映画レビュー0283 『ミシシッピー・バーニング』

ネットで「ダークナイト ライジング」のレビューをチマチマ観てたんですが、最近どうもこれに限らず、自分が気に入らなかったらすぐに「ステマのサクラレビューばっかりなので信じないでください」とか安易に言う輩が多いですね。なんでそうまでして自分を正当化したいのか、評価する人たちを貶めたいのかわかりませんが…。

そういうこと書いた時点で即頭が悪いってバレることに気付かないのがなんとも。「人は人、自分は自分」でいいと思うんですけどねー。

批判は批判でいいと思うんですが、批判の仕方もわかってない人が批判をするのも問題ですね。

自分自身の反省も含めて、批判の方法も考えないとなぁと改めて思ったわけですが、そんなことよりやらしいことしたいな、とも思うクズ人間がお送りしております、なんプロです。

ミシシッピー・バーニング

Mississippi Burning
人種差別の色濃い時代、1964年にミシシッピ州で実際に起こった3人の公民権運動家殺害事件。現地では「行方不明」として真相が明らかにならない中、2人のFBI捜査官が捜査に乗り出し、人種差別主義者たちとの戦いを展開していく。

地味な社会派。

5.0

サスペンスかと思って借りてみたんですが、実際はほとんど社会派の雰囲気。一応ジャンルとしてはノンフィクションになるようです。

もちろんノンフィクション含め、社会派の映画は好きなんですが、いかんせん時代的に古さがあるのと、シビアに描こうとするが故に気の滅入る報復合戦的な色合いがあるために、もうちょっと体調がいい時に観ないとダメだったなぁ…とやや後悔。描いているテーマは大事なことですが、なかなか集中して面白さを感じるには難しさのある映画かな、と思います。

オープニングで3人の青年が警官に殺され、その事件の捜査に2人のFBI捜査官が田舎町へやって来ます。舞台は1964年、そして南部の田舎町…ということで、とにかく黒人差別の思想が根強く、またKKK(クー・クラックス・クラン)の活動も活発。

大手を振って黒人に暴力がふるわれるものの罪には問われない…というような、今では考えにくい、でも以前は確実に存在していたようなコミュニティの中で、KKKを始めとした黒人差別勢力(≒犯行グループ)とFBI捜査チームが対決し、犯人を特定できるのか、そして罪を償わせることができるのか…というお話。

まず捜査に関しては、サスペンスでなかったという面もあり、そんなに惹きつけるような内容ではありません。段取りの踏み方もお決まりのパターンでもあるし、多分にジーン・ハックマンのキャラクター、演技力で引っ張っていったような印象。そのことからもわかる通り、コアにあるのは捜査ではなくて、差別する側とされる側の戦いであり、それを容認している社会の問題を描いた映画でしょう。

特に差別する側の象徴的存在であるKKKの暴力行為は、グロいとか凄惨とか言うわけではないんですが、それよりも「絶対的に黒人差別は正義だ」と信じきっているところに気味の悪さがあって、アメリカの黒歴史を見せつけられているような感覚でした。

映画のタイトルにある通り、まさにミシシッピーがバーニングしまくりで、黒人たちはすぐに家を燃やされ、銃で撃たれ、文字通り吊るし上げられながら、その行為を積極的に罰そうとする勢力がない絶望感というのは、当事者である黒人たちの心情を思えば言葉にできないものがあります。

ただ、そんな過酷な差別の歴史と、それに戦いを挑むFBIの正義、という内容は、省みるべき内容ではあるものの、今あえてこれを観て、よりよい世間のために活かしましょう、というにはちょっと原始的すぎるものなので、今となってはやや現実味に欠けてきているかな、というのが正直な印象。もちろん実話ベースなので現実味もへったくれも無いんですが、ただ当時はこういうことがまかり通っていたとしても、今の時代はさすがにこれだけネットも普及してるだけに、表立っていろいろやるとすぐに糾弾される世の中になっていると思うので、おそらく同じような思想を持っている人たちももっと狡猾になっているはずで、それ故残念ながらあまりこの映画から得るものは無いような気がします。

そして真面目にその視点を描こうとした結果、娯楽として観てもイマイチな感は拭えないので、結果的に「言いたいことはわかるしいい映画だと思うけど、面白くはないよね」みたいな評価に落ち着いちゃうかな、と…。

同じ人種差別を描いて、今も観る意味がある映画という部分では、「紳士協定」だとか「招かれざる客」だとかの方が、一捻り効いている分、面白いかなと思います。

真面目さがあるだけにいい映画だと思うんですが…残念。

このシーンがイイ!

“吊るし上げられる”シーン。とにかくひどいな、と。

ココが○

僕はKKKはお馴染みゴルゴ13で結構見慣れてたので、どういう組織かおぼろげにはわかってたんですが、知らない人には「こんなヒドイ集団がいたんだぞ」って意味で、観て学習する意味がある…かもしれないです。

今も一応存在するみたいですが、さすがにこんな表立った過激な活動はしてないんじゃないかと思うので、結局は歴史のお勉強レベルではあるんですが…。

ココが×

やっぱりどうしてもコアの部分の古さ、前時代性は今となっては厳しいなと思います。すごく俗っぽい言い方をすれば、映画としては「大きな盛り上がりに欠ける」印象。

MVA

今回は消去法で…。

ジーン・ハックマン(ルパート・アンダーソン役)

やっぱりこの人はこういう役に慣れてる感じがありますよね。存在感はさすがだな、と。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA