映画レビュー0911 『NINE』

この記事を書いている現在ゴールデンウィーク中でございまして、さすがに10連休とは行かなかったんですがそこそこ休めたので、じゃあ久しぶりにTSUTAYAにでも行きますか、ってことで何本かオススメされた映画を借りてきました。今回はその最初の1本です。

NINE

Nine
監督
脚本

アンソニー・ミンゲラ
マイケル・トルキン

原作

アーサー・コピット

出演
音楽

モーリー・イェストン

公開

2009年12月18日 アメリカ

上映時間

110分

製作国

アメリカ

視聴環境

TSUTAYAレンタル(DVD・TV)

NINE

ミュージカルはかっこいいんだけど話がうっすい。

6.5
まったく筆の進まない超スランプ中の「かつての名監督」が新作映画を作るまで
  • 超モテモテ監督の半分現実逃避な映画製作
  • 何人もの美女が迫ってくる男の夢的なお話で内容は薄め
  • ミュージカルシーンはさすがロブ・マーシャル
  • ペネロペ・クルスがエロすぎて草

あらすじ

元々のストーリーはフェデリコ・フェリーニの自伝的映画「8 1/2」で、それをミュージカル化したブロードウェイ・ミュージカルの映画化作品、だそうです。

ちなみに「8 1/2」は未見なんですが、こっちはまだフェリーニの映画だしそれなりに深い内容なんだろうなと思うんですけどね。フェリーニ好きじゃないけど。

ただこの映画はさすがにミュージカル化作品だからか、そのエッセンスを抜き取ってゴージャスにしました的な感じで…大好物の映画製作話がメインなのにも関わらず、驚くほどノレませんでした。内容がスッカスカで。

主人公はダニエル・デイ=ルイス演じるグイド。映画監督です。

彼は初期の頃に「超メジャー」と言えるような大ヒット作を残したらしく、どこに行っても「アレは良かった」と言われるぐらいに有名な監督なんですが、それと同時に「最近はパッとしない」という評判もついて回るという…よくある“過去の人”的なイメージでしょうか。おいそこのお前アンドリュー・ニコルっぽいとか言って差し上げるな。

んで、起死回生の…なのかただのルーチンワークなのかはわかりませんが、また新作映画の撮影を間近に控えたところから物語はスタート。

しかし…彼はおそらく脚本も兼ねていてそこもまたアンドリュー・ニコルっぽいわけですが、その脚本自体が一行も進まないよと。しかし制作発表はしちゃってるし記者会見もセッティングされてるしでもうレールには乗っかっちゃってるわけです。

そこをのらりくらりとかわしながら、奥さんに愛人に主演女優に美人記者に…と数々の美女と浮名を流して現実逃避ミュージカルしながら、果たして映画は無事完成なるか、っていうかそれ以前に撮影入れるの!? というお話です。

映画製作先延ばし&美女とイチャイチャするだけ

話の内容としてはあらすじに書いた以上でも以下でもなく、簡単に言えば「映画を作らないといけないんだけどまったく進まないしとりあえず女とイチャイチャして先延ばしにしよう」というダメ人間のお話でしか無いです。

おそらくは原作にあたるフェリーニの映画だったらもうちょっと細かな機微みたいなものがあるんだろうと思うんですが、この映画はもう本当に“それでしかない”内容の薄い話だと思います。

プロデューサーやマスコミから逃げ回り、その間に女性とイチャイチャして弱い俺を愛してくれ、みたいな。いやマジでなんだこいつって感じでしたね。ほんとに。

ただこの映画は幸いなことに(?)ミュージカル映画なので、メインのストーリーだけだったらもう箸にも棒にもかからないひどい映画だったと思いますが、そこをカバーしてくれるミュージカルシーンがさすがロブ・マーシャルと言った内容でとても良かったです。話の内容5.0、ミュージカル8.0で間を取って6.5と言ったところでしょうか。

しかしキャスティングだけでも観る価値アリ

ミュージカルシーンを飾るのは名だたる名女優の方々で、もうこのキャスティングの時点で観る価値はあると思います。

まず最初にグイドが呼び出す愛人がペネロペ・クルスなんですが、彼女と電話しているテイで入ってくるミュージカルシーンがもうエロすぎて笑いましたね。なんなら立ちました。

その後奥さんであるマリオン・コティヤールがご登場するんですが、彼女も今までに見た中でもかなり綺麗に仕上がっていて「いやこんな奥さんいるのに浮気なんて贅沢すぎだろ」と主人公への憎悪が増すこと間違いありません。

さらに彼が主演女優として重用しているのがニコール・キッドマン。言うまでもなく完璧なほどに美人。「主演女優」という役どころに対する説得力がハンパない美人っぷり。

最初の記者会見で謎のセクシーポーズ(っていうか記者があのポーズで横たわって質問とかおかしいだろ!)でご登場後、グイドにお近付きになっていく美人記者がケイト・ハドソン。ちょっとケバめ。

んで彼の幼少期に強烈なインパクトを残したエロご近所さんがファーギー、そして彼の理解者で仕事仲間にジュディ・デンチというそうそうたるメンバーでございますよ。

んでグイドはいい歳こいて「ママ…」と母親(故人?)に助けを求めるんですが、その母親が往年の名女優ソフィア・ローレンとこれまた贅沢なメンバーでお送りしております。

女性主体のミュージカルが好きなら

まあそんな名だたる女優陣とですね、いい感じにミュージカルしながら映画製作と向かい合えるのか(作る以前に向かい合ってない)という話でしかないです。

そんなわけでくどいようですが話としては薄いので、見どころはもう完全にミュージカルシーンでしか無いし、ミュージカルが好きであればそれなりに楽しめるのもまた間違いないと思います。

特に大半が女性のミュージカルなので、ミュージカル好きだけど野郎のミュージカルなんて観たくないぜという向きにはピッタリでしょう。特にペネロペ・クルスのエロさはぜひ一回観て欲しい。

このシーンがイイ!

いやもうこれはペネロペ・クルスのソロミュージカルシーンしかないですよマジで。エロすぎ。

まあとは言えミュージカルシーンはどれもさすがに良かったですけどね。迫力あるのもあればしっとり聞かせるのもあって。

感情的な面ではニコール・キッドマンのも良かったなぁ…。

ココが○

単純に好みの問題かもしれませんが、まあ女優さんがやっぱりどの人もドンピシャで「うわ豪華だな!」って感動すら覚えましたね。

年配どころがジュディ・デンチっていうのがまたわかってるじゃないですか。もう最高ですよ。

ココが×

まあもうやっぱり話の薄さでしょう。

ダニエル・デイ=ルイスは素晴らしいんですが、いかんせん演じる人間が薄っぺらいし本当に女性追っかけてウダウダやってるだけなので、ストーリーそのものにはまったく期待しないほうが良いと思います。

MVA

いやホント、みなさん素晴らしかったのでなかなか決めづらいんですが…諸々考慮した結果、この人かなぁ。

マリオン・コティヤール(ルイザ役)

ミュージカルシーンについては大体どの人も1回ずつって感じでみなさんそれぞれの良さがあったので、(薄いと文句を言いつつ)物語への貢献度からこの人かな、と。

まあ言うまでもなく美人だし、演技はさすがにお上手だし、喜怒哀楽すべてお見事だと思います。

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