なんプロアワード 2018
皆様あけましておめでとうございます。
今年はなんと元日更新ですよ奥さん。これにはドゥークー伯爵もびっくり。やる気のほどが伺えます。というか他にもやりたいこともあるのでさっさと終わらせちゃおう感。
ちなみに今日1日はBSプレミアムで「ミッション:インポッシブル」シリーズを一挙に1〜5(ローグ・ネイション)まで放送してまして、思わず1・4・5観ちゃいましたからね。正月休みらしい贅沢な時間の使い方で早速映画に浸かっております。
ということで毎年恒例、年明け一発目の更新はなんプロアワードでございます。
年明け一発目なのにタイトルが去年になっちゃうもどかしさが少々気になりつつありますが、いまさらじゃねーかよということで例年通り、年末にベスト10を発表する世の中の風潮に抗って年明けに前年のベスト10をお知らせするという残念なブログです。今年もよろしくお願い致します。
えー…まあアレですね、まずは一応、高齢のなんプロアワードとはなんぞやというご説明から。って誰が高齢やねん!!(正月特番的ノリ)
恒例のご説明です。
[ルール]
- エントリー基準は「その年初めて観た映画」
- その中から勝手にベスト10を選定
- そのため古い映画も入って来るという謎み
- さらに生死関係なく、その年に観た映画に出ていた最も良かったと感じた役者さんに主演男優 or 女優賞進呈
去年はご存知の通り、なんプロ的にはWordPressに移行したリスタートの一年となったわけですが、一昨年の作業が終了した後は「いやー完成した良かった良かった」と思っていたのも束の間、なんだかんだちょこちょこと改修し続けていたりして、移行後も地味に改良(多分)して行っているのがなかなか自分としても楽しいところです。
自画自賛するようなものでもないんですが、予告編入れていくのは良いと思うんですよね。何がって自分が振り返るときにその映画を思い出しやすいので。昔観た映画なんかだと「あ! これにこの人出てたんだ!」とか新しい発見があったりして。
自分振り返る用ブログなんでね。自分の使い勝手が一番だぞってことで。邪魔だよとか観てねーよとかそんなの関係ナッシングですよ。ナッシングー。エド・はるみ的なね。(古)
そんなわけで予告編挿入の修正は今後も続けていこうと思っております。少しずつにはなると思いますが。加えて視聴環境の修正も地味に追加していく予定です。これもまた自分で振り返る用なので来てくれる方にはあんまり関係ない話なんですが。
「もっと来てくれる人を大事にしろよ!」と脳内の自分が言っていますが、来てくれてるかもわかんねーよ! と逆ギレしてお返しです。脳内で。
今年はもう一つ追加で小見出しでも入れていこうかなと思っていますが、その前に今ある記事の修正がうまくいくか次第なところがあるので先行きは不透明感が漂っております。
本当に読みに来る人には関係ない話なんですが、実は去年の12月にWordPressの編集画面が大リニューアルされまして、今までとは構造がかなり変わってしまったため、いろいろちょっと面倒になってはいるんですよね。
それに合わせたフォーマットで今年分からは記事を作っていく予定なんですが、それも込みでうまく作っていけるかやってみないとわからない部分が結構あるので、年明けしばらくはいろいろ不具合が出るかもしれません。
このアワードも新しいフォーマットで作り直しているので、テストはしていますが果たして今まで通りに見えるのかどうか…
観客「どうでもいい話ばっかりツラツラ書いてんじゃねーよ!!」
恒例のどこかからのツッコミが入ったので次に行きましょう。相変わらず前フリが長いですね。
というわけで本題。
去年の鑑賞本数は128本(うち再鑑賞2本)、劇場鑑賞は17本でした。
一昨年が鑑賞本数107本の劇場10本だったので、なんとここに来て伸びるという謎の成長力。40超えて伸びる。まさに大器晩成ですよ。きっと60歳ぐらいの時に30歳ぐらいのかわいい奥さんをゲットする人生なんだと思ってます。
- 2009年 21本(途中から開始)
- 2010年 66本
- 2011年 111本
- 2012年 141本
- 2013年 72本
- 2014年 79本
- 2015年 56本
- 2016年 81本
- 2017年 107本
- 2018年 128本
以前も書きましたが、2012年は「数こなすぞ」を目標に一日2本観た日も多く、また本数稼ぎが目的化していたためにいい加減に観ちゃっていた面もあってこれは良くないメーン、と思ってそういう鑑賞の仕方はやめようと思ったんですよね。
その反省の上で“無理なく”観た結果、それに近づく128本と言う数字は我ながらよく観たんじゃないかなと自分で自分を褒めたいです。
平成も終わるぞ、ってこのご時世に20年以上前の流行語を持ち出すこのおっさん感で今年もお送りしたいと思います。
本数増の最大の理由はやっぱり(一昨年も入ってましたが)Netflixなのかなと思いますね。
大体毎週水曜日辺りに会社で(仕事より優先して)その週に配信が終了する映画をチェックするんですが、その時点で「うわっ、これ観ないと」が結構あることが多く、定時上がりの日の夜に観たり週末観たりが積み重なってこの数字になったのかなと。
なので最近は「Netflixに行動をコントロールされているディストピアに生きるおれ」というSF映画の世界に生きているような気分になるんですが、それでもやっぱり良い映画に触れる機会も多くなったのでやめられないですね。これは。どうせなら自分の人生にもミニスカのかわいいヒロインが登場してくれよと願うばかりです。
で、一度きちんと書いておこうと思うんですが、大体世の中の映画好きの人たちのベスト10ってその年のベスト10じゃないですか。
まあそれが当たり前なんですが、僕の場合はご覧の通り古い映画も入ってくる「その年に観た映画のベスト10」にしています。
これは新作で観る映画が少ないから、っていうのもあるんですが、逆に言うと「なんで新作映画が少ないのか」ってところもちゃんと理由があるわけですよ。
それはつまり「古い映画も観たい」わけです。すごく単純な話なんですが。
僕はツイッターもやっていますが、そこで見る映画好きの人たちは新作(もしくは近年)の映画しか観ない人がすごく多いんですよね。たまーに名作と言われる映画をつまむ程度で、「今日はなんか古い映画観たいな」って適当に古い映画をチョイスする、って人はほとんどいないんですよ。
それは環境(劇場派か配信派かレンタル派か放送派か等)もすごく大きいんだろうとは思うんですが、ただ僕はこれってものすごくもったいないなぁと思うんですよね。
古い映画を観る方が偉いとか上から言うつもりはまったくないんですが、やっぱり映画は時代を映す面がすごく大きいので、最近の映画ばっかり観ていると…例えば去年観た中で言えば「摩天楼はバラ色に」みたいな、今では絶対に作られないような脳天気な映画とかってまず無いんですよ。
これは社会派映画に対する興味の度合いなんかもシンクロしてくる気がしますが、そういう「当時の世相を知る」ような面をプラスに感じられる人であれば、絶対古い映画も観た方が自分の価値観も広がるし、映画の見方も変わるしで、早い話が「古い映画を観て面白かった or つまらなかった」以外の部分に波及する価値が大きいと思います。
「当時の世相なんて知らなくていいよ」と思う人も多いとは思うんですが、ただやっぱり「ある一時代にしか作れないハッピー感」みたいなものも間違いなくあるし、逆にアメリカン・ニューシネマみたいな「その当時にしか表現し得ない無力感」みたいなものもあるので、最近の映画しか観ていない人でも、今まで感じたことがない感慨を残す映画が必ずあると思います。
だから僕は「古い映画は良いぞ」って言い続けるし、今後もできるだけ観て紹介したいなと思ってます。そしてそれも含めての「なんプロアワード」なんだぞ、と。
ただ新作映画あんまり観ないから古い映画も追加してるわけじゃないんだぞ、とここで書いておきたいなと。
[総評]マジで前フリがなげぇ!!
去年は上記の通り劇場鑑賞本数が17本、例の通り月1本が目標なのでまあ割とがんばった方なんじゃないかなと。
個人的な印象としては、去年は観に行きたい映画が過去最大レベルに多く、泣く泣くスルーした映画も結構あったので、感覚としては豊作の一年だったんじゃないかなーと思います。これは割と最近の傾向のような気もするし、つまりは最近は良い映画が多いってことなんでしょう。
ただツイッターのようなツールを使っていると、世間一般ではそれほどではなくても「これ観ないとダメだ!」的な煽り文章を目にする機会も多いので、自分が接している情報ほど世の中の映画熱は盛り上がってないんじゃないかと割り引いて受け取る必要はあるんじゃないかなとは思ってます。
とは言え、ですよ。
去年はその「世間一般」に広まる映画とその勢いがとても目立った一年でもあったと思います。
あえてここでタイトル名は出しませんが、いわゆる映画好きの人たち以外の普通の人たちにも「これは観に行きたい!」と思われるようなうねりのようなものがいくつか見えた年だったんじゃないでしょうか。
よく流行りモノや相場絡みの話で「テレビで取り上げられたらおしまい」という説があります。
要はテレビで取り上げられるのは一番最後、テレビで見るようになってから騒ぐのは遅いしダサい、みたいな。
これは裏を返せば「テレビで取り上げられたらブームとして定着した証拠」とも言えるわけで、映画に関してはテレビで取り上げられるようになったのを見ると“本物”のブームなんだなと確認できるような印象がありました。
「いろんなテレビ番組で紹介されてすごい」っていうのは、「テレビに取り上げられるなんてすごい」ではなく、「テレビで取り上げられるぐらいにブームが可視化されてきたんだすごい」なんですよね。
もしかしたら今後のテレビは、昔のような速報性よりもこういう権威付けとしての役割の方が中心になっていくのかもしれません。
そんな社会の変化を“映画を通して”知ることができる、それもまた映画の良さでしょう。
なんだかテレビ論っぽい感じになっちゃいましたが。
お待たせしました。いつも以上に長い前フリを経て、ようやく本編スタートです。なんと記念すべき10回目ですよ!
なんプロアワードベスト10・2018年版
『カメラを止めるな!』

ゾンビ映画の撮影中に本物のゾンビが…! と思いきやそこに至るまでにもいろいろあってのコメディ。本レビューはこちら。
いきなり登場の「世間一般でも超話題になった映画」の1本。劇場で観ました。埼玉県の中では最速に近かったと自負しております。(狭い自慢)
今はもうレンタルや販売も開始され、案の定「言うほど面白くない」とか「こんなのが面白いって言ってるのは映画知らなすぎ」とかアンチが湧いてきているようですが、お前らこそマジゾンビになっちまえよと言いたくなりますがそれはまた別の話なので置いておきましょう。
この映画に関しては割と本レビューで良いこと言ったった感があったので、それ以上に足すことはあんまりないんですが…やっぱり監督ご本人も仰っている通り、低予算のマイナーキャストだからこそできた面が大きいんだろうと思います。
感覚的な問題になりますが、これが有名監督その他メジャーな人たちがやってたら、きっとあざとく見えちゃう面ってあったと思うんですよ。
狙ってやってんだな、っていうその狙ってる感が鼻についちゃうというか。
やっぱり無名であるが故に受け手もフラットに受け取れるし、「ネタバレ厳禁」で広まった経緯と合わせて、観客がみんなフラットに観てフラットに評価できたからこそこれだけ話題になったんだと思うんですよね。
観客が無意識のうちに「無名監督と無名キャストだから」って純粋な人物像として映画を捉えてくれて、それが笑いのギャップにつながったような気がします。
要はアレですよ。清楚なお嬢様っぽいけど夜は大胆なのがたまらないのと一緒ですよ。ギャップ萌え的な。
最初っからビッチ感漂ってたらそんなに興奮しないじゃないですか。
これ松本人志監督が撮ってたら多分もっとシビアに観られてたと思うし、「迎合したな」とか言われそうな内容じゃないですか。
そういう余計な雑音がない状態で作られたものだからこれだけ受け入れられたんじゃないかなと思います。
あとは本編とは無関係ですが、本当に監督・キャストの皆さんがSNSでの宣伝活動と舞台挨拶に熱心に取り組んでいて、もう単純に観客との距離感が近くて「ファンを作る」作業を丁寧にこなしていたのがすごく印象的でした。
そんなところを見ちゃったらやっぱりこっちもファンになっちゃうし、“出たて”から知ってるから育ての親感みたいなものも出てきちゃうしで、「面白かったと思った人をファミリーに取り込んじゃう」うまさ、ある種の人たらしっぷりもすごく巧みで、そういった意味でもちょっと他の映画とは違う、異質なヒット作かなと思います。
その辺りの動きがしっかり見えるのも国内の映画だからこそでもあるし、場外の活動含めていろいろと面白いものを見せてもらった映画ですね。
『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』

ご存知トム・クルーズ主演、イーサン・ハント主役のスパイ映画第6弾。いつもの通りテロリストがいてーの裏切り者がいてーので世界を救えるのか的なお話です。本レビューはこちら。
割となんプロアワードは「いかにも」な娯楽映画って選ばないんですよね。
それは別に娯楽映画がダメと言うわけではなくて、年初に前年の映画を振り返ったとき、どうしても娯楽映画って記憶から消えやすいんですよ。あんまり残らなくて。
やっぱりグサッと刺さって深い余韻のあった映画の方が心に残ってる分、振り返ったときに「ああこれ良かったもんなぁ」とチョイスしやすいわけです。同時にもう一押ししたい、オススメしておきたいって気持ちも生まれやすいし。
娯楽映画は純粋な面白さで言えばアワードで選ぶ映画よりも興奮してたりするんですが、でもやっぱりそのとき楽しんでおしまいで、僕が好きな「その後の生活に持ち帰る何か」が無いので相対的には評価が下がるわけです。
この映画についても別に「持ち帰る何か」があったわけでもないし、振り返るとやっぱり勢い任せだった部分もあったような気がするし、細かい部分は割と雑で「良い映画」かと言われると微妙だとは思うんですが…。
でももうね、本レビューにも書きましたが、やっぱりこと「おもてなし力」に関してはこのシリーズを超える映画はないと思いますね。
とにかく上映開始から終了まで、少しも飽きさせまいとするサービス精神の塊っぷりがすごい。煮詰めて煮詰めてドンドンドーン! と食らわせて、考えるスキを与えない手数の多さがものすごい。
座って観ているだけの娯楽で、ここまで平均心拍数を上げられるものって無いんじゃないかと思いますね。それぐらいこの世界に入り込ませる、惹きつける力が強いシリーズであり、今作もその流れを汲んだすばらしいデキでした。
おまけに過去の資産を活かすイーサン嫁(ミシェル・モナハン)の使い方、さらにニューヒロインとして定着した感のあるレベッカ・ファーガソンの魅力もたっぷり、と。
この映画はどちらかと言うと「映画」というより「アトラクション」に近いかもしれないですね。それぐらいちょっと他とはジャンルが違う、強烈にお金のかかった映像娯楽サービスですよ。
これは本当に誰にでもオススメできる、娯楽の頂点としての一作だと思います。
『マイ・ブルーベリー・ナイツ』

浮気した彼氏を忘れられずに旅に出た女子のいろいろロードムービー&カフェオーナーとの恋愛。本レビューはこちら。
ちょうど一年ぐらい前に観たのでもうだいぶ内容を忘れてきてはいるんですが、しかしかなり心に残る名作だったことは忘れていません。
何度か書いてますが僕はロードムービーが好きなんですよね。
オープニングでジュード・ロウといい感じになりそうなフリが描かれ、そのまま元彼が出てきてなんやかんやありつつ最終的にはくっつきました、みたいなただの恋愛映画だったら多分そんなにこの映画を好きにはならなかったと思うんですが、この主人公は旅に出ちゃうわけですよ。
で、旅先でバイトをしてたら新しい出会いがあってそこで何かを学び、また次の旅先で知り合った女性とともに過ごすことで成長し…といかにもロードムービーらしい変化を経て元いたところへ帰ると。
ロードムービーの何が良い、って「旅に出る」ことの羨ましさと、その旅先で出会いがあること、そしてそこから自分(主人公)の変化と成長が描かれることだと思うんですよね。
これはつまり、「自分も旅に出ればいい出会いがあるかもしれない」「成長できるかもしれない」希望につながるんですよ。
基本家でダラダラするだけの出不精人間としては、それ故に長い独り身の時間を過ごし、変わらない日常を生きていることがわかっちゃいてもなかなか行動を起こせない部分があって、その自分に対する叱咤激励と希望になるのがロードムービーなんだと思っています。
この映画の主人公は女性ですが、でもやっぱり観ているときは自分を投影しているんですよ。
「自分もこういう出会いがあるかもしれない」「自分はこのときどう行動するんだろうか」とかいろいろ自分の身に置き換えて考える、その時間がまたすごく好きで。
最終的な展開を経て、自分も幸せになったような気持ちになれる。それはまやかしなんだけど、それでもちょっと幸せになれるならその時間は大切な時間ですよ。
そんな幸福感を与えてくれる“ロードムービー”として、そして恋愛映画としてもとてもよくできた素敵な映画でした。
少し死生観を考えさせるエピソードもあって、そこがまた好きですね。
『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』

「海を見に行く」ため、一緒に病院を抜け出す末期患者二人のロードムービー。本レビューはこちら。
今まで薄々勘付いていたものの、去年初めて自分できちんと認識したことがあったんですが、それは「残り時間が見えている人たちの話に弱い」こと。
この映画はまさにその要素が最も色濃く出ているロードムービーということで、そりゃ良いに決まってるよねと言うお話です。
二人の末期患者によるロードムービーではあるんですが、二人に悲壮感はなく、むしろ「何としても海を見に行くんだ」という希望を胸に開き直った旅を過ごす、その雰囲気がもうたまらないんですよ。
最後ぐらいは誰に気を遣うわけでもなく、好きなように生きて終わりを迎えたい…その気持ちが彼らの一挙手一投足から感じられるんですが、同時に「先が長くない」切なさも漂っていてそれがもうダメ。泣いちゃう。そりゃ泣いちゃう。
この映画はその設定からして「良いに決まってる」映画だと思いますが、中身も実際に良いし、何より物語の綴じ方が「これしかないよね」というレベルで完璧なので、やっぱり後々感覚が残るんですよね。
「ああアレよかったよな…また観たいよな…」って。
ここまで登場人物を愛せる映画はなかなかないと思います。また海無し県民としては「海を見に行く」という動機もグッと来る。おそらくこの映画は他都道府県と比べて埼玉県民の支持が高い映画でしょう。(たぶん)
オススメするのもとても今更感のある映画ですが、まだ観ていない方はぜひ。
安いブルーレイ出ないかなぁ…と思ったらまさに今予約開始してましたマジカヨ。これは買いだな…!
『ボヘミアン・ラプソディ』

実在のバンド「QUEEN」とそのボーカル、フレディ・マーキュリーにスポットを当てた音楽伝記映画。本レビューはこちら。
ジャケットはどうせあのポーズ(サントラとかと一緒)なのはわかりきってるんですが、まだソフト化前なのでNO IMAGEです。出たら描いて入れます。
自分で書いててなんですが、「えっ、6位!?」と驚きました。最近だから印象が強いせいもありますが、去年観た映画の中では一番泣いたかもしれない。
実は上記「劇場鑑賞本数」のうち2本がコレです。そう、2回観に行ったんですよね。(なので再鑑賞のうち1本もこれ)
1度目は「IMAX上映が終わるから」ということで急いで観に行った11月22日、2度目は世間的大ブームのために再度IMAX上映延長でやってくれてたので12月29日に。なので去年最後に観た映画も実はコレでした。
本レビューにも書いた通り、音楽伝記映画的にはオーソドックスな作りだし、「映画として」特出して素晴らしいってわけでもないとは思います。もちろん良い映画であることは間違いないんですが。
じゃあ何が良いのか、って言えばそれはもうQUEENの曲の良さとフレディ・マーキュリーのパーソナリティによるところが大きいんでしょう。
とにかく僕はもう鑑賞以来、一番聴いてる音楽がQUEENになっちゃいましたからね。それだけ良いし文字通りハマりました。
やっぱり何度も書いている通り、「後にお持ち帰りするものがある、価値観が変わる映画」は特別だと思っているので、そういう意味でも「鑑賞後の生活を変えた」この映画の影響力はすごかったし、その点だけでも素晴らしい映画だと思ってます。
2度目の鑑賞なんてオープニングのファンファーレからSomebody to Loveの時点でガン泣きしましたからね。「うわもうダメだーっ!」って。ベトナム縦断最終回のヒゲかよみたいな。(どうでしょう例)
映画としては絶妙に等身大の人物として、フレディ・マーキュリーを「愛せる」人として描いたことが最大の功績なのかなと思います。
いろいろありつつ、スーパースターの彼も一人の人間で大きい悩みを抱えている、その親近感が観客とシンクロしたからこそ感動を呼んだのではないでしょうか。時代的によりリアリティを感じられやすいLGBTの映画でもあるというのも大きなポイントでしょう。
もう一点、この映画は「カメラを止めるな!」同様、SNSの口コミによる広がりがものすごい映画でした。
僕がちょっと驚いたのは、その「カメラを止めるな!」にしても、「この世界の片隅に」にしても、今まで目を見張るSNS的な広がりのある映画ってマイナー作品だと思ってたんですよね。
判官贔屓的な面もあって、「マイナーだけど良い映画だから広げたい」みたいな動きが基本なんだと思ってたんですよ。
でもこの映画は、比較的キャスティングはあまりメジャーどころはいないとは言え、“普通に”作られた洋画じゃないですか。
この「普通の洋画」があれだけSNSで広がって、公開から2ヶ月経ってもまだIMAXでやってたりする、そういうヒットの仕方って他に見たことがないんですよ。
その一点でもこの映画はすごいな、特別なんだなと思います。
それだけいろんな人が「QUEENの曲ってこんなにいいんだ」と感じたんだと思うし、フレディ・マーキュリーの孤独にシンパシーを抱いたんでしょう。ニャーンがかわいいと思ったんでしょう。
そしてフレディが今、天国でこの映画のヒットを見てきっと喜んでるんだろうなと思うと…また泣けてくるわけです。それも含めて、たまりませんね。
『殺したい女』

遺産目当てで結婚した好きでもない奥さんをいよいよ殺そうとしたら誘拐してくれて超ラッキーな旦那&誘拐犯&奥さんのコメディ。本レビューはこちら。
これはBSプレミアムで録画したやつなんですが、日本では販売されておらず、鑑賞するにはかなりルートが限られる映画のようです。
でも超傑作ですよコレマジで。こういうのがあるからBSプレミアムは侮れないんですよね。
基本はくっだらないリアリティのないコメディなんですが、いわゆる80年代的な良さに溢れたコメディ感からのスカッと決まるエンディング、観終わった後の笑顔ったら無いです。
「くぅ~! 最高だな!!」ってもう大満足でニッコニコ。こんな良い映画はなかなか出会えませんよ。
見た目としてはかなり安っぽいし、登場人物もバカばっかりなので、結構人を選ぶ可能性はあると思いますが…でもこの時代の映画が好きであれば間違いなく「いやこの映画最高だわ」と言うでしょう。
多分鑑賞本数が少ない年であれば、この映画が1位になってもおかしくないぐらいに好きな映画でした。超にっこり。
またダニー・デヴィートが主役っていうのがね。最高なんですよね。奥さんのベット・ミドラーのふてぶてしさも最高だし。
この映画こそなかなか今の時代に作られない雰囲気を持った映画の一つだと思うし、またも僕の「80年代のアメリカ映画最強説」を補強してくれる良い題材になりました。
ハンドメイドで見た目はすごく悪いんだけどなんかその手作り感がものすごく好きになっちゃう小物のような映画ですね。
展開的にもバカバカしいようで意外と裏切ってくれる部分もあるし、機会があればぜひ観て欲しい1本です。
『エンド・オブ・ザ・ワールド』

地球滅亡まで残り3週間、奥さんも逃げ出しちゃった主人公がお隣さんと一緒に元カノに会いに行くラブコメロードムービー。本レビューはこちら。
きっとこの映画は世間的にはそこまででもないし、これだけ推す人間も珍しいんだろうと思うんですが…でもめちゃくちゃ好きだったんですよね…。
これも今までの数本の流れからもおわかりの通り、「残り時間が見えている人たち」のロードムービーでしかもロマコメなので、個人的趣向にドンピシャだったことは否めません。
やっぱり「あと3週間で地球滅亡するよ」って言われたらもうそこから絶対生き方が変わるじゃないですか。
「後悔しないための最後の行動」がベースにあって、それに忠実に動いていく主人公の心情が少しずつ変わっていくストーリーは切なさと甘酸っぱさがいっぱいで、同じ“純粋おっさん”としてはとても胸に響くものがありました。
思うにこのスティーヴ・カレル演じる主人公のドッジ、まったく同じではないものの、友達たちとのやり取りからしてちょっと自分に似てる気がするんですよね。
結構諦めが入っちゃった感じとか、足掻かずに受け入れちゃうメンタリティとか。
そのおかげでかなり感情移入もしたし、描写以上に彼の心情を理解しやすかったのが僕にとっての傑作につながったんだと思います。
ぶっちゃけその「理解した」心情は正解ではないかもしれないんですが、そんなのどうでもいいんですよ。勝手に理解して、勝手にグッと来て泣いちゃってるのも良い見方じゃないですか。映画の。
さり気なく名言もあったし、ラストの感情の高ぶりは忘れられません。ドッジが少し羨ましくもあるし、少しもったいない気持ちもある。そこがまた良いんでしょう。
この映画はラブコメが好きだ、って人には率先して勧めていきたい1本です。設定の受け入れ方で評価が変わる気もしますが、「実際に地球が滅亡するんだ」と思って観られるなら名作足り得る映画でしょう。
『EVA〈エヴァ〉』

天才ロボット科学者が地元に戻り、かつて手がけた子供型ロボットを完成させるべく一人の少女をサンプルに選ぼうとするSF。本レビューはこちら。
今本レビュー読んだらそっちでも「自分で自分を褒めたい」って書いてますね。我ながらネタの有限感がすごい。
僕は「切な系SF」にも弱いわけですが、まさにその嗜好にドンピシャで刺さってきた名SF。
話としては読めるものではあるんですが、展開から想像される登場人物の心情を思うとまー切ない。泣いちゃう。しょっちゅう泣いてるけどまた泣いちゃう。
この映画はスペイン映画ということも手伝っているのかもしれませんが、リアリティのある未来描写ながらやや詩的で幻想的な雰囲気があり、その世界を象徴するあるセリフがもう完璧すぎて、ただそれ1点だけでも傑作と言わしめるものがありました。
中心は「ロボット製作」ではあるものの、そこでは元カレ元カノに兄弟に夫婦が三角関係で絡み合う、ベースにあるのはやっぱり人間ドラマなんですよね。
終盤になって物語を構成する人間関係が見えてきたとき、キーになるあの人の立ち位置は…? と考えた結果、じわじわと頭をよぎる嫌な予感。
そこから物語が閉じるまで、良い意味での不安感が胸を締め付けてくれる作り。とても良かったです。
この映画も「エンド・オブ・ザ・ワールド」同様、素直な人の方がグッと来ると思います。
僕はご存知の通り歳の割にとても素直なのでグッと来ました。どうだ。悔しいだろう。
素直な人であれば、この映画のエンディングはもう本当にたまらないと思いますよ。「うわー!!」ってなると思う。「わかるけどわかるけどー!!」って。
とてもとてもブルーレイが欲しい。
『すれ違いのダイアリーズ』

左遷で辺境の学校に赴任させられた女教師と、その翌年同じ学校に赴任した新米教師をつないだ日記の話。本レビューはこちら。
まさかのタイ映画ですが、これが(人によるとは思いますが)「タイ映画」のイメージを覆す綺麗な映像とこなれた編集でまったくマイナー感を感じさせず、おまけに物語が素晴らしいということで超激オシ作品となりました。
教師としては望ましくない辺鄙なところで合宿状態の一年を過ごさせられる二人なんですが、その(物理的に)閉鎖的な環境故に“会ったこともないのに”特別な絆を感じ、惹かれていく二人の姿は純粋で爽やかで最高。これまた泣いたよああ泣いたさ。
方や「日記を書いて置いていった前任者」、方や「置かれた日記を読んで惹かれていく後任者」なので、思いとしては一方向なんですが…その二人をつなぐエピソードとしての学校の使い方も見事。本当にハリウッド映画なんじゃないかと思えるぐらいに巧みなシナリオ&綺麗な映像には感服いたしましたよ。
そう、映像の綺麗さと言えばロケーションの良さも外せません。
水上小学校とでも言うべき学校が舞台で、近くは河、遠くには山というその景色がまず見事。夜の水面の綺麗さったらありません。
途中で出てくる祭り(ローイクラトン)の幻想的な風景も忘れられない。
んでもってこの映画もエンディングが完璧すぎる。「ドライビング Miss デイジー」「アパートの鍵貸します」に匹敵する最高のエンディングでした。
このエンディングを持って爽やかさが極まりましたね。こんな爽やかな映画ねーよ、ってレベルで最高に爽やか。超すっきりにっこり幸せになれます。
他のタイ映画も観たくなる、とんでもなくレベルが高いことを思い知らされた1本でした。
『パディントン2』

「紳士のクマ」パディントンが、おばさんの誕生日プレゼントを買おうとせっせと頑張っていたら窃盗容疑で逮捕されてしまうファンタジーコメディ。本レビューはこちら。
ということでね。
年初に近い時期に観た映画ですが、もうこの映画は観終わった瞬間「ああこれもう今年の1位だわ」と思いましたよ。結果その通りでしたよ。
最近はちょっと評価が甘いんじゃないか、ってぐらい高得点を付け過ぎな気もしてるんですが、でも結果的に去年はこの映画だけが満点でした。それだけ完璧な映画だと思います。
前作も「ファミリー映画と思いきやなかなかやるなクマめ」と思わされた良作っぷりだったんですが、今作はそんなレベルじゃねぇという完璧な喜怒哀楽の見せ方で文句ございません。
フリも見事に効いてるし、悪役含めてみんな憎めないハッピーな世界だし、映像の作りも巧みだし、何よりパディントンかわいいしで本当に文句がない。最高のイギリス映画の一つでしょう。
またこれは僕が観た環境がたまたますごく印象的だったことも大きかったと思います。
最前列辺りに外国人の子供が数人陣取ってたんですよね。で、観ながら(うるさくない程度に)キャッキャリアクションしながらすごく嬉しそうに楽しそうに観てたんですよ。
僕はその姿を観ながら、ふと「あ、あれ俺がBTTF2観たときと同じような感じじゃないか?」って自分の経験とリンクしまして。ちょうど列車のシーンだったんですが。
自分が手に汗を握り、ハラハラドキドキワクワクしながらときに笑いつつ楽しんで「映画って最高だなぁ〜!」と思ったあの日の自分とキッズたちが重なって。
きっとこの映画を劇場で観た子どもたちは、自分と同じように「映画ってこんなに良いものなんだ」って最高に楽しんで帰ったんだろうなと思うと…より好きになりました。この映画が。
彼らも僕のように映画好きになって、この先もたくさん映画を観ていくんじゃないかなと思うともう嬉しくて嬉しくて。
それだけのポテンシャルがある映画だったし、最後にはまさかの涙も流すことになっちゃうしでひどく感情を揺さぶられ、楽しませてもらったので本当に言うことありません。
んでやっぱりもう一つ外せないのがおヒューですよ。
ラブコメの帝王も今や60目前、新しい道を見出さないとこれから観る機会が減っちゃうんじゃないか…と不安になっていたところにこの悪役っぷり。
さすが監督が当て書きしただけあってもうまんまヒュー・グラント。よって最高。おまけにエンドロールでは大サービスってことでもうファンとしては落涙に続いて落鼻血ですよ。おヒュー様いけませぬ。ファンサービスが過ぎますぞ。
最高の映画で一番好きな俳優が新境地を見せてくれた、それ以上の映画なんてあるわけないでしょ!?
ぜひ次作でも登場して欲しい。出ないだろうけど。
とりあえずブルーレイは急いで買いました。限定版を。でもまだ観てないっていう。
勝手に選出・AOY(Actor or Actress Of the Year)
さて最後はAOY。
「今年はイマイチこの人! ってピンと来る人がいないなー」と思っていたんですが、鑑賞作品一覧を眺めていたら「いやもうこの人しかいなかったわ」と(自分の中で)満場一致の選出となりました、こちらのお方に。
サリー・ホーキンス
- 「ハッピー・ゴー・ラッキー」ポーリン・”ポピー”・クロス役
- 「サブマリン」 ジル・テイト役
- 「嗤う分身」受付役
- 「GODZILLA ゴジラ」ヴィヴィアン・グレアム博士役
- 「シェイプ・オブ・ウォーター」イライザ・エスポジート役
- 「パディントン2」メアリー・ブラウン役
去年観ただけでもこの6本。
脇役でしっかり仕事をするタイプで出演本数も多いイメージですが、しかし「ハッピー・ゴー・ラッキー」に「シェイプ・オブ・ウォーター」と主役も見事にこなす多彩さが光ります。
なにげにおっぱいが綺麗なのもポイントでしょう。
この人はほんとーーーーに作品によってイメージが変わる「女優」だなーと思います。
去年観た以外だと「ブルージャスミン」の妹役も印象深いですね。あの役も他とは全然違うし。
特にすごく美人だったりかわいかったりするわけでもないんだけど、役によっては“そう見える”のも不思議。最近ではこの人が出てると「おっ、なんかちょっといいんじゃないか」と期待しちゃうぐらい気になる存在。
今後もまだまだ活躍が期待できる名女優と言っていいでしょう。楽しみです。

いやマジで長過ぎますね今回。それだけ書きたいことがあるのは良いことなんですが。
できるだけ暇な時に読んでくださいね、と最後に書く意地の悪さ。無駄な時間を過ごしたなバカめー!
ということでまた今回も、少しでも参考になれば幸いです。
来年のアワードは何が選ばれるのか…これが楽しみで観てるような部分も少なからずあるので、自分としても楽しみです。
ではまた次回! アディオス!



今年も何プロAありがとうございます!(夜釣りよ今夜もありがとう、的にw)
ちょくちょく見続けてますよ。自分も新年一発目に「ローマの休日」を見直すぐらい旧作にも魅力を感じている人間ですし。
7位の感想を読んで、気が向いたら「人生に乾杯!」を観ていただきたいな〜と思いました。“人生”ってタイトルにつくと、どうせまた…って思いたくなるのですが、まぁ騙されたと思って。
4位は一昨年くらいに観ました。道中も、エンディングも、本当にいい映画でした。
残りの作品たちも、次に出会えるのがホント楽しみになりました。
ではでは、また。
ご無沙汰してます!コメントありがとうございます^^
実は「ローマの休日」はまだ未見で録ってあるので、今年こそは観ないとなぁと思ってます。
「人生に乾杯!」も未見なので控えておきますね。
軽く調べたらすごく好きそうな映画なので観てみたいですね!
「エンド・オブ・ザ・ワールド」良いですよね!
世間的にはイマイチ評判じゃなさそうで結構ガッカリでした。
でも好きな人多い気がするんだけどなぁ〜。
また気が向いたときにコメントしてもらえると嬉しいです。