映画レビュー0281 『Mr.&Mrs. スミス』

公開当初から観たかったと思いつつ、伸び伸びでようやく鑑賞。なーんも考えないでいい気楽な娯楽映画というイメージでしたが、さて…。

ちなみに主人公の名前「ジョン・スミス」は日本で言えば山田太郎的な名前で、同時に偽名の代名詞だったりします。嫁さんの「ジェーン」もまた然り。だったら出会った時点で何か感じろよっ! と思わなくも無いですがそんなヤボな話は置いといて。

なんだか気付けばブラピは久しぶりな気がするなぁ。

Mr.&Mrs. スミス

Mr. & Mrs. Smith
監督
脚本
音楽
公開
2005年6月10日 アメリカ
上映時間
120分
製作国
アメリカ
視聴環境
TSUTAYA DISCASレンタル(DVD・TV)

Mr.&Mrs. スミス

“運命的な出会い”を経て結婚したジョンとジェーン。お互いに素性を隠して結婚した二人だったが、実はそれぞれがプロの暗殺者で、ある日ターゲットがバッティングしてしまう…。

期待通りのザ・娯楽。

8.5

やー、面白かった。

予想ではもっとアクション寄りなのかと思ってましたが、実際はかなりコメディ寄りでした。もう“大爆発”のシーンなんて「わっはっはっはっはっ!」と声を出して笑ったほど。いちいち大げさな演出と、あえての場違いな音楽でコメディ感をしっかり強調していて、安心して「ダラダラ頭使わないで観ていい映画なのね」と思わせてくれます。

物語の始まりは、結婚から5~6年後、倦怠期を迎えた二人がカウンセリングを受ける場面から。やがてターゲットがバッティングすることで相手の素性を知ってしまった二人が、自宅での壮絶な撃ち合いを経て…というお話。

もうこの映画はアレやコレや説明する必要もないでしょう。気楽に楽しめるので、興味があったら観ればいいし、おそらく興味を持った時点で、その期待に応えるだけの内容になっていると思います。

もうコメディなので、「これで死なないのはおかしい」とか「やたらめったら殺しすぎ」とかあんまり細かい部分は気にせずに、ただバカバカしいほどの銃撃戦を笑いながら観る、それが一番向いている見方ではないかと。これほど「きっとこんな映画で面白そうだな」と言う期待にそのまま応えてくれる映画も実はなかなか珍しい気が。

「想像以上に良かった!」みたいな部分も無いですが、でも期待より若干上ブレしてくれたので個人的には満足です。エンディングもブラピの“最高のアクション”で大満足。やー、やっぱりブラピのこの手の役、最高。

一つ、個人的に何としても書いておきたいのは、最後の戦いに入る前のブラピのセリフ。

「See you next life jane.」

そう、「来世で会おう」ってやつです。

知らない人はわからないでしょうが、「ミッドナイト・ラン」を観ていれば、「いやー、イイセリフ言うな!!」って思わずニヤニヤしちゃうでしょう。ホントか嘘かはわかりませんが、聞けばブラピが「ミッドナイト・ラン」が好きだからこのセリフを言った、とかなんとか言う噂も。

実際は脚本家の方かもしれませんが、このセリフが「ミッドナイト・ラン」に由来していることは間違いないでしょう。

ついでに言えば、その後は「明日に向って撃て!」を想像させるシーンもあり、何気にさり気なく古い映画へのリスペクトが混ぜ込まれていた点も良かったですねぇ。

このシーンがイイ!

“開戦”の緊張感溢れる「特別なディナー」。やたら強調されるナイフの音とカット、もうニヤニヤが止まりませんでした。最高。

あとその後のブラピが「話し合おう!」って叫びながら飛び去る車のシーンも捨てがたい。笑った笑った。

ココが○

わざとらしくない笑いでスカッと楽しませてくれるので、落ち込んだ時とかにもいいかもしれません。いやー、こういう映画もまたいいもんです。

ココが×

特に無いんじゃないかなぁ。

あえて言うならもちろん深さゼロなので、100点を取るような映画では無いかな、と。でもこの二人が嫌い! とかでなければ大概の人は楽しめるんじゃないかと思います。

MVA

ちょっとしか出てこなかったのが残念でしたが、ミシェル・モナハンがかわいかったですねー。あのちょっと緩そうなメガネ女子って感じはズルい。

さて、ほぼ主演の二人がすべての映画なので、当然どっちを選ぶか、ですが。

ブラッド・ピット(ジョン・スミス役)

ですねぇ、やっぱり。

こういう役のブラピ、たまらんです。ノリノリで車から降りてワンシェイクするところとか、頭に来て殴るモーションしながら去っていくところとか、ラストシーンの“アクション”とか、全部最高。

この人じゃなかったらこんなに笑えなかったかもなぁと思いながら観てました。つくづく役者引退しないで欲しいなぁ…。

[2017年追記]

僕がこの映画を観た頃、ブラピは「50歳になったら役者は引退してプロデュース業に専念する」と言ってたらしいんですが、どうやらその話は無くなったようです。よかった。

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