴らしいの一言。
久しぶりに登場したキトリッジことヘンリー・ツェニーさんはもうだいぶ見る影もなくなっていてびっくり。っていうか歳を取るって普通こう言うことなんだぞ!? おトム!?



イカさんのゲームレビューも読めるようになったら嬉しいですね!ぜひお願いします
えっ、ガツくん見てたの!?っていうか生きてるの!?
了解今度書くぜ!(ง ˙⍢˙)
全部じゃないですけどブクマに入れてるぐらいには見てますよ笑
Twitterもゲームもしなくなっちゃってるだけです笑
ただ最近またテトリスにハマってるんですよねぇ
おおー!レビュー楽しみです
全部見る必要ないよ😂
たまにでも来てくれれば嬉しいぜ!(ง ˙⍢˙)
ちょうどこの前ルシ子さんとテトリスやってたよw
また今度やろうぜ!
えー!まだテトリスやってたんですね!一緒にやりたかった〜
プレステは実家に置いてきちゃってるのでスイッチしかないんですよね〜
お二人ぷよテト持ってたっけなぁ〜〜〜??!!それかテトリス99とか??
ぷよテトはないから99やろうぜ!(ง ˙⍢˙)
毎週木曜21時になるとイカ鯖集まるのでお暇ならいつでも来てね(◜ᴗ◝ )