映画レビュー0420 『サクリファイス』

なんで録画したのかもまったく記憶に無いんですが、もう3年ぐらい前に録画して、一度観ようと再生するもオープニングが絵画のアップにオペラ調の歌、っていう時点で「こんな文学的なの絶対眠くなる! アカン!」と即鑑賞中止、でもなんとなく消せずに放置していたという自分の中では因縁の作品です。

年も変わって心機一転、今度こそは…と観ることにしました。

サクリファイス

Offret
監督
アンドレイ・タルコフスキー
脚本
アンドレイ・タルコフスキー
出演
エルランド・ヨセフソン
スーザン・フリートウッド
アラン・エドヴァル
グドルン・ギスラドッティル
スヴェン・ヴォルテル
ヴァレリー・メレッス
フィリッパ・フランセーン
トミー・チェルクヴィスト
音楽
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ
公開
1986年5月9日 スウェーデン
上映時間
149分
製作国
スウェーデン・イギリス・フランス

サクリファイス

舞台俳優の名声を捨てたアレクサンデルは、不仲の妻と娘、声の出ない息子と暮らしていた。ある日誕生日を迎えたアレクサンデルの元に、お祝いをしようと友人たちがやってくる。その夜、突如核戦争が勃発、アレクサンデルはすべてを捨てるから元の世界に戻って欲しい、と神に祈る。

難易度高すぎ。

2.0

数年前に断念した当初の感覚は間違っていなかった、と一人密かに頷きました。哲学的でもあり、文学的でもあり、芸術的でもあり、宗教的でもあり…と言えばもう大体想像はつくであろう、その手のタイプの映画です。

そんなわけでストーリーもあまりはっきりとわかりやすいテーマがあるわけでもなく、非常に高尚なセリフのやりとりで察してくださいね、という感じ。演技のやりとりは舞台っぽくもあり、いかにもこの時代の芸術映画という風情です。

この監督さんにとっては遺作となる映画で、当時のカンヌで絶賛され、4賞を独占したという非常に評判の高い映画ですが、なるほど確かにそういう雰囲気もわかります。こういう分野としてたまらない世界があるんだろうな、というのもなんとなくわかるんですが、いかんせん今の時代に生きる一般人としては、ちょーーーっとこの映画はハードルが高いと思います。

セリフといい物語といい、かなり文学的な内容なので、好きな人にはたまらない、そうでない人には一切入ってこない、という典型的な映画じゃないでしょうか。僕はまったく入ってこなかったし、内容を理解しようという気も起きませんでした。まあ、この手の映画が向いてないのは自分でもよくわかっているので、やっぱり最初から観なきゃいいじゃん、って話なんですが…。

映画としての価値を否定するつもりはまったくありませんが、いかんせん、今の時代に普通の映画ファンが観て「これはイイ!」って言える映画ではないような気がします。

宗教臭もかなり強いので、そもそも日本人にはあまり相性が良くないとも思うし、そっち系(文学・哲学系)に対する知識と興味がある人を除けば、よほど確固たる何かがない限りはオススメしません。

おまけに長いしね…。

このシーンがイイ!

さすがにこういう映画だけに、印象的なシーンは結構あったんですが、いかんせん内容が入ってきていないので適当なことも言えず、該当無しとさせて頂きます。

ココが○

この映画は自信を持って「合わなかった」、「つまらなかった」と言えますが、ただそれは個人的な好みの問題であって、映画そのものとしてきちんと作っている、という点では素晴らしいものだと思います。

要は「この映画が理解できない自分はまだまだだな」と思わされるような、自分が悪いと思えるようなレベルの高い映画という雰囲気がありました。

ココが×

集中して100%の力で観ればもっと入ってくるものがあったのかもしれませんが、そうさせるには登場人物の引力も弱いし、やっぱり文学的過ぎちゃうんですよね。

この映画に合う人は相当高尚な人で、一般的な「映画」が好きな人にはあまり合わないのが実際だと思います。まさに「難易度高すぎ」なのが問題かな、と。

MVA

俳優陣もかなり渋めで、イマイチこの人、っていうのがなかったんですが、この人をチョイスしておきます。

スーザン・フリートウッド(妻:アデライデ役)

ヒステリックな奥さん。

舞台役者っぽい大きめの演技ですが、存在感はさすがにありました。

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