映画レビュー0264 『ペイチェック 消された記憶』

あの頃ペニー・レインと」「(500)日のサマー」以来、「やっぱり洋楽いいよな! なんか!」と適当に洋楽を聞きたいブームが到来していますが、当然ながら誰がどういうタイプで良さそうなのはドイツらなのか、わかってるアーティストもまだオランダ

オススメあったら、教えてください。

ペイチェック 消された記憶

Paycheck
監督
脚本
ディーン・ジョーガリス
音楽
公開
2003年12月25日 アメリカ
上映時間
118分
製作国
アメリカ

ペイチェック 消された記憶

プロジェクトを完成させては機密保持のために記憶を消す仕事によって多額の報酬を得ていたマイケルは、かつての親友から3年分の記憶と引き換えに100億もの報酬を得られる仕事を頼まれる。しかし3年後、記憶を消した彼に残っていたのはガラクタの入った封筒だけ。さらに命も狙われることになり…。

すべてが安っぽい。

3.5

結構メジャータイトルというか、聞いた記憶があった映画なのでそれなりに期待して観たんですが…後半の醒めっぷりが尋常ならざる事態に自分でも驚愕。いろいろツッコミどころはありましたが、まずは概要。

舞台は(おそらく)近未来。いつも2ヶ月程度の超極秘プロジェクトを成功させては、極秘が故に記憶を抹消するという契約で報酬を得る仕事をしていたマイケル。次の仕事は100億円近い報酬を得られる代わりに、3年間拘束され、当然その記憶も消される、というもの。

3年後、報酬のストックオプションで得た株を現金化しようとすると「権利を放棄されています」と言われ、挙句の果てに働いていた会社とFBIからも追われることに…というお話。

概要としてはすごく面白そうなんですけどね。

実際、序盤はそこそこ展開も速くて楽しめた部分はありましたが、バッサリ言っちゃうとかなり難がある部分が多くて、どうしても許容できない。

思いつくまま書きだすと、

  • 演出が安っぽい

ジョン・ウー映画ってこんなひどかったっけ…っていうぐらい安っぽい。 なんなんでしょうねー。ご丁寧な煽りに無駄に動くカメラ。たかが9年前の映画ですが、時代のズレを感じざるを得ないというか。いちいちうるさいし、いちいち安っぽいしで…。

おまけに「あ! なんかmi2でこういうのあった!」と思い出さずにはいられない、無駄なバイクアクション。おまけにディーラー店舗内から乗って街へゴーしていくという謎の展開。あり得ない。

  • 役者陣がイマイチ

ベン・アフレック久々に観たんですが、こんな中途半端な顔してたっけ? と。全然かっこよくない。賢いけど普通のエンジニアという役どころだけに、まあ「普通っぽさ」で言えば悪くないんでしょうが、なんか全然惹かれない。

ヒロインのユマ・サーマンも全然ダメ。もともと「ヒロイン」ってタイプでも無いでしょう。「キル・ビル」のイメージが強すぎるのかなぁ。ぶっちゃけ、骨ばってるし全然かわいくない。「ダークナイト」のマギー・ジレンホールよりは全然よかったけど。(もはやおなじみ)

敵役はまだマシだったものの、アーロン・エッカートはケツアゴっぷりが目立ちすぎてそれが気になってしょうがないという罠。

まあなんにせよ、主人公とその恋人がちょっと僕には興味がなさすぎて、それが配役的には一番きつかった。

  • 「やりたいこと」が見えすぎて醒める

物語を進めていくアイテムとして、記憶抹消後に手にしたガラクタがメインとなるんですが、これは「未来を知っていた自分が過去の自分へ残したもの」で、結局は「どれもガラクタっぽいけど意味があって残した」というアイテムなわけです。が、その理由の部分がもうどうしようもなく「これのために用意しました」という印象を拭えないほどお粗末な使われ方で。

わかりやすく言うと、筋が先にあって、それをこなすためにこのアイテムをあてがいましょう、みたいな「はめ込んだ感」みたいなのがすごく見えちゃうんですよね。これ見よがしに三角形のペンダントを付けてる女の子が冒険についてきて、「この扉、三角形の穴があるぞ!」っていう…ああいうパターンのオンパレード、と言えばわかりやすいでしょうか。いやそこまでわかりやすいわけではないですが、「そのために用意しました感」がひどかったというか。

そもそも記憶を無くした人間が、わかってない状態でこういう使い方するかよ、みたいな展開だらけだったりもして、もうどうにも“作ってる感”が匂い過ぎます。おまけに安っぽい演出で展開するもんだから、隣でジョン・ウーが「これこれ、このシーンやりたかったんだよ」とどのシーンでもご丁寧に説明してくれる上に口も臭いし鬱陶しくてしょうがないなこいつ、みたいな感じ。

…とまあ簡単に並べただけでも結構な問題点がありました。おまけに「いやさっさと殺せよ」みたいなシーンもしょっちゅうあったり。

最後の一騎打ちも、もういかにも「こうしたいがために銃はやめました」みたいな展開で興ざめ。

なんだよこれ! なんだよこの映画!! と叫びたくなることこの上なし。アクションだけにしておけばまだマシだったんでしょうが、サスペンスで妙に風呂敷広げすぎたのがまた良くなかったんでしょう。

ただ、何よりも監督のひどさがもっとも問題だった気はします。違う監督が撮ってたら化けていた…かもしれません。

このシーンがイイ!

ないぜ!

ココが○

上にも書きましたが、序盤は割と(安っぽい演出にうんざりしつつも)物語の行く末が気になる部分はありました。きっとガラクタの「後付け感」に気付いていなかった面もあったんでしょうが…。

ココが×

もう×だらけなんで今更ここで挙げるほどのものでもないんですが。映画が好きな人ほどアラが見えちゃって観てられない映画だと思いますね。

つまり逆に言えばライトな映画ファンは楽しめるかもしれませんが、そうなると今度は役者陣のレベルが低い。結構救いようがない映画な気がする。

MVA

出番は少ないですが一人だけ、気を吐いていた印象のこの方。

ポール・ジアマッティ(ジョーティー役)

マイケルの相棒的なお友達。

やっぱ見た目良くない人のほうが(良くなくても食っていけてるからか)演技も存在感も外さないわよね! とオカマ口調で褒めて差し上げたい。

もちろん例外もたくさんいらっしゃるんですが。しっかしベン・アフレックはひどかったな…。

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