映画レビュー0127 『私の中のあなた』

懇意にして頂いているお友達レビュアーさんたちのオススメっつーことで観ました。

私の中のあなた

My Sister’s Keeper
監督
脚本
ニック・カサヴェテス
原作
『わたしのなかのあなた』
ジョディ・ピコー
出演
ソフィア・ヴァジリーヴァ
ジェイソン・パトリック
エヴァン・エリングソン
トーマス・デッカー
音楽
公開
2009年6月26日 アメリカ
上映時間
109分
製作国
アメリカ

私の中のあなた

白血病の姉・ケイトのドナーのために遺伝子操作で生まれてきたアナ。彼女は生まれてからずっと、姉のために手術を受けてきたが、ある日、「自分の体のことは自分で決めたい」と、両親を相手に手術拒否の訴訟を起こす。

泣かない人っているんでしょうか…。

8.0

やー、ダメですね。そりゃダメですよ。

普段は毒舌ドSキャラでもこの手の話に滅法弱いオッサンとしてはもう…。そりゃ泣きますって…。号泣した! っていうほどではないんですが、もうある時を境に終始画面がにじんだ状態。この映画で一滴も涙が出なかった、っていう人はいるんでしょうか。もしいたら、それはすごくかわいそうな気がします。

「姉のドナーとして生まれてきた」というアナの出自がもう気の毒ですが、その彼女の存在と意志、そしてそれに対する家族の立ち位置、命そのものに対する考え方…などなど、いろんな部分に思いを馳せると、それはもう…言葉にならない重さがありました。

みんな優しいし、みんながそれぞれを想って生きているだけに、誰が良いとも悪いとも言えない。

お母さんの気持ちもわかるし、妹(アナ)の気持ちもわかるし、病気の本人(ケイト)の気持ちもわかるし…。でも、その意思とは無関係に病気は進行していくわけで、この無情さというのは見ててもやはり辛い。「辛い」んだけど、みんな明るく頑張るのがまた切ない。

そんな辛い環境に置かれた家族でありながら、みんな幸せだったんだろうな、と思わせる家族愛がまた素晴らしいです。特にお互いがお互いを思いやる、姉妹愛の美しさというんでしょうか…。

すごくよかったですね…。

五体満足で全員元気な家族でも、もっと不幸な人たちはいっぱいいるでしょう。それぞれが相手を思いやって暮らす家族というものがいかに幸せか、そういうある種の眩しさみたいなものも感じられました。

内容的にアレコレ細かく書くと観る楽しみも無くなっちゃうので概要しか書けませんが、家族愛、そして死生観というものを考える機会としては、とても良い映画だと思います。

ぜひ家族で観てみて欲しいですね。

このシーンがイイ!

アナがケイトに電話するシーン。

特に見た目的に良いとかそういうわけでもなく、すごく短いシーンなんですが、やっぱりあそこで意味がわかるので、あれ以降、もう涙なしには観られず…。

ココが○

小説原作とのことで創作みたいなんですが、実話ベースっぽい雰囲気があって、嘘くさくないのが良いですね。

あとはこの手の話の割に、2時間弱という割と短めにまとめられてるのも○。

それと(いつも書いてる気もしますが)音楽。ちょっとテーマからは想像できない感じなんですが、主要場面で洋楽のロックが流れるんですよね。エンドロールなんかもそうでしたが。それがまたすごく良かったです。音楽の力は大きいなぁ、と。PVなんじゃないか、っていうぐらいマッチしてました。

ココが×

ちょくちょく過去の話が挟まれるんですが、これが「プレステージ」のようにわかりにくい。別に観客を混乱させる必要のある話ではないと思うので、もう少し親切に差し込んでもいいんじゃないかなーと思います。

あと、やや綺麗すぎる話のような気はします。現実はもっと醜いこともあるんじゃないか…とも思いますが、まあ映画だし、醜い話ははしょりましたよ、ってことで。

MVA

今回も数人、候補がいました。

まずキャメロン・ディアス。あんまりこういう役のイメージは無かったんですが、すごく良かったです。きっちり演じてたと思います。

あと、弁護人のアレック・ボールドウィン。意外と…って言ったら失礼ですが、こういう落ち着いたいぶし銀的オッサン役は初めて観たので、なかなかよかったな、と。

でも候補としてはやっぱり姉妹のどっちかかなぁ、と思ったんですが、演技としてはケイト役のソフィア・ヴァジリーヴァだと思うんですが…なんとなくこっちかなー。

アビゲイル・ブレスリン(アナ・フィッツジェラルド役)

なんというか…ちょいマセた少女として、なかなか良い女優さんだなぁと、もう見た目的にすぐ感じたというか。

割と演技的には淡々としていたと思いますが、それでも存在感が違うなーと思って。スターっぽいっていうのかなぁ…。オーラがある感じがしました。この子は順調に育てばかなりの女優さんになりそうな気がします。

ただ、たまにちょっとリーアム・ニーソン似だったのが残念。

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