映画レビュー0461 『フライト・ゲーム』
今日は三連休最初の土曜日なんですが、「三連休っつったら映画観に行くしか(それ以外の予定が)無いだろ!」と言うことで、現在公開中の映画より、予告編を観て面白そうだったコチラをチョイス。
ちなみに当ブログは掲載待ちのレビューがあっても常に劇場公開映画は先に掲載するスタイルを取っているわけですが、それは「公開中に(数人の読者様に)情報を出したい」というのと、「絵を描かなくてもアップできる」というのが主な理由です。
「だったら絵を描くのやめちまえよタコ!」とお思いでしょう。僕もそう思います。奇遇ですね。
フライト・ゲーム

娯楽としては及第点。ただサスペンスとしてはアラが目立つ。
えー、まず結論としては面白かったです。サスペンス風な味付けの娯楽映画という感じでしょうか。最近のこの手の映画の犯行手口は本当に手が込んでいて、なかなか「どうなんねんどうなんねん」と惹きつけてくれるものがありますね。ただ、あとから振り返ると「アレは結局どうやったんや」的な部分も結構あり、あくまで「その時だけ面白ければいい映画」の粋を出ていないのも事実。あとでまたソフト買って観直したい! というような映画ではありません。
リーアム・ニーソン主演のサスペンス風娯楽映画、面白いけどアラも目立つな…ということで「アンノウンっぽい!」と思ったところ、実は監督も一緒だったという。このコンビはこういう路線ってことなんでしょうか。
それはさておき、ちょっと説明。主人公のビル・マークスは航空保安官なんですが、いわゆるアル中ってことで同乗している知り合い(同じ航空保安官だったり乗務員だったり)にはその資質を疑われている部分があるんですが、そこに「彼の口座を振込先に指定した脅迫」が入ったよ、ということで周りからは即「お前が犯人じゃねーの」と疑われるという、のっけからなかなか気の毒なヒーローではあります。
とは言え、確かに状況証拠的には彼が犯人じゃないかと思われても仕方がないことが続くので、「もしや夢オチ的な狂言でホントに彼が犯人なのか!?」と思えないこともないという、微妙に観客も騙そうとしている感じもあるし、何よりピックアップされる乗客はあからさまに怪しいので、はてさてどいつが犯人やねん…と観客も探偵気分で楽しめるのは間違いありません。
が! この映画の限界はここまで。
やや「どいつもこいつも怪しいだろう?」と煽り過ぎでいい加減途中からちょっと醒めてきちゃうのと、何より後々振り返ると「じゃあアレどうやったんだよ」ってなところが結構出てきちゃうので、2回観ていろいろ答えがわかる…というようなものではありません。
真犯人のヒントが散りばめられているわけでもないので、犯人当てを楽しみましょうという映画でもないし、厳しいようですが1回楽しんで終了、という消費財的な映画かな、と。
ただ、面白いのは面白いです。スピード感もあって。完全無欠な優良主人公ではなくて、信頼されてないが故に犯人として疑われちゃう、というのが割と新鮮で、観てるこっちが「いやそんなやり方したら逆効果でしょ…」と心配になるという。
はてさて彼は疑いが晴れるのか、それとも彼が本当は犯人なのか、怪しそうなあいつは? いや親切そうにしてるこいつこそ怪しくないか? というような“疑いの目”そのものを楽しむ映画ですね。
その答えは…映画を観てみてくださいませ。
このシーンがイイ!
詳細を書くとネタバレになっちゃうのでアレなんですが、やっぱりクライマックスの吹っ飛びながらアレのシーンでしょうか。
ココが○
主人公が一番怪しい、っていうのはなかなか新鮮。主人公目線の物語だからまだ味方できますが、自分が乗客だったら絶対お前こそ怪しいだろ、って思ってましたね。ある意味ミスリードだらけの映画ではあるんですが、ここまで“ミスリードだらけ”なら逆にアリなのかな、という気も。
ココが×
緻密さが無い故に、どうしても娯楽の粋を出ない点。犯行のロジックがもっと緻密なら、単純にすげーと感心できたかもしれません。
MVA
今回はやや消去法的に…。
リーアム・ニーソン(ビル・マークス役)
主人公。
最近「一人で何とかするエージェント系」の役が多いですが、ややダメ人間の気配を漂わせる役はなかなか珍しく、そこがまた良かったです。
でも他がイマイチ地味だった、っていうのもあるかな…。次点で「ハウス・オブ・カード」のダメ政治家でお馴染みのおハゲガイがなかなか良かったですね。

