映画レビュー0794 『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』

デンツデンツデンデン デンツデンツデンデン デレーー

おれはワルだから月曜更新だってあるんだぜ。

ということでね。観て来ましたよそりゃあ。IMAX 2Dで。公開翌日の先週土曜日に。

このシリーズは(4DXとかはあるけど)無駄に3Dにしてこないのが素晴らしいですね。やっぱりIMAX 2D最高でした。

ミッション:インポッシブル/フォールアウト

Mission: Impossible – Fallout
監督
脚本
クリストファー・マッカリー
音楽
ラロ・シフリン(テーマ曲)
公開
2018年7月27日 アメリカ
上映時間
147分
製作国
アメリカ
視聴環境
劇場(IMAX 2D)

ミッション:インポッシブル/フォールアウト

3つのプルトニウムがテロリスト集団の手に渡る前に回収するミッションを受けたイーサン・ハント率いるIMFチームだったが、取引場所で待機していた味方のルーサーが捕らわれてしまい、彼を救っている間にプルトニウムを盗まれてしまう。

こまけぇこたぁいいんだよ! 怒涛のおもてなし攻撃によって観客みなさん満腹でお帰りです。

9.5
おなじみのシリーズ6作目、今回もやるだけやったとんでもないスパイアクション
  • 前作の続編なので前作視聴推奨
  • トム・クルーズ56歳、壮絶な自己スタントで笑っちゃう
  • 骨折したシーンもそのまま使われてるよ
  • ルーサーは今回出ずっぱりなのでシリーズファン喜び

みんな大好きミッション:インポッシブルシリーズ最新作ですよ奥さん。ついに。

前作からはちょうど3年、ってとこですか。もう3年も経ってるのか…! そりゃ歳も取るはずですね。思えばこの間僕もいろいろ衰えが目立ってきてですね、例えば朝立(以下自分語りのため省略)

オープニングはイーサンとジュリアの結婚式のシーン。これはまあ夢なんですが、ぶっちゃけちゃうとシリーズも続いて長いので、忘れちゃった人のために「奥さんはジュリアっていうこの女性ですよ」というご紹介的な意味でねじ込んできたんでしょうね。

僕はミシェル・モナハンは結構好きなのでもちろん覚えていましたが、ただシリーズ的にもジュリアは(隠してる存在なので当然ですが)そんなに出てこないので、一応もう一度ご紹介しておいて「今回ジュリアは結構大事な役どころで出てくるかもしれないぞおまえたち…!」という監督の前フリかと思って観てました。実際どうなのかは観てみてチョーダイということで。

そんな夢を経て目覚め、銃をサッと取って有事に備えるイーサンの姿からもう「これこれ!」感がすごい。

おや、誰か来たようだ…ということでドア越しに銃を構えて扉を開けるイーサンがこれまた「これこれ!!」っていう。もうオープニングからたまりませんでしたね、今回。小さい所作で「はじまるよ!」的な期待の持たせ方が最高でした。

で、例の指令テープによってプルトニウムの奪還を命じられたイーサンですが、どうも取引はテロリスト側に見透かされていたらしく、なんやかんやあって失敗、プルトニウムは奪われてしまいます。

例のごとく上からは責められつつ小さな手がかりを辿って行くうちに段々陰謀が広がっていきーのがんばりーのトツギーノ、ということで後は観てくださいまし。トツギーノももう古すぎますね実際。

まず今回のポイントとしてはですね、「イーサン監視役の敏腕CIAエージェント」ウォーカーとしてヘンリー・カヴィルが準主役的に出演しています。

スーパーマンでおなじみのカヴィルさんですが、「敏腕CIAエージェント」っていうともうナポレオン・ソロじゃねーかと。時代違うけど。となるとおヒューは出てこないのかとずっと思ってましたが出てきませんでした。っていうかそれはウソでですね、もう終始そんな余計なことを考えていられるほど余裕のある映画でもなく、まあとにかく物語に集中させられる&没頭させられる、相変わらずものすごく引力が強い映画でしたね。

そんな準主役に監視されつつのIMFメンバー、今回は基本的にイーサン+みんな大好きベンジー+皆勤賞のルーサーの3人チームです。これが2つ目のポイントでしょうか。

僕と同じくシリーズお楽しみのみなさんは「あれ? ブラント(ジェレミー・レナー)は?」とお思いでしょうが、この辺はノーコメントにしておきます。出るとか出ないとか言っちゃうと楽しみも薄れちゃうので。

ただ基本はこの3人で、いつも「皆勤賞だから一応出しとくわ」的にお情け出演ばっかりだったルーサーが全編出ずっぱりなので、これがなかなかシリーズファンとしては嬉しいところ。

おまけにそれなりにルーサーが出ている意味があるシーンがちょこちょこあるので、それはつまりシリーズを観ている意味(価値)がある、もっと言えば今作は完全に前作(ローグ・ネイション)を贅沢な前フリとして利用したある意味2部作の後編的な作りにもなっているので、今まで以上に過去作を観ておく意味があると思います。これが3つ目のポイント。

となるとですね、前作で世の男ども(主におれ)を虜にしたあのお方、レベッカ・ファーガソン演じるイルサも出てきて欲しいと脳も下半身も願っている男性諸氏にお応えして、当然のごとく彼女も続投ですよ。旦那。これが。これがまた。4つ目のポイントだぞ、と。

ただイルサは相変わらず微妙にIMFとは立ち位置が違うので、IMFに監視役のCIA、さらに独自の行動で翻弄するイルサという(味方側の)三つ巴に加え、敵となるテロリストとそれを操る正体不明の男「ジョン・ラーク」といろいろ複雑に絡み合って世界の危機をお送り致します。

そう言えばラークのCMってかっこよかったよね、とか思い出しましたけども。確か007っぽい雰囲気で作ろうとしてたとか聞いたことありますが。そういやピアース・ブロスナン出てたよなとか。でももうタバコのCM流さなくなって何年だよっていうね。スピーク・ラーク。

まあもうとやかく言うような映画ではないんですが、もうなんなんですかね…いろいろ気になる点が無かったわけではないし、話の展開自体も目新しさは特に無いんですよ。でもね、もうここまでやられちゃうとそういう細かい話はどうでもいいって心底思いましたね。例の「矛盾してても面白ければ気にならない」理論ですよ。とにかくそれだけ勢いと引力とスピード感とアクションとがものすごい。

こっちはお腹空いて食べに来てるわけですよ。ウマい料理を出せと。で、出された料理に「うーん、ちょっと甘いかもなぁ」みたいなのもあったりはするんですが、でももうそんなのいちいち文句言ってるヒマもなく料理はどんどん運ばれてくるんですよ。どうだと。給仕さん何人雇ってんだよってレベルでガンガン運んでくるわけです。

こっちは急いで回すんですよ。テーブルを。あ、中華ね。中華っぽいイメージで。

回してよそって食べる、その間にまたチャーハン来てるんですよ。あ、やべぇチャーハン食べないと、ってまた回してよそって食べる、そしたらもう次フカヒレがドーンって出てるわけ。その連続。

もうこんなおもてなし食らっちゃったら「もう少し甘くないほうが…」とか言えないでしょ。言えないでしょう!?

給仕さんも満面の笑みなわけ。「美味しいでしょう? もっと食べてね」って。もう絶対お腹破裂するぐらい食わせてやろう、って善意の塊なわけ。

結果、お腹いっぱいですよ。もう。これ以上食えんわ、って。

振り返ってあそこがどうとかこうとか考えはしますが、でもそんなのどうでもいいや面白かったし、で済んじゃうという。一種の熱病にかかったような状態、っていうんですかね。鑑賞中は。まーとにかくすごかったですよ。

冷静に判断すると、正直「ゴースト・プロトコル」の方がホンの少し上というか、「ぐぇー娯楽大作もここまできたか!」っていう(新しい到達点への)初見の驚きみたいなものがあったので満点にはしなかったんですが、ただこれはある意味ゴースト・プロトコルでハードルが上がっちゃった状態からの鑑賞になった不利もあるので、それを考えればもうほぼ満点と言って良いでしょう。

前作はやや不満がありましたが、それも今作への布石と考えれば納得。このシリーズは本当に4(ゴースト・プロトコル)からまったく別の域に到達したと思います。おそらくはその集大成としての今作であり、同時に次へのつながりも伺える一作で大満足でした。

もう本当にとにかくアクションもてんこ盛りだし飽きさせないための「おもてなしの暴力」がとんでもないので、ぜひ劇場で観て欲しいと思います。この映画が稼げれば稼げるほど、また次もより良い作品にしてくれるんじゃないかと期待を込めつつ。

次作はどんなに早くてもおそらく2年はかかると思うので、仮に2年後だとしてもトムクルさん58ですよ。もっと遅れればマジで還暦イーサン・ハントもあり得るんですよね…恐ろしい。

赤いちゃんちゃんこ着て走ってくれないかな。走ってくれないよ?

ネタバレアウト

僕は最終盤の一番美味しいところでブラント登場、全部持っていっちゃうんじゃないかと思いながら観ていましたが、どうやらマーベル(インフィニティ・ウォーとその続編)のために拘束されていたらしく、今作は出演ならなかったそうです。

カメオ出演的に最初出てきて味方を逃して死ぬ、っていうオファーがあったらしいんですがそれもお断りしたそうなので、それはつまり逆に言えば次作以降の出演の目もつながったということで期待しております。

さて、そのブラントの代わりとして…というわけではないんでしょうが、今回出ずっぱりだったルーサー。

彼が出ている意味が最も感じられたのは、終盤ジュリアの登場から共同作業で爆弾解除にあたったシーンだと思うんですが、それ以外にもイルサにイーサンとジュリアの話をしたりとか、「ああ、だからルーサーいるのか」っていうシーンが観られたのはとても嬉しかったですね。ちゃんとシリーズを観てきた人たちへのご褒美のような感じで。

ジュリアからイルサへイーサンをつなぐキューピッド的なルーサーのおかげで、イルサもまた次作以降の登場が期待できるのも嬉しい限り。

今作で少し気になったのは、まずウィドウの立ち位置がよくわからなかったところ。

表も裏も顧客とする仲介役、っていうのはわかるんですが、なんか組織の動きがガサツ(例えば警察皆殺し計画=公権力におもねらず行き当たりばったり)な割に特に捜査の手が迫っている様子もないし、イーサンに部下を4人(5人だっけ?)殺されてるのに別に報復しようともしてないし。無敵キャラっぽい存在だけど、それはイコール大して重要でもなく物語に大きく絡むわけでもない感が強いので、もう少し存在感というかいる意味を見せて欲しかったなーという気が。

それとやっぱりCIA長官ですよ。完全に死者が出てもおかしくないCIA vs IMFの環境を作っておいて(実際IMF長官は死んじゃったし)エンディングで「良かったわね(ニッコリ)」みたいな。何善人の雰囲気で出てんの!? お咎め無しなの!? なんならアンタ一番悪くない!?

あの人の存在がかなりモヤモヤしたのは確かです。

このシーンがイイ!

まーどのシーンも見どころたくさんで良かったんですが…ベンジーのとある見せ場なんかはもうたまらなかったですよね。往年の(新)スパイ大作戦ファンとしては。「そうだよねそうだよね!」って心の中で叫びました。

それとやっぱりこれまた往年系の感想としては、例のテーマ曲に載せてーのオープニングはテンション爆上がりですよ。始まったー!! って。鳥肌すごい。

アレ、ドラマの頃から変わらず「その回のシーンから抜粋してつないだもの」で、その形式を踏襲してくれているのが嬉しいんですよね。

ココが○

やっぱり改めて「本人が演じる本物のアクション」のすごさをまざまざと見せつけられた作品でした。ちなみに一例として挙げると、

  • ビル間のジャンプ(例の骨折したシーン。本編にも採用)
  • 崖登り
  • バイクチェイス&カーチェイス
  • ヘリ操縦
  • ヘイロージャンプ(高高度降下低高度開傘)

とまあこれでもかとやってます。

どれもめちゃくちゃ危ないし、多分このまま行くとトム・クルーズは絶対撮影中に死ぬでしょ、って思うんですが。やりすぎないようにほどほどにして欲しい…けどやっぱり本人にやられるとぐうの音も出ないね、っていう。

あといつもちょっと出てきて退場ばっかりのお偉いさん(IMF長官)にも見せ場があったのが地味に嬉しい。良かったね、アレック・ボールドウィン。

ココが×

ネタバレにちょこっと書きましたが、一部気になる部分はありました。

でもまあ、そんなの本当に些細な部分で、この映画を「んー、まあこんなもんだね」ぐらいに言っちゃうやつはお前がやれよ感がすごいです。実際にヘリで落下してみろよと。

もちろんそれと面白さは直接関係しないんですが、でもすごすぎて笑っちゃうレベルなのでやっぱり惹き付けられるんですよね。

そういうシーンが大げさでなく絶えず続くので、もう鑑賞後は汗びっしょりでしたよ。いやすごいわほんとこのサービス精神は。

あ、あと一つ気になったと言うか思ったのが、今回はかなりシリアス寄りな内容だったので、いつものようなちょっとした笑えるシーンとかは少なめでした。それが良いか悪いかは人によると思いますが、一応そういう面はあったよということで。

MVA

正直に言うとレベッカ・ファーガソンにしたいんですよ。やっぱりものすごく綺麗でかっこよくて、片側結んだ髪型のシーンなんてかわいすぎて死んだし。でも強いしっていう。

もう最高のヒロインだと思いますが、でもやっぱり今回はこの人にせざるを得ないでしょう。

トム・クルーズ(イーサン・ハント役)

あらゆることを自分でやる56歳。自分だったら20歳でも無理だわ。

おまけにやるだけじゃないですからね。演技もしてるわけですから。ここまでやられちゃうともう唯一無二ですよね…。尊敬しかありません。

いつものイーサン・ハントだし、もっと言えばいつものトム・クルーズなんですが、でも文字通り命を削って作っている映画だと思うので、その功績はやっぱり讃えられてしかるべきでしょう。素晴らしかったです。

当然ながらいつも最高のサイモン・ペッグも良かったですが、今回は割と全体的にシリアスだったこともあって一脇役から飛び出た感じはなかったかな。

まあでもやっぱりね、くどいようですがレベッカ・ファーガソンですよ。素敵すぎます。あの人にならハイヒールで踏まれてもいい。(※Mではありません)

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